負の性欲

この項目は独自研究を元に書かれています。 信じる信じないはあなた次第です。

負の性欲とは、女性がコミュニケーションにおいて、相手が強い男性と判断した場合には好意を抱く一方、相手が弱い男性と判断した場合には生理的嫌悪感を抱いたり、距離を置くという行動を示す際に持つとされる欲望。

学術的に裏付けされた論文が出ているような理論ではなく、2019年にTwitterから広まった言説である。

概要

負の性欲の世界観では、「性的に結合したい」という欲望を性欲と捉えるだけでなく、「性的に結合したくない」という欲望も性欲と捉える。前者は「正の性欲」であり、後者は「負の性欲」であるとされる。性愛における求愛行動と拒絶行動は生殖戦略に動機付けられているという点でどちらも等しく性欲に根源があり、その意味は本質的に同一であるというモデルを構築している。

生殖における雌雄の性的役割を鑑みた場合、男性は自分の遺伝子を拡散することにインセンティブを持つ一方、女性はより強い遺伝子を選別することにインセンティブを持つという動物行動学の通説がある。

この通説を上記のモデルに当てはめた場合、強い遺伝子の選別を遂行する力の大きさ、転じて相手に生理的嫌悪感を抱く力の大きさが負の性欲の大きさと正比例すると考えられるため、女性による弱い男性に対する生理的嫌悪感が負の性欲と関連付けられている。

受容

負の性欲は正の性欲と同様、必ずしも白眼視されているわけではない。特に表現の自由の観点に立つと、他者に対する性的な興味関心事を表現する正の性欲の発露も、他者について「キモい」と言及する負の性欲の発露も等しく尊重されるべきということになる。

重要なのは、他者に対して抱く生理的嫌悪感や「キモい」という感情は何らかの公理的な正当性に裏付けされたものではなく、自分自身の負の性欲に由来しているということを認識し、自覚することで、他者や他者の文化に対する尊重をベースとした関係を築くことである。この概念は、その自覚を促す社会的意義を内包している。

関連項目

• マスキュリズム
• ※ただしイケメンに限る