阿賀野(艦これ) 単語


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アガノ

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いよいよ阿賀野の出番ね!えへへ、待ってたんだから!

阿賀野(艦これ)とは、艦船擬人化ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する大日本帝国海軍の阿賀野型軽巡洋艦1番艦「阿賀野」をモデルとしたキャラクター(艦娘)である。

担当声優は山田悠希。担当イラストレーターはコニシ。

阿賀野の概要ね、見せて見せて

かねてより、本艦の実装については触れられていたが、2013年11月に行われたイベント「決戦!鉄底海峡を抜けて!」において先行配信という形で実装が決定された。阿賀野型は運営公認のヒロインであるとされている。わた……吹雪はアニメでも主人公が確定しているから大丈夫、なはず……

イベントでの入手手段はE-3,E-4,E-5ボス勝利でのランダムドロップのみであった。この中では楽なE-3を、イベントをクリアしてから「阿賀野」と、ここでドロップするレア駆逐艦「初風」[1]を求めて周回することが、海域クリア後待ち構える「E-6」と呼ばれた。(その後「E-7」が登場し、阿鼻叫喚に包まれたのは、また別の話である)
このような経緯から、イベントをクリアしても「阿賀野」が来なかった提督、イベントは地獄のE-4で諦めたがE-3でたまたま「阿賀野」をお迎え出来た提督、と悲喜こもごもの人間模様が繰り広げられた。

本実装は同年12月24日より実装された「大型艦建造」からである。大型艦建造の中では比較的少ない建造資材での建造報告が出ている。通常海域では2014年2月26日に追加された5-4のボスドロップで入手可能になった。

金剛型戦艦でお馴染みのコニシ氏が描いており、艤装の背負い方などがよく似ている。
黒髪ロングの素直キャラであり、提督LOVE勢とは違うが好感の持てる台詞が多い。自らが最新鋭軽巡であることを自負している台詞も多いが、妹の「能代」と「矢矧」が生真面目なのに対して、大いに天然ボケしている印象がある。

服装は阿賀野型共通の白と紺のセーラー服に、錨マークが目を引く幅広の同じく紺色のネクタイ、赤いプリーツスカートで、左脚に飛行甲板を付けている。この飛行甲板上の飛行機運搬軌条(要するにレール)の形状が妹達と違うのが特徴である。が、そんなことより阿賀野型のセーラー服は、いわゆる胸当てがない上に、実装済みの3姉妹揃って立派な上部装甲をお持ちであり、つまり通常時でも胸元からたわわな北半球g「すみません、憲兵ですがちょっとお話を……」

セリフには「能代」「矢矧」「酒匂」と妹達がよく出ている……のだが、中破すると「また矢矧に怒られる~」としょげ、時報では能代とのお茶の約束を忘れてしまい、平謝りしてやっと許して貰う(ちなみにこの「午後の時報シリーズ」は「能代」の同時刻の時報とリンクしている)といった、「姉の威厳はどこへ?」状態である。口の悪い提督達からは「外見美少女、中身残念」とまで言われる始末である。

阿賀野型は主砲の15.2cm連装砲、副砲の8cm高角砲と、同型にしか存在しない独自武装も搭載されている。
特に15.2cm連装砲は、火力自体は大したことが無い(20.3cm連装砲と比較して-4)のだが、命中+3というアドバンテージを持っており、イベント時の連合艦隊など、命中力が要求されるときには出番となるアイテムであり、阿賀野型姉妹が持ってくるところから通称「阿賀野砲」として親しまれている。
その一方、艦自体の性能は最新=最高とは言えないのが現状である。具体的には、索敵値は高いが対潜値・対空値は五十鈴改二に劣り、火力・雷装では長良や球磨に後れを取る。雷巡?いえ、知らない子ですね……
兵装スロットが未改造段階で3個あるのは大きな特長だが、改造すれば他の軽巡も同数のスロットを得られるため陳腐化する。更に、改造に必要なレベルが35とかなり高めなのもデメリットの一つである。総括すると、今ひとつ器用貧乏な側面が否めないが、愛があれば運用困難なことは一切ない。消費資材は軽巡洋艦の中で一番多いが、アップデートにより燃費が向上され、誤差の範囲であると言える。

ただし、計画のみではあったが、船体を大型化して武装を強化した「改阿賀野型」という計画案が存在していることと、更には阿賀野型は全艦が対空兵装を強化されていること、「全ての艦に改二が実装される」というアナウンスがあり、今後に期待したいところである。運営さんマジ頼みます。

きらりーん!阿賀野の史実、どう?

球磨型以降軽巡洋艦のスタンダードとなっていた5,500㌧型軽巡洋艦の旧式化を鑑みるとともに、また列強の造船技術向上の影響もあり、改めて「水雷戦隊旗艦用軽巡洋艦(乙巡)」として建造が決定されたのが阿賀野型であり、阿賀野はネームシップ(1番艦)である。
高い水雷戦隊指揮能力、巡洋艦に対して対抗可能な砲戦力が必要とされ[2]、基準排水量6,652㌧・全長174.5m、15.2cm連装砲3基・7.6cm連装高角砲2基・61cm四連装魚雷発射管2基を搭載する大型軽巡洋艦となった。
水雷戦隊の旗艦任務を負う阿賀野型には、高い通信機能を活かして艦隊の目となる必要があった。前級の5500トン型軽巡洋艦にも水上偵察機が搭載されていたが1機のみで、複数の方向に偵察機を飛ばすのは不可能であった。そこで阿賀野型では搭載数を2機に増やし、射出機も1基増設された。
3番艦矢矧の建造が遅れたため、21号電探と22号電探を装備している。
5500トン型軽巡洋艦から15年ぶりに設計された新型の軽巡だっただけに軍部からの要望は多かったが、最終的には理想的な大型軽巡洋艦として誕生する事となった。5500トン級軽巡洋艦で得られたノウハウと、帝國海軍が長年研究していた魚雷技術が噛み合わさり、阿賀野型は次世代の水雷戦隊旗艦として大いに期待された。

「阿賀野」は1940年6月18日に長崎・佐世保工廠において起工され、1942年10月31日に竣工した。
11月1日、呉へと入港。翌日、呉鎮守府長官の巡視を受けたあと重油や生活用品の積み込みを行った。その後、瀬戸内にて訓練に従事。

「最新・最強の水雷戦隊旗艦」として彼女が就役したものの、戦局は既に悪化も甚だしく水雷戦隊の時代は半ば終わりを告げていた。旗艦を勤めていた長良から第3艦隊10戦隊旗艦の座を引き継いだ阿賀野であったが、活躍する機会は残されておらず、もっぱら輸送任務に従事することとなる。
1942年11月26日、トラック諸島へ進出しウェワクおよびマダンの攻略作戦に参加。1943年1月18日、トラック諸島にて工作艦「明石」より修理を受け、31日にトラック出港。

1943年2月2日、阿賀野はガダルカナル島撤退作戦に参加。5日、健洋丸より燃料補給を受け、敵の索敵機を避けながらガダルカナル島900キロの地点へ移動。8日に撤収作戦終了に伴って北上、トラックへ帰投。
5月3日、瑞鶴を護衛してトラックを出港。8日に呉へ到着する。5月11日に北方のアッツ島に米軍が襲来したため、阿賀野は横須賀へ回航され待機。28日、翔鶴とともに木更津を出撃。アッツ島の救援に向かったが、翌日に作戦中止となり三陸沖で反転。房総沖へ帰投。
7月2日、呉へ戻り、8日に宇品港にて重巡「利根」からなる第8戦隊とともにマーシャル諸島に派遣される陸軍南海第4守備隊と軍需品を積載。第4駆逐隊、第61駆逐隊、第17駆逐隊を率いて宇品を出港しトラックへ向かう。7月10日からはラバウルへ陸兵戦力を輸送している。
10月17日、ハワイよりアメリカ任務部隊が出撃したという報告を受けて、戦艦「武蔵」とともにトラックを出港。ウェーキ島南西まで来たところで作戦中止となり引き返す。

1943年11月1日、ブーゲンビル島沖海戦に参加する。ここで阿賀野は魚雷を発射するが、阿賀野型で魚雷攻撃したのはこれが最初で最後である。その後、航空機及びガトー級潜水艦「スキャンプ」の雷撃により小破。11日、ラバウルに停泊していたところに空襲を受け、至近弾により大破。翌日、修理のためトラック諸島へ回航されたがその途中で米潜水艦の雷撃を受け航行不能となる。が、味方艦に曳航してもらい命からがらトラックに入港、応急修理を受ける。14ノットでの自力航行が可能となり、本格的な修理のため日本へ帰還する事に。16日早朝、駆逐艦「追風」「浦風」と第28号駆潜艇に護衛されてトラックを出港。

トラック島北方にて米潜水艦「スケート」に捕捉され、魚雷4本が放たれる。阿賀野は回避行動を取るが、16時44分に1本が右舷第三ボイラー室に命中。たちまちボイラー室が炎上し航行不能となる。17時30分に曳航の準備が始まるが、沈没は免れないと判明したため、まず横付けした駆逐艦「追風」に負傷者を移乗させる。21時、総員退艦命令が下り、23時30分に退避完了。日付が変わった1時50分、右舷に傾斜して沈没した。1944年2月16日のことであった。
生き残った520名の乗員は追風と第28号駆潜艇に分乗してトラックへ戻ったが、その際に米軍のトラック空襲に巻き込まれてしまい、追風は撃沈。22名が救助された。1944年3月3日、除籍。

余談ながら、3番艦「矢矧」が竣工したのは「阿賀野」が損傷を受け、回航を待っている間の43年12月29日であり、4番艦「酒匂」の竣工に至っては「阿賀野」の沈没から半年以上後の44年11月30日で、実際には「阿賀野」は「矢矧」「酒匂」と轡を並べる機会を得られなかった。
なお、「スケート」の雷撃で航行不能になった「阿賀野」を曳航するためにトラック泊地から呼び出されたのが、艦これではお馴染み艦隊のアイドルだったが、間に合わず「阿賀野」沈没の報を受けて泊地に戻ったタイミングでトラック空襲に遭ってしまい、こちらも沈没する憂き目を見ている。

強力な砲により真正面からの艦隊決戦を行う大艦巨砲主義の極致として期待された大和型戦艦に時代が活躍の場を与えなかった様に、水雷戦隊旗艦としての活躍を渇望されていた彼女もまた、時代の進歩と変化によって、登場した時には既に活躍の場を失っていたという悲劇の艦といえよう。

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阿賀野は静画、大好きよ

 

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      ※旗艦継承時は初期所属艦の通り(長良(艦これ)の項参照)
  • 山田悠希
  • 軍艦
  • 巡洋艦
  • だらし姉ぇ
  • 軽巡棲鬼(他人の空似?)

脚注

  1. *通常海域では鬼畜難易度を誇る3-4ボスドロップ以外に入手不可能であり、建造で出てくる大和以上にレアな存在と言えるかもしれない。
  2. *従来の5,500㌧型軽巡洋艦の主砲である14cm砲は対巡洋艦戦闘では非力なため、15.2cm砲を連装砲として装備(ちなみに金剛型・扶桑型戦艦の副砲と元は同じである)。その防御力も15cm砲の直撃に耐えられるよう設計された。
    なお、この15.2cm砲は対空戦にも使用できるように最大仰角55度まで向けられるのが売りなのだが、砲弾の装填のためには仰角7度まで砲身を戻さないといけないため、実際には使い物にならなかったというトホホな話がある。

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