黄昏色の詠使い 単語


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黄昏色の詠使いとは、富士見ファンタジア文庫から出版されているライトノベル。
作者は細音啓(さざね・けい)。イラストは竹岡美穂。
第18回ファンタジア長編小説大賞の佳作受賞作であり、作者のデビュー作。

概要

呼びたいものと同じ色の触媒と、その名前を賛美し、詠うことで召還する名詠式(めいえいしき)の存在する世界。
その名詠式を学ぶトレミア・アカデミーの学生達を中心として、名詠式にまつわる事件や謎を通して少年少女の成長を描いていく物語である。

名詠式とは

いわゆる召還術。学ぶのに特別な才能が必要というわけではない。
呼び出せるものは身近なもの(砂・石などの物質)から伝説上の生物など多岐にわたる。召還のためには呼び出すものと同じ色の触媒<カタリスト>と、セラフェノ音語(作者創作の言語)を用いた名前を賛美する詠<オラトリオ>を詠う必要がある。

一般的な名詠式は赤(Keinez)・青(Rugus)・黄 (Surisuz)・緑 (Beorc)・白 (Arzus)の五色に大別されており、各色ごとに上から第一音階名詠・第二音階名詠・第三音階名詠・第四音階名詠とランク付けされている。特に第一音階名詠で呼び出されるのは真精とよばれる各色の名詠を司るものであり、非常に強力である。
最下級の第四音階程度であれば花や絵の具でも触媒とすることができ、また習熟によっては第二音階までは詠なしでも召還が可能だが、特定の物を触媒としなければ召還できない場合もある。

一度名詠に使用された触媒は後罪<クライム>と呼ばれ、再度使用することは実質不可能な状態になる。

主要人物

ネイト・イェレミーアス
 13歳 小柄で中性的
 飛び級扱いでトレミア・アカデミーに入学してきた少年。
 既存の五色ではない「夜色名詠」を専攻するという。

クルーエル・ソフィネット
 16歳 クラス委員長
 何事もそこそこできるためになんとなくで名詠式を学んでいた少女。
 赤色名詠についてはずば抜けた才覚をもつ。

カインツ・アーウィンケル
 トレミア・アカデミーの卒業生 男性
 一般的に三色が限界といわれる中、20代で五色の名詠すべてを修めた伝説的な名詠士。
 夜色名詠式についても何事かを知っているよう。

イブマリー・イェレミーアス
 トレミア・アカデミーの卒業生
 孤児であったネイトの義母。若くして亡くなるが自らが構築した夜色名詠式をネイトに託す。

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黄昏色の詠使いシリーズ全10巻、ニコニコ静画にて配信中です。

関連項目

  • 「まさか、後罪(クライム)の触媒(カタリスト)を<讃来歌(オラトリオ)>無しで?」
  • 氷結結界のエデン
  • 不完全神性機関イリス
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最終更新:2025/12/14(日) 07:00

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