「マイク音量大丈夫?チェック、1、2。よし。はじめまして、私、霧島です。」
霧島(きりしま)とは、大日本帝国海軍金剛型高速戦艦4番艦「霧島」をモデルとした艦娘。
CV:東山奈央
黒髪ショートの眼鏡っ子。
モデルとなったのは金剛型戦艦4番艦・純国産戦艦の「霧島」である。
艦名は宮崎県と鹿児島県の県境に存在する霧島山からとられた。
英国のヴィッカース社で建造された「金剛」の設計図を基に、同型3番艦「榛名」に一日遅れ、三菱合資会社三菱造船所で起工。
同型、かつ民間造船所、工期も近い「榛名」とは競い合うように建造された。
その後、二度の改装を経て速力約30ノットの高速戦艦として生まれ変わる。
艦齢が高いことも逆に幸いして、姉妹艦の比叡と共に第3戦隊第2小隊を編成、機動部隊の随伴護衛艦として太平洋戦争開戦時から活躍した。
第三次ソロモン海戦第一夜戦では探照灯を点けた「比叡」に攻撃が集中したため「霧島」は無傷で済み、主砲で敵旗艦「サンフランシスコ」の艦橋ほか上部構造物を爆砕。さらに「比叡」の副砲や「長良」「夕立」らの射撃も集中した同艦は大破炎上し、キャラハン少将以下司令部幕僚や艦の幹部の殆どが戦死。しかし浴びた主砲弾が貫徹力のない三式弾であり、その他の砲弾も致命部を外れていたため、「サンフランシスコ」は辛うじて逃げ延びた。続いて「霧島」の主砲弾は駆逐艦「ラフェイ」にも襲いかかり上部構造物を粉砕、同艦はその後駆逐艦の魚雷で真っ二つとなり沈んでいった。
2日後の第二夜戦では重巡洋艦「高雄」・「愛宕」と共に米戦艦「サウスダコタ」「ワシントン」と砲撃戦を行い、「サウスダコタ」を射撃不能・戦線離脱に追い込むも、「ワシントン」にレーダー射撃を受け艦橋大破・大炎上を起こし、舵取り室も破壊されたために人力で操舵を行いながら戦線を離脱。消火に成功したものの機関科員のほとんどを失うなど被害は甚大。
岩淵三次艦長の判断により、総員退艦・キングストン弁解放が命じられ、サボ島の11マイルほど西方にて沈んだ。
霧島と運命を共にした戦没者数212柱。1993年の海底調査により、水深900mの深さに転覆している「霧島」の艦体が発見されている。
この海戦は太平洋戦争で戦艦同士の砲撃戦が行われた数少ない海戦であり、更には日本の戦艦が水上打撃戦でかなりの戦果を挙げた、唯一ともいえる海戦である。「霧島」は、戦艦の攻撃で沈んだ最後の日本戦艦となる。
(扶桑型戦艦も戦艦同士の砲戦は行っているが戦果に乏しく、最終的な致命傷は駆逐艦などの魚雷攻撃である)
余談ではあるが、現在海上自衛隊が保有しているイージスシステム搭載護衛艦「こんごう」型の2番艦「きりしま」は同じ造船所(三菱重工業長崎造船所)で建造され、名前を受け継いでいる。
※なお第二夜戦で「霧島」がサウスダコタに与えた戦果に対しては、米海軍が海戦後にまとめたダメージレポートと研究家ロバート・ラングレン氏が再度調査してまとめた研究結果(Summary and Bibliography内P160)で被害状況が違う等米国でも見解が分かれており、詳細は不明である。
金剛型四姉妹はアンテナを模したカチューシャ、神官服と巫女服を合わせたような上衣にフリル付のミニスカートという服装であり、スカートの色がそれぞれ異なるが、霧島のスカートの色は黒にも見えるダークグレー。
黒髪・ショート・眼鏡という三種の属性をもち、しっかり者の性格、立ち絵も眼鏡をくいっと直す仕草をしていることから、受ける印象はいわゆる「委員長」のそれ。「武闘派」な史実から一転、頭脳派キャラになったのは海自イージス艦「きりしま」に名前が受け継がれたからか。鳥海もメガネキャラだしね。
また、戦艦の例に漏れずバストは豊満である。後、中破時のはだけっぷりが姉妹の中で一番すごい。
年長組でありながらもはじける長女金剛、お姉さまLoveの次女比叡に対し、三女榛名とともにブレーキ役として苦労している様子が公式web漫画で描かれている。ばあああああああにんぐぅ!らああああああああぶ!
ちなみに絵心があるらしく、金剛の似顔絵を描いて褒められている。それを見た姉ラブな妹も挑戦するが・・・お察し下さい(汗)
九一式徹甲弾が装備できないなど攻撃力は若干低めな「金剛型」ではあるが、それはあくまで「戦艦としては」であり、十分な火力を持ちながらも出撃コストは比較的安め、速力は高速、回避は高め、重巡とは比較にならない重装甲など、どんな艦隊に入れても活躍してくれるだろう。初心者提督の心強い味方でもある。
あ、霧島さんのことをメガネとか言ったやつ、工廠裏な。
公式web漫画と本人の自称によれば上記の通り頭脳派でお姉さん系キャラなのだが、史実の「霧島」は敵戦艦の至近距離にまで接近しカチコミ、数十発命中させて戦闘不能に追いやるという武闘派であったという記憶が掘り起こされてしまった。
そんな事情から、頭脳派なのは表向きの顔であり、その実凶暴な獣が中に隠れている・・・などと言うイメージが想像され、「眼鏡を壊されるとブチ切れる」「殴り込みシーンを見られて誤解+謎の畏敬の念を持たれる」などと言ったキャラ設定が作られた。
挙句の果てに特攻の拓の1コマから「マイクチェックの時間だコラァ!(オラァ!)」というコラが作られたりする始末で、一部では「霧島ネキ」「インテリヤ○ザ」という通称がついてしまっている。
このネタはアンソロジー本でもネタにされており、ここ最近ではインテリヤ●ザとまではいかないまでも、『霧島=隠れ武闘派キャラ』というのが提督の間で定説化しつつある模様。
二次創作世界では理想と現実の違いに日々苦労しているようだ。
※「霧島ネキ」でない「霧島」が好きな提督には受け入れられない事もあるネタなのでTPOを弁えるように!
余談だが、宇宙戦艦ヤマト2199の沖田十三艦長の有名なセリフ「バカめ、と言ってやれ」がパロディとして採用されてしまっていた場合、霧島のヤクザイメージはより強固なものとなってしまっていただろう・・・。
前述の事情により、ネタ作品も非常に豊富。
冬の夜長に焼酎で一杯やりながら、霧島さんとその姉妹の歴史を学んでみるのもいいかもしれない。
(但し飲み過ぎたり未成年飲酒は加賀さんに怒られます)
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最終更新:2025/12/16(火) 06:00
最終更新:2025/12/16(火) 06:00
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