連続殺人鬼カエル男とは、2011年2月18日に発行された中山七里の推理小説である。2018年には続編となる『連続殺人鬼カエル男ふたたび』が刊行され、2020年にはU‐NEXTと手を組んだ関西テレビにてドラマも放送された。原題は『災厄の季節』。
第8回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した『さよならドビュッシー』と共にエントリーされた著者の代表作の一つ。同じ作者の作品が最終選考に残るのは史上初。
猟奇的な殺人を繰り返す通称“カエル男”と警察組織との攻防を描くサイコスリラーと刑法39条の是非を問う社会派ミステリーの面を併せ持つ異色の作品。
ところどころに実際に起きた事件のオマージュや著者が見識が広いクラシックの知識が披露される。
古手川和也
埼玉県警捜査一課の新人。功名心が強い。右の手のひらを横断する二本の傷跡を左指でなぞるという癖がある。激しい音楽が趣味だったがとある場面で激高したところをさゆりに窘められ彼女に“処方箋”として音楽療法を受けてからはクラシックののめり込んでいく。
渡瀬
やたら現場出たがる和也の上司で本事件の班長。和也曰く「傍若無人の生きた見本」。ヤクザ顔負けの強面だがかなりの読書家でもあり様々な知識を詰め込んでいる。
カエル男
子供独特の見立てを人間に施し現場に手紙を残していく、大人には理解できない幼稚性を発揮するシリアルキラー。
御前崎宗孝
凶悪事件が発生するたびにワイドショーから声がかかる城北大学名誉教授で犯罪心理学の権威。刑務所の医官をしていた実践派であり決して象牙の塔の住人ではない。警視庁にも信奉者が多く難解な事件がおこると足蹴なく通う者もいるらしい。三年前、精神障碍者による犯罪で一人娘を失っている。
当真勝雄
四年前、近所に住む幼女を監禁し暴行を加えたのち絞殺したカナニー症候群という自閉症の一種を抱える18歳の少年。今現在はさゆりのピアノによる音楽療法を受けつつ歯医者で雑用の仕事に就いている。記憶力が凄い。
有働さゆり
ピアノ教室を開いている勝雄の担当保護司。35歳。
有働真人
三年生のクラス替えで仲のいい友達と離れてからイジメの対象になっているさゆりの一人息子。
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最終更新:2025/12/09(火) 01:00
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