魔神（とある魔術の禁書目録）とは (マジンとは) [単語記事]

魔神（とある魔術の禁書目録）とはライトノベル「とある魔術の禁書目録」に登場する用語である。

魔神とは

【魔神】というのはSS2巻のオッレルス、22巻でのオティヌスという現存する魔神格の存在が露わになって注目され始めた言葉だが、実は用語自体は「とある魔術の禁書目録」の第1巻を初出とする。

【魔神】とは、ベースを人間・魔術師としながら魔術を究め、神様の領域にまで到達した者を指す。魔界の神といった意味合いではなく、あくまで魔術師が至る事が出来る範囲での存在である。しかし究めると、世界という枠組み自体を消滅させる事すらも出来るため、まさに全能神様に等しい存在ではある。

１＋１の回答、力学、1グラムの重さ、１メートルの長さ、そうした世界の確固たる存在なども【魔神】の前において何の意味を為さず、ただ容易に歪められる存在に過ぎない。実際、魔神オティヌスは世界の創造・破壊・改変を一瞬でなし得るだけの力を持っており、作中において世界を消滅させ、幾億もの世界を創造してきた。

オティヌス
オッレルス

至るために

【魔神】に至るためには文字通り魔術を究める事が前提条件であり、自身の弛まぬ努力・研究とそこから得られる知識を頭に入れておく必要がある。近道・裏技的な要素として当初から禁書目録の膨大な知識【10万3千冊の魔導書】を利用して知識を上手く引き出し、【魔神】の力を手に入れるというのが近しい道とされてきた。
（ただし、それには読んだだけで廃人となる魔導書の『原典（オリジン）』を何万冊分も頭に入れる事になる。）

故に自動書記モードのインデックスこそが【魔神】という存在に近かった。インデックスは頭の中の10万3000冊をフルに使用するば世界の理を捻じ曲げる存在に至る事が可能だったのである（新約8巻、魔神オティヌス編に入ってもこの設定は健在）。

すなわち上条当麻は１巻で【魔神】に近しい存在を相手にしていたという事に他ならない。というかインデックス、アウレオルス、神の力など、作品が作品であればラスボスでもおかしくない方達が初期にいたのが恐ろしい。

インデックス

魔神と呼ばれる存在

新約10巻時点で【魔神】の座にいるのがオティヌスという少女である。彼女はオッレルスという青年から【魔神】の座を奪ったらしい。何らかの事情に依るものだったとされる。

そもそも【魔神の座】というのがはっきりしないが、薄皮一枚挟んだ隣の世界（別の位相）には真のグレムリン「あらゆる宗教のあらゆる魔神」が存在していた。オティヌスはデンマークの古城にある『ミミルの泉』に自らの眼を差し出し、人の身から【魔神】に昇華した。であればオッレルス、オティヌスは北欧神話系の魔術を究めた者の一人という事になる。