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この作品はフィクションです。作中の「あぶくま君」は実在しません ですが、作者は(おそらく意図的に)はぐらかしてため、事実と勘違いする人が続出しています。事実として拡散しないでください |
あぶくま君とは、Twitterに投稿されている漫画作品『15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話』の作者及び、その作中の主人公である。
東日本大震災当時の様子を描いたノンフィクションとして注目を集めていたが、実際の記録・証言や法制度と比較して矛盾や誤りが多数存在しており、被災者を騙り、虚偽を記した漫画である可能性が著しく高い。
Twitter(現X)上に75回(11話冒頭相当)までが投稿され、それ以降のエピソードはebookjapanにて連載・配信され、20話で完結した。合冊版は全2巻で各種電子書籍サイトで購読可能。
まずは自身の目でおかしな点を確認した方がよい。
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https://twitter.com/abukumakum/status/1361232951090892800
15才の時に3.11東日本大震災で家族、親戚を全員失い孤児になりました。その後16才で東京でホームレスを経て現在に至ります。震災の記憶を風化させないために当時の事を漫画で発信していきます。みなさんに当時の様子を知っていただけたらと思います。なお、内容は特定を避けるためにフィクションを入れています。
※太字は2022年4月以降に加筆されたもの
東日本大震災10周年を前にした2021年2月15日より投稿されていた嘘体験記。当時福島県南相馬市在住で15歳の中学生だった主人公、あぶくま君が東日本大震災で被災した際の体験を綴っている。
作中では、震災により家を失い、家族全員が行方不明になるという悲惨な境遇と、劣悪で過酷な避難所生活を描いた被災地の様子、東京に移動後の半年間のホームレス生活、ホームレス脱却後の東京での労働生活等が描かれている。
が、先述の通り、多数の矛盾や誤りが存在し、元被災者のみならず、震災事情に詳しい人や一般常識を身に付けている人であれば違和感を抱くシーンが無数に存在しており、実話である可能性は限りなく低い。
後に、逆ギレしつつ、個人情報の特定を避けるために一部フェイクを盛り込んだことは認めたものの、その矛盾や誤りの殆どが、あぶくま本人の個人情報とは無関係かつ、客観的資料で実証可能なものばかりであり、何の釈明にもなっていなかった。そもそも、仮に実話を参考にしたフィクションであったと仮定しても、又聞きしたような希薄な情報しかなく、また、実際の被災者や教師や市職員他、支援に従事した人々の名誉を毀損するような内容も多く含まれており、当時の様子を知る資料としても不適切な内容かつ、非常にお粗末なクオリティとなっている。
しかしながら、Twitter上であたかも実体験であるかのように、投稿・拡散されたために、多くの読者が騙され、一時期6万人超のフォロワーや最大1万以上のいいねを集める大反響を得た。その上、著名なインフルエンサーやWebメディアの朝日新聞Globe+等が拡散に加担する有様となった。
前述の通り、75話までがTwitter(現X)に投稿されており、現在でも閲覧可能。2021年10月3日の逃亡休載を挟んで、2022年5月1日に連載を再開し、2話だけ投稿したのを最後にTwitter上での投稿は途絶えていたいた。しかし、同年8月3日にebookjapanで連載を開始すると、同年12月21日に配信された11話に描き下ろしエピソードを追加し、電子書籍の有料配信限定となった。翌2023年3月29日の20話の配信を以て打ち切り完結した。
2025年現在も各種電子書籍サイトで配信は継続している。一方で報道機関等によるファクトチェックは行われておらず、事実と信じるバカな読者を多数輩出している。そのため、現在でも南相馬市、ひいては日本に「震災孤児をホームレスに陥れた」という風評被害を流布している有様となっている。
話の大まかな内容は以下の通りとなっている。
(編タイトルは記事作成者命名のもの ()内はTwitterの話数、[]はebooks.japan版掲載時の話数)
中学校の卒業式の最中に大地震に遭遇してから、避難所移転で東京に移動するまでの避難所生活を描く。
地震で壊滅した街並み、混乱で麻痺状態の市役所、劣悪な避難所生活、跡形もなく消え去った自宅、連日避難所に運ばれてくる遺体など、公式記録とは大幅に矛盾する極限状態の避難所生活が描かれている。その中であぶくまは、心身を病み、精神的に追い詰められていく。やがて家族の生存を諦め、もうこの世にいないと決めつける悟る。そして、関東の避難所へ移転する際、当時数多くの自治体が避難所を開設していたにも関わらず、受け入れ先をたらい回しにされ、避難生活に嫌気が差したあぶくまは「親戚を頼る」と嘘を吐いて職員を振り切り、あてもないまま東京の街へと繰り出した。
南相馬市の残した公式記録と大きく矛盾するのみならず、書いた本人は自覚がないのか、ひたすら被災者や避難所に対する不足や不満等を露悪的に描いている。とりわけ遺体安置所の描写は群を抜いて無茶苦茶な描写となっている(後述)。そもそも、いくらでも詳細に描けるこのパートが全387ページ中の40ページ程度という内容の薄さがこの作品のデタラメぶりを物語っている。
東京での半年間のホームレス生活を描く。
行くあてもなくガード下で寝た翌日、ホームレスのおじさんと出会う。区役所や警察に頼ることなく、おじさんについて行き、そのままホームレスへと身を落とした。入場料の要る新宿御苑に段ボールハウスを構え、炊き出しや廃棄弁当で食をつなぎ、日給2000円の「タチ」(看板持ちのこと。ゲイカップルの攻めのことではない)の仕事に就くなどしながらホームレスとして生活する。避難所生活よりも充実した生活やホームレスの人々の人情に触れたことにより、心の平衡を取り戻して行く様子が描かれている。半年後、おじさんの紹介で、住み込みの仕事を探している知り合い(後述の反社社長)を紹介してもらったことにより、ホームレス生活に終止符を打つ。
のっけから新宿御苑に住んでいるホームレスという素人でもツッコまざるを得ない内容がら始まり、「タチ」「戸建て」等の用語、開催日時・場所不明の炊き出しやコンビニから廃棄弁当を貰う等、ホームレス生活が多くの読者に縁がないことをいいことに、信憑性がかなり疑わしいホームレス界隈のジャーゴンや生活様式を描いている。どう考えても避難所生活よりも不安定で過酷な生活なはずにもかかわらず、避難所生活と対比して充実した様子を描いている。しかもこちらも30ページ程度という、相変わらずホームレスエアプであることを窺わせる内容の薄さである。
ホームレス生活から脱却し、反社社長の下で住み込みで働く生活を描く。
新宿御苑を去ったあぶくまはどう見ても反社な強面の男の下で24時間住み込みで働くこととなった。窃盗債権の回収や、2chの「質問箱」で訊きながら行ったホームページ制作、未成年かつ研修なしの深夜の警備業など、労基と警察がすっ飛んで来るような違法で多様な業務を経験していく。一方で、被災者なのに半年経ってようやく知った被災地の被害状況や、被災者への差別、慣れない都会の空気や身寄りのいない孤独感に苛まれ、傷心する様子が描かれる。反社社長の下で働くことに一時疑問と不安を抱くものの、結局は現状がいいと納得して働き続けた。
どう見ても闇バイトでしかない労働内容や闇金業者に搾取されている債務者としか思えない内容でしかないにも関わらず、あぶくまはこの社長のことを好意的に描いている。更に犯罪行為に対する良心の呵責どころか、犯罪を犯した意識すらなく、真偽関係なく、作者本人の無知ぶりが際立つエピソードとなっている。
震災前日の前震や、家族、友人やガールフレンドと過ごした、震災、ホームレス一切関係ない震災前の他愛もない日常を回想する。
震災前日に南相馬市では観測されなかったはずの大きめの前震があったことが語られる他、家族との日常、友人のヒデくんとガールフレンドのカエデちゃんと打ち込んだ卓球部やカエデちゃんとのデートの思い出など、心底どうでもいい回想が語られる。
それどころか大切な友人やガールフレンドの安否を深追いせず、あっさりと彼らの無事と再開を諦めており、あぶくまの薄情で人でなしな性格が際立っており、全く同情できないような内容が続く。
ネタ切れにより唐突に2年経過する。
震災から2年経過しても、反社社長の下で働く日々を続け、故郷の南相馬市には東日本がなくなるというデマを根拠に一度も帰郷しなかった。持ってないと言い訳するために、震災時に持ってた携帯電話を棄て、川口市に引っ越して心機一転するも、社長から「俺のような生き方は無理だ」と諭され、解雇を言い渡される。再びひとりぼっちになったあぶくまは電気・水道・ガスが使えない中、貯金と退職金が尽きる前に新たな職を探すことを決意する。
無職のあぶくまは、ネットの求人情報で見つけた「赤羽エレキテルサービス」なる町工場の面接を受け、見事採用される。社長にスーツを仕立ててもらい、本格的に社員として働くことになる。だが、業務中に誤って高圧電流の配線を切断して感電して以来、震災の記憶がフラッシュバックするようになる。心と体のバランスがおかしい状態でもなんとか平生を装い、半年働き続けるが、赤羽エレキテルサービスが火災で全焼、そのまま解散となったところで、本作は唐突に終了する。
「回想」の体で1~4話と同じ内容を繰り返したり、弟が異父弟であったことなど、心底どうでもいい新情報を小出ししたり、意味不明なポエムを書き連ねたりと、10話以降、ネタ切れで無理やり引き延ばしていることが顕著に表れている。
本作は大手メディアにこそ紹介はされなかったものの、ひろゆきをはじめとした著名人が引用したことにより、拡散に加担することとなった。
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その後、朝日新聞のウェブ媒体の一部である朝日新聞GLOBE+の関根和弘副編集長(当時)があぶくまを取材し、記事にした。これにより「朝日新聞」を冠するメディアがあぶくまの作品に権威を与えてしまい、この漫画を事実と誤認する人々を多く輩出することとなり、風評被害を加速させることとなった。
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https://twitter.com/usausa_sekine/status/1449167235524673536
詳細は後述するが、この関根和弘記者は悪名高いハフポストに出向した経歴があり、度々偏向記事を執筆しては炎上を招いた過去のある問題の多い新聞記者である。
「学歴不問かつコンピューター系」の仕事を探していたあぶくまが応募、就職した町工場調の小規模企業。社内ネットワークの構築や電気工事を主な業務としている。待遇は手取り22~23万、社会保険未加入かつ、残業代なし。極めつけに新入社員に碌に研修を積ませないで現場に投入し、労災を引き起こすかなりのブラック企業。「赤羽」と関しているものの、東京の赤羽に存在している企業なのかは不明。ただ、赤羽はあぶくまの住む川口市に隣接している。後に火災で全焼し、そのまま解散となった。
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震災の壮絶体験を漫画化 15歳で家族失い、ホームレス…謎の投稿主あぶくま君に会う:記事リンク
関根和弘記者執筆の記事で特集される。あぶくま本人がインタビューに答え、根拠のない誹謗中傷に晒されている現状を語り、作品で語った南相馬市で被災し、ホームレスになったことは事実であることを強調した。全部嘘だったのだが。
その他、田中圭一氏や加藤マユミ氏等多くの漫画家やインフルエンサーが感想を寄せ、あぶくま君の名はデマとして多くの人々に拡散された。
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【南相馬市役所等、関連機関への問い合わせを検討している方へ】 |
先述してきた通り、この漫画、矛盾点や誤りがあまりにも多い。また、あぶくまの存在を客観的に証明する資料は、少なくとも現時点でも一切存在しない。そのため、「東日本大震災で被災した元ホームレスの震災孤児」という作中の「事実」は完全に破綻しており、「震災の記憶を風化させない」「当時の様子を知る」資料としては全く役に立たない。
これまでに有志により検証が行われており、自治体、報道機関等の記録・統計と照合したり、南相馬市や関係団体に問い合わせたり、南相馬市で被災した人々の証言を集めたり、現地に赴いたりと様々な調査が行われたが、いずれも漫画の描写と反する結論が得られている。
地震発生当日、南相馬市全ての中学校で卒業式があったのは事実だが、式は午前中で終了しており、どの学校も校内には教職員しか残っていないことが明らかになっている。むしろ沿岸部では、帰宅したために津波に巻き込まれて亡くなった例がある。
建物が倒壊し、瓦礫が散乱した壊滅状態の市街地が描かれているものの、実際の南相馬市は地盤が強固だったために、瓦礫が散乱するような甚大な建物倒壊の被害は発生しなかった。また、第一中校区内には津波が到達しておらず、あぶくまの家が津波に流されたという設定も無理がある。
また、街が壊滅状態にも関わらず、家族と再開した生徒が帰宅している矛盾した描写もある。
更に、福島第一原発の事故により、屋内退避が広域防災無線で呼びかけられていたものよ、あぶくまは家族探しに外出したり、事故のことを東京に来るまで知らなかったりと、被災者としてあり得ない言動を描いている。
中学校は広域避難区域に指定されいたうえ、教職員は生徒の安否確認や避難所の開設に携わっていたため、作中のように指示を仰ぐために市役所に引率することはまず有り得ない。
問い合わせた有志も「絶対にありえない」との回答を得ている。
作中では麻痺状態なうえ、混乱した市民が押しかけていた市役所だったが、市は災害対策本部を15時14分には設置しており、充分に機能していた。因みに作中の校舎の外観が南相馬市のどの学校とも一致しない特徴なのに対し、何故か南相馬市役所の外観のみ忠実に描かれている。
あぶくまは避難所が劣悪な環境だったことを執拗に掘り返していたが、毛布は震災発生当日に配布された上に、市民によって多数寄付された。震災発生当日夜の写真では、ストーブが炊かれおり、毛布で暖を取る人々の様子が記録されており、あぶくまの描写とはかけ離れている。
また、南相馬市にも災害派遣により自衛隊が来ていたはずだか、作中では一切描かれていない。
作中では遺体が避難所に運ばれており、救助隊員と思しき人物が遺体の到着を大声で報告し、避難所の人々に見せびらかしていた。しかし、遺体は丁重に扱われ、洗浄を経て納棺されて安置されたていたことが記録に残っており、このように死者の尊を踏み躙る行為が行われることはありえない。また、遺体安置所は避難者の生活圏内に遺体が目に入ることを避ける目的で、避難所とは別の学校、施設に設置されていた。
新宿御苑は入場料が必要でホームレスが入れるような公園ではない。また、問い合わせた有志は、2011年当時から御苑を管理していた人から、そのようなホームレスはいなかったとの回答を得ている。
また、炊き出しはホームレスの身元把握も兼ねているため、事前に告知される上に、あぶくまのような中高生がいれば、確実に通報・補導されるため、作中の実態と大きく異なる。
段ボールハウス生活について、大雨での苦労話があっさりと描かれている程度で、避難所よりも良い環境のように回想しているが、猛暑や台風など他の要因を考えるとあまりにも無理がある。
南相馬市や教職員らによる被災者の追跡や安否確認が行われていたことは記録に残されている。当然、県外への避難者についても追跡・把握していた。作中に「住民票を"取る"」というセリフが存在するが、住民票は移すものであり、移した場合には、南相馬市に確実に補足されるため放置されるとは考えにくい。実際、統計上にも、あぶくまがホームレスになった期間中に行方不明者が増えたという事実はない。
更に、高校に進学予定だったにも関わらず、高校から一切連絡がない点も不自然。
作中で夜逃げした経営者の資産を持ち出しているが、これは窃盗罪に当たる行為である。更には18歳以下の深夜労働や、18歳以下かつ規定の研修未履修の警備業就業など、明らかに違法な就労体系が繰り返し描かれている。ノンフィクションで違法行為が描写されること自体は珍しいことではないが、あぶくまの場合、自省する様子もなく、違法行為をしている認識が皆無のまま物語が進むため、非常に不気味な作品となっている。
あぶくまが外出した後の家族の会話や反社社長の心の声が描かれている。「特定を避けるためフィクションを入れている」と主張しているが、この要素は本人の特定にも全く繋がらないものであり、実体験を伝える作品としてはあまりにも不適切。
津波の到達していない南相馬市第一中校区在住にも関わらず、自宅が津波の被害を受けていたり、有料な新宿御苑でホームレス生活をしたことなど、明らかにその土地の在住経験者のしないような誤った認識が多数描かれており、実際に当時南相馬市や東京にいなかった疑惑が持たれている。また、「東日本から引っ越してきた」「東日本がなくなる」という東日本である東京にいながら被災地を東日本と不自然な呼び方をしており、そもそも東日本出身ではない疑惑が持たれている。更には当時南相馬市に出店していなかったくら寿司(のパロディのくりゃ寿司)を描いていたたため、この疑惑に拍車をかけている。
これに対して南相馬市は、現在まで特に表立った対応は行っていないものの、有志の問い合わせに対して、「そのような事実は認識していない」と一貫して回答している。また、朝日新聞Globe+記事公開の2日後に『東日本大震災記録誌-100年後へ届ける記録-』をPDFで無償公開した。この動きは先の記事を意識したものに見えるが真相は不明。どのみち、震災当時の様子を正確かつ克明に知り、記憶を風化させない資料としてはあぶくまの漫画よりも遥かに優れている。
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https://twitter.com/msfm795/status/1450077147410808832
ハッシュタグに注目 「#デマ」
こうした問題を抱えているものの、あぶくま本人は2021年10月16日に、朝日新聞Globe+の公式アカウントにリプライした否定派に逆ギレ反論して以降、半年以上沈黙し続けた。一方の関根記者は記事の調査不足疑惑や、風評被害の加担に対して何の釈明もないまま、今も日本をdisる記事を書き続けている。2022年に入ってからは、ウクライナ情勢に関して、ロシアのプロパガンダを間に受けた内容を記事にしたことをされている。
あぶくまによる沈黙直前のツイート
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https://twitter.com/abukumakum/status/1449228259384717318
6月中旬、事態は急展開を迎えた。なんとあぶくまが講師として登壇するセミナーが開催されることが発表された。その名も「私があぶくまである理由 コロナ禍に始めた無謀な無謀な挑戦 -5万人以上を巻き込んだ震災アンチテーゼの動機-」というもの。アンチテーゼの正しい意味わかってる?
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https://twitter.com/abukumakum/status/1551144652266508290
その講演概要の中であぶくまの作者が衝撃の事実を自白をしている。
このキャラクターには、着ぐるみのような中身がありません。
また、直接的な本人はいません。複合的な震災体験を追体験していく物語です。
つまりこれは、「東日本大震災で孤児、ホームレスを経験したあぶくま君」なる存在が実在しないことを作者本人が認めた瞬間となった。一方で、
直接的本人がいませんが、作品の骨組みを作っているのは作者本人の震災体験にあります。
と、あくまで実体験がベースであると主張しているものの、これまでの有志の検証で実証されたように、事実とかけ離れた内容であることは変わりなく、この主張も無理がある。
どのみち、あぶくまの作者が架空の人物を騙って東日本大震災のデマを流布したこと、朝日新聞Globe+が裏付けも取らずに、実在しない人物を題材にした全くのデタラメ記事を掲載したことがほぼ確定した。
しかもこのセミナー、あぶくま本人に違わず怪しい動きを見せている。
このセミナーにはSpread From Fukushima、Fukushimafrogs、ウェブ解析士協会といった団体が絡んでいるものの、いずれの団体のTwitterアカウントもあぶくまと相互フォローになっておらず、どうやって連絡を取ったか不明[2]。
セミナーページは開催日の7月16日に非公開のまま開催時刻を経過したことから、結局この日にセミナーは開催されなかったとみられる。その後、当該ページは再公開され、開催日が8月13日に変更となったことが発表された。あぶくま含め、関係者が誰も告知していない不自然な状態が続いていたが、7月24日、ついに本人から告知された。「なんか」、「なんとなく」といった舐め腐ったような言葉が鼻につく。
また、この時追加された画像には3DCGと思しき姿のあぶくまが、インタビューを受けている様子が写っている。Vtuberとして紹介されているが本当にデビューを目論んでいるのだろうか?
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https://twitter.com/ejtter/status/1551200814664138753
そして8月3日、一連の作品が「ebookjapanコミックス」にて有料配信された。
タイトルはTwitterと同様『15才の時に東日本大震災で家族を亡くし、天涯孤独の身になり東京でホームレスになった話』となり、1話80円で配信されているが、第1話は無料で読める。また、アプリをインストールすれば、ポイント半額でレンタル、または最新話以外を無料チケットで3日間閲覧可能。
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https://twitter.com/abukumakum/status/1554769491518976000
描き下ろしの表紙に加えて、一部誤字等が修正されたが、全て修正された訳ではなく、それどこか新たな誤字やページ誤植が発生している杜撰な有様となっている。
なお、売上の一部はebookjapanを通じて寄付するらしい。が、これだけ嘘を重ねておいて今更信用できるわけない。
またレビューはサクラによる工作が横行しており、出鱈目な内容の高評価レビューが多数投稿されている。
タイトルや詳細情報、プレスリリースではあくまで実話を基にした作品という触れ込みであるが、奥付には次のように記載されている。
この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件等は一切関係ありません。
知ってた。
なお出版を報告した際、余程嬉しかったのか、否定派に対して挑発的な引用ツイートを行っている。
当初はTwitterの再掲だったが、前述の通り、12月21日更新の11話より、描き下ろしの新作が追加された。以降電子書籍で連載を継続。当初はebookjapan 独占配信状態だったが、現在は他の多くの電子書籍配信サイトでも購読可能となった。そして2023年3月29日の20話にて、「あぶくまが勤めていた会社が火災で全焼しそのまま解散」という超展開を以て、多くの疑問を残したまま、打ち切り完結となった。
あぶくまの作品は、デマを多く含み、東日本大震災を語り継ぐには全く相応しくない作品だった。にもかかわらず、漫画という取っ付きやすい表現だったことに加え、孤児、ホームレスという衝撃的な文言で注目を集め、Twitter上に投稿されたことにより、碌に検証されないまま、拡散されてしまった。その結果、南相馬市を始め、多くの人に風評被害をもたらした。
本件に限らず、デマ・偽情報に騙されないためにも、信用できる情報筋から調査・吟味し、情報の真偽を見極める能力である、メディアリテラシーを身につけることが重要である。
この作品は震災を語り継ぐ資料ではなく、SNSを通じて、デマが流布する過程ともたらす悪影響の実例を知り、デマに流されない、メディアリテラシーを身に着ける教材として閲覧すべきである。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/10(水) 21:00
最終更新:2025/12/10(水) 21:00
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