81式短距離地対空誘導弾 単語


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81式短距離地対空誘導弾とは、自衛隊が装備する地対空ミサイルシステムである。略称としてSAM-1、あるいは「短SAM」とも呼ばれる。
毎度のこと誰にも呼ばれない公募の愛称はショートアロー。

概要

戦後初の国産対空ミサイルとなるのがこの短SAMである。ホーク及び中SAMと近SAMの中間を担当する。

構成は発射機2台と射撃統制装置1基と誘導弾16発で1ユニットとなる。全てトラックに搭載しての運用となる。

発射機は4連装。むき出しのランチャーに誘導弾が装填される。次弾装填は予備弾コンテナから自動で行われるが、これがなかなか興味深い動きをする。装填だけでなく誘導弾の取り外し・格納も可能となっている。

射撃統制装置のレーダーにはフェーズドアレイレーダーを使用。使用時には発射機と射撃統制装置をケーブルで接続する必要がある。
射撃統制装置を使用できないような緊急時には、ミサイルのシーカーのみでロックを行える目視照準器もあるが、この場合もちろん索敵能力などは低下する。

このほか高いECCM能力、2目標同時対処能力、連射能力、発射後ロックオン機能、外した際の射撃統制装置による誘導弾自爆機能などを備える。

ところで短SAMには3種類の型式がある。A型が初期の陸上自衛隊及び航空自衛隊配備モデル、B型が海上自衛隊配備モデル、C型が改良型の陸上自衛隊配備モデルとなっている。
ただしこの中で海自モデルのB型のみは退役している。

A型とB型は基本的には同じで、誘導方式は赤外線誘導。
C型は通称短SAM改と呼ばれ、赤外線/可視光画像誘導の光波弾とアクティブレーダーホーミングの電波弾の2種類が用意されており、敵からの妨害などに合わせて使い分けることができる。
ちなみに先の丸いほうが光波弾、先が尖っており少しだけ長いのが電波弾である。

このほかC型は推進剤の変更による射程延長とエンジンからの煙を減らすことによる被発見率の低下を行っている。また発射機や射撃統制装置にも改良が入っており、師団対空情報処理システムに接続できるようになり対処能力が強化されている。

現在短SAMは陸自の全師団へのA型の配備が終了している他、後継である11式短距離地対空誘導弾の配備が始まっている。

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