鬼灯の冷徹とは、江口夏実による漫画作品である。
2012年12月現在雑誌『モーニング』にて連載中。単行本は7巻まで出ている。
概要
本人以外は誰もがドSと認める地獄の第一補佐官「鬼灯」の目を通して語られる、現代地獄絵巻である。
地獄とそこで働く獄卒たちと罰を受ける亡者たちの日常、およびあの世の仕組み、時代の変化に合わせた地獄の変革、さらには桃太郎をはじめとするおとぎ話の登場人物たちがその後どうなったかなどを題材に取り上げ、鬼灯の暴力を伴った冷徹なツッコミによって割と楽しい雰囲気になる漫画。でも黒いお話も多い。
主な登場人物
- 鬼灯
- 主人公。閻魔大王の補佐官で地獄の実質ナンバー1。ナンバー2。自分がドSだという自覚のない、でも仕事に関しては完ぺきな鬼。
- もともとは古代日本の人間だったが、若くして死んでから鬼に転生。閻魔大王の地獄建設につき従い、容赦ない仕事ぶりで補佐官にまで上る。
- 本人に愛想はないが、茶目っ気はある。謎の金魚草を育てているほか、コアラなど可愛い生き物も大好き。自分の趣味にも一切の手を抜かない。
- 閻魔大王
- 地獄の頂点に立つ人物にして鬼灯の直接の上司。でも、普段は結構抜けているところも多い。その甘さを鬼灯に怒られることもよくある。
- 鬼灯のストレス解消の対象にされるのはもはや日常。
- 古代の混乱したあの世の事情を整理・再編を行った実はかなりすごい人物でもある。
- 桃太郎
- 第一話から登場している日本のおとぎ話の中でも最もメジャーな人物の一人。
- 鬼ヶ島の鬼を退治して、死後は天国に行ったものの、そこで自分のアイデンティティーに悩み、改めて鬼と戦おうと地獄に来たところで鬼灯に心折られる。
- その後は天国の桃源郷に就職。働きながら白澤の下で仙丹調合の勉強をしている。
- シロ
- 桃太郎のお供の白犬。桃太郎が鬼灯に心折られたのち、猿の柿介、雉のルリオと一緒に地獄の不喜処地獄(動物に食われる地獄)に就職。
- 鬼灯になついているため、その後も何かと出番が多い。
- 白澤
- 中国の伝説の神獣。あの世では人間の姿をしていることが多いが、酔っぱらうと元の姿に戻ってしまう。
- 桃源郷を住処に仙丹などを調合しているが、きれいな女性と見れば声をかけずにはいられない好色家でもある。
- 鬼灯とは不倶戴天の間柄。鬼灯から嫌がらせを受けることも多い。
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