428 〜封鎖された渋谷で〜とは (ヨンニーハチフウササレタシブヤデとは) [単語記事]

428 〜封鎖された渋谷で〜とは、チュンソフトが開発したサウンドノベルである。

2008年12月にセガからWii版が発売された。
2009年9月にスパイクからPS3、PSPへの移植が発売された。

概要

基本的には1998年にチュンソフトから発売された「街」のシステム・舞台設定を汲んでおり、

複数の主人公を切り替えながら話を進めて行く（ザッピングシステム）。
実写を使用
TIPSを採用

など、登場する主人公全員を正しい選択肢でエンディングに導くゲームシステムを採用した部分は「街」と変わっていない。

この作品はあくまで「街」の続編ではなく、「街」の10年後を舞台とした全く別のストーリーが展開されており、「街」に登場した人物は登場しない（ただし、文章部分で「街」を彷彿とさせるような人物及び設定は出てくる）。

ファミ通のクロスレビューでは満点の40点を獲得した。
なお、作中にファミ通の浜村氏が登場するシーンが存在し、また一部のシーンではファミ通編集部の取材協力を受けているが、果たしてそれがレビューの点に影響を与えたかは、自分で見極めるしか無いだろう。
また、「みんなのニンテンドーチャンネル」内のユーザ評価によって決まる「おすすめランク」は、「任天堂以外の発売によるすべてのWiiソフト」中では唯一のプラチナ評価を獲得している。

なにげなくニワンゴが出演している。
どこに出演しているかは自分の目で確かみてみろ!
(ちなみにチュンソフトは現在ドワンゴの子会社であり、関連会社であるニワンゴに携帯版「かまいたちの夜」を配信していたことから、ゲスト出現ができたと予測される)

主題歌

上木彩矢　世界はそれでも変わりはしない

主人公

基本的には以下の五人。始めの一時間(10：00〜11：00)は亜智、加納の二人のみだが、11時以降から大沢、タマ、御法川の三人のシナリオがプレイ出来るようになる。

遠藤亜智（えんどうあち）（CAST：：中村悠斗）: 遠藤電気店の息子で、渋谷のチーム「KOK」の元リーダー。
かつてはKOKで同士を集め渋谷の平和を守っていたが、現在は組織を抜けひとりでゴミ拾いをしている。
組織の力が大きかったのか、元リーダーとはいえ今でも亜智を恐れる者は多い。

ゴミ拾いの最中、亜智好みの女性を見つける。
その女性が持っているアタッシュケースがとても重たそうに見えたため、亜智が手助けをしようとする。
と同時に、怪しい男が女性に近づいて来るが、その男が手に持っていた物は……

加納慎也（かのうしんや）（CAST：天野浩成）: 渋谷中央署の猪突猛進型刑事。
誘拐事件が発生し、犯人が身代金の受け渡し場所として渋谷のスクランブル交差点を指定。
加納は受け渡し場所で張り込みをしていた。
朝10時を少し過ぎた頃に犯人がやってくるが、身代金を受け取り逃走。
すぐさま犯人を追いかけるが……; ちなみに彼女がおり、加納のシナリオに深く関わってくる。

大沢賢治（おおさわけんじ）（CAST：小山卓治）: 製薬会社「大越製薬」の新薬開発の研究主任。
この日、パソコンのメールにて大沢宛に差出人不明のメールが届く。
その内容は研究中の新薬が大沢本人の許可無く無断で人体実験が行われていたという告発メールだった。
社長に連絡を取り、この事件の真相を確かめようとするが、
この時大沢はもう一つ別の事件に巻き込まれていた。その事件とは……; 上木彩矢ファンクラブ会員で、その理由はストーリー序盤で明かされる。

タマ（CAST：？？？？）: 謎の着ぐるみアルバイター。
とある事情によりどうしてもその日のうちにお金が欲しくなり、
偶然出会った日本ヘルシーの社長から直々に日雇いのバイトを頼まれて受ける事に。
ダイエット飲料「バーニング・ハンマー」販売の仕事だったのだが、
仕事用に着た着ぐるみが脱げなくなった事をきっかけに、次々とトラブルが発生する。
果たして、タマは無事バイト代を貰う事ができるのか？

御法川実（みのりかわみのる）（CAST：北上史欧）: フリーライターで元新聞記者。
仕事中、新聞記者時代の上司だった頭山から電話がかかってくる。
いつもと様子が違う頭山の元に、すぐさま御法川が駆けつけたが、
頭山が編集長のヘヴン出版は多額の借金が原因で頭山以外誰もおらず、
しかも本日中に「噂の大将」という雑誌の記事を完成させなければならないという最悪な状況だった。
御法川は頭山のために「噂の大将」の仕事を受け、渋谷の街を駆け回る。; 原稿執筆中は(自分で記事を書くことが何よりも最優先と考えるその傍若無人ぶりから)凄まじいDQNになる。; 原稿執筆の起爆剤としてタバコを愛煙。銘柄は「ジタン・ブロンド（ライト）」。 10年前に渋谷をさまよっていたとあるフランスの軍人も同じ銘柄のタバコを愛煙していた。; チュンソフト発売の『3年B組金八先生伝説の教壇に立て!』からのスピンオフキャラ。

スピンオフ

428のボーナスシナリオからのスピンオフという形で、アニメ「CANAAN」が2009年7月から9月にかけて放送された。

428の関連作品

「街〜運命の交差点〜」　チュンソフトより発売されたサウンドノベル。428と同じく渋谷を舞台とし、428の10年前の出来事として世界観を共有している。　
「3年B組金八先生伝説の教壇に立て!」　人気TVドラマのゲーム化。本作の主人公の一人である御法川実が出演している。
「CANAAN」　本作の重要キャラクターであるカナンを主人公としたTVアニメ。時系列的には本編より後の時代を描いている。
「ガチトラ！～暴れん坊教師 in High School～」　御法川実の妹の御法川ミドリが登場する。
「TIME TRAVELERS(タイムトラベラーズ)」　428の20年後が舞台であるとイシイジロウ氏の発言あり。

ニコニコ動画での展開

「チュンソフト公式ちゃんねる」にてプロモーションムービーが投稿されている。

チャンネル外では428の演出の一つとなる予告映像のパロディを中心としたMADが多数投稿されているが、実況を含めたプレイ動画は全て権利者削除されている。これは発売して間もない上、「メタルギアソリッド4」と同様に見るだけで真実がわかってしまうため、ネタバレ防止のために削除しているのではないかと予測される。