「敵はどこ? 私の魚雷、ウズウズしてる♪」
龍田(たつた)とは、日本帝国海軍に属した水雷戦隊の旗艦を目指して作られた軍艦の二番艦―――を、モデルにした「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場するキャラクターである。得意料理は竜田揚げ。
(CV井口裕香)
レアリティが低く、任務によって運の要素無く取得できるため、人によっては最も初期に手にする軽巡洋艦娘のうちの一人である。
性能こそ凡庸であるが、低燃費は遠征向きであり、序盤の打撃力にも中~終盤の素材集めにも活躍する万能艦でもある。史実では拡張性の無さが問題となり2隻建造されるに留まった天龍型軽巡の彼女であるが、艦これにおいては装備スロットは初期状態で2・改造すると3という、夕張と阿賀野型以外の全ての軽巡共通の標準レベルである。
姉の天龍とよく似てスタイルは抜群。メリハリがくっきりしたボディに、アンナミラーズめいた衣装で胸元を強調した服装が特徴。また、セクシーさを強調するように左目尻に泣きボクロがある。そのほか、頭頂部に天使の輪のようなパーツがあるのが特徴。この輪っかが具体的になんなのか、実はまだよくわかっていない。
おっとりゆったりした口調からあらあらうふふなマイペースで天然なお姉さんと思いきや、後ろから声を掛けると危ないだの、死にたい船は何処などと呟きだす危ない姉ちゃん。ちなみに、公式からヤンデレ明言されていたりするなど、不知火や扶桑姉妹とはまた違った意味で危ない性格をしている。甘ったるい声に反して殺伐とした台詞をおっとり喋る様にSAN値を奪われたり、別の方向性で士気が高まったりする提督が相次いだ。
ファミ通コミッククリアにて連載されている公式四コマ漫画でも「何かと怖い……」感じのキャラで描かれている。
初登場したのは第3話から。梅雨の日に照る照る坊主を吊るしていたのだが、首吊り死体のような吊るし方でかけていた(なぜかそのうちのひとつには「潜水艦」と書かれている)。
龍田「最初は普通につるしてたんだけどぉ…何かに似てるなーって思ったら…楽しくなっちゃってぇ~」
また、第6話では吹雪たちに遠征の話を(史実ネタも絡めて)していたが、そのときに前述の照る照る坊主のひとつらしきものを握り締めている。
龍田「私も輸送任務は得意なのよ~ 松輸送作戦では東松2号船団の旗艦を務めたんだからぁ」
吹雪「すごいです!」
龍田「まぁ その作戦で沈んだんだけど」
吹雪(ええええええええええ)
11話冒頭では、「食欲の秋」といいながら竜田揚げを持ってくる彼女の姿が。おそらく前述の由来にちなんだネタであろう。
吹雪「でも どうして小麦粉の代わりに片栗粉を使おうと思ったんです?」
龍田「貧乏だったからよ?小麦粉が買えなくて仕方なく片栗粉を…」
吹雪「はわわわごめんなさいいいい」
12話ではイムヤとゴーヤの回想シーンの中で登場。
「潜水艦」と書かれたてるてる坊主を引きちぎりながらの挨拶で、二人にトラウマを植え付けた…かもしれない。
龍田「うふふふふ よろしくお願いしますねぇ~」
運用コストの安さから、駆逐艦を率いさせて遠征に行かせる提督も多い。遠征先で英才教育を受けさせているのか、それとも案外上手く気を回して幼げな駆逐艦娘たちの世話をこなしているのかもしれない。
ともかく、素材をかき集めて涼しい顔で戻ってくる様はデキるOLのそれである。
姉の天龍を「天龍ちゃん」と呼び、事ある毎に口にするなど、かなり慕っている様子。その一方で、勝気な姉を気遣いつつ、心の底では姉よりも優れたいという屈折したコンプレックスを持っている。また、その甘い慕い方から、単なる姉妹の枠に収まらない関係なのではないかと邪推する提督も多い。
艦これに登場する艦娘はすべてフルボイスであるが、喋る内容に影響する要素と言えば時報とケッコン専用ボイス程度であり、関係がある特定の艦娘がいるかどうか等は影響しない。
このため龍田のように会話内で他の艦の話をする艦娘が、鎮守府内にいない艦娘をまるでその娘がすぐそばにいるかのように話しだすホラーな光景がたびたび見られる(うっかり相方を撃沈させたときに聞いてしまうとショックも倍である)。
龍田はクエストクリアで確実に手に入るが、天龍はドロップか建造で手に入れなくてはならない、そのため龍田には比較的この問題が起こりやすくなっており、龍田のヤンデレイメージを補強している。
龍田以外では北上、千代田、筑摩、扶桑姉妹等といったキャラで同様の問題が起こる可能性が高い。
彼女達の相方を揃えるため出撃と建造に精を出す提督は多い。
天龍型軽巡洋艦の二番艦。二番艦ながら、姉にあたる天龍よりも就役は半年ちょっと早い。名前は奈良県を流れる竜田川から。
天龍型のコンセプトとして小型ながら高機動・高火力を目指した設計であるが、あまりに密度を高めすぎたため、拡張性は勿論、居住性も最悪。東京大震災においては、その快足を生かし、救援物資を満載して呉から駆けつけた。現代日本の救助スピリッツの熱さは大日本帝国時代から連綿と続いていることを教えてくれるエピソードである。
その後、シベリア出兵などを生き抜いてきたものの、やはり時代の波についてゆけない設計は苦しいものがあり、最終的にはサイパン行きの増強部隊を護衛艦隊旗艦として護衛している最中、八丈島沖で米潜水艦「サンドラス」の魚雷によって沈没した。
なお、天龍とおなじく、龍田の名を持つ艦としても2代目であるが、姉と違い、現時点では3代目龍田はまだ建造されていない。
何を隠そう、軽巡洋艦「龍田」は、1924年3月19日、佐世保港で演習中に「第43潜水艦」と衝突事故を起こしている。この事故で「第43潜水艦」は沈没したものの、ただ浮上が不能となっただけで、この時点では潜水艦中にはまだ救助を求める生存者が多数いたとされる。しかし、この潜水艦の沈没地点が潮流の早い厄介な海域で、結局、乗員の救助作戦が始まったのは事故発生から一ヶ月後のことであった。生存者との交信は事故発生後の数時間後には途絶しており、結局、乗員45名全員が酸素不足から来る窒息で死亡する惨事となった(潜水艦の船体自体はサルベージされ、呂号潜水艦として再就役している)。
彼女が事ある毎に潜水艦を避けるような発言をするのはこの事故の史実を踏まえたものと思われ、提督方の中には、この事故こそが彼女の精神を病ませた忌まわしき発端であると考える向きもある。
余談であるが、鶏肉や魚肉などを片栗粉で揚げた「竜田揚げ」は、軍艦龍田に由来するという説がある。この艦の烹炊長が、揚げ物の衣に希少な小麦粉ではなく片栗粉を使ったエピソードに因むというのがその由来である。その史実を反映するようにもちろん艦これの龍田も大好物で、得意料理でもある。
やはりというか、彼女単独よりも、姉の天龍とペアの絵が多かったりする。
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最終更新:2025/12/09(火) 01:00
最終更新:2025/12/09(火) 00:00
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