赤ずきんは、「女の子に手を出したら怖いおじさんにコンクリ詰めにされたでござる」となってしまった悲劇の物語である。
ペロー童話やグリム童話などに見られる西洋の御伽噺。類型はそれ以前にも存在していた模様。しかし、時代によって内容は変化しており、現代においても改変は続けられている。
現代における『赤ずきん』の簡単なあらすじとしては
といったものだと考えられる。
ヨーロッパにおいて「森」というのは恵みを与えてくれる畏敬の対象であり、同時に恐ろしい「狼」が潜む恐怖の対象だった。
この場合の「狼」というのは動物の狼だけに限らず、いわゆるアウトサイダーが森に逃げ込んで盗賊となったものも含まれており、後述するが赤ずきんに登場する狼が動物の狼ではなくアウトサイダーを暗喩していた可能性はある。
また、そのような森の中に一人暮らしをしていたというおばあさんもその存在だけで異質である。森の中に一人で住み、子供が来るのを待っているという点においては同じグリム童話に収録されている『ヘンゼルとグレーテル』に登場するお菓子の家の魔女と設定が非常に似通っている。違いは子供を食べようとしているかしていないかだけであるが、それも狼に取って代わられることで解消され、結局子供を襲う怪物と化してしまう。
これについては飢饉に襲われた際に子供や老人を森に捨て、口減らししたことを意味しているのではないかといわれることがある。
主人公である赤ずきんが「食べられる」というのは極めて残酷である。また、「ょぅι゛ょ」「狼(男を暗喩)」「食べる(性的行為を暗喩)」などというキーワードなど、この物語にはもともと性行為、しかもペドフィリアを暗示させるような要素が強い。
これらはペロー童話に収録される以前の民話の状態ではさらに際立っていたらしく、そもそも民話では狩人が登場せずに赤ずきんが食べられておしまいという結末だった。
男女平等などの考えが広く周知された現代においては、「狼に襲われる被害者で狩人に助けられるヒロイン」だった赤ずきんの立場は「狼を撃退する自立した女性」というヒーローへと変貌することがある。この場合の代表例としてはカプコンの格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズに登場するバレッタなどがあげられる。
あるいは狼が最終的に死んでしまうことを回避し、みなでハッピーエンドを迎えるために、狼と和解して友人となる場合もある。この場合の代表例は漫画・アニメ『赤ずきんチャチャ』があげられる。
なお、この両方が成立する作品としてはアニメ『おとぎ銃士 赤ずきん』があげられる。
従来の赤ずきん
現代風にアレンジされた赤ずきん
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最終更新:2025/12/23(火) 18:00
最終更新:2025/12/23(火) 18:00
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