Borderlands 2

Borderlands2とは、Gearbox Softwareが開発、2K Gamesが発売したFPSRPGで、「Borderlands」の続編である。対応機種は、Windows, PS3, XBOX360,PS Vita。

米国では2012年9月18日、日本では2012年10月26日に発売（PS Vita版は海外版が2014年5月に発売）。

前日譚となるBorderlands:The Pre-Sequelを同梱したダブルデラックスコレクション版が2015年4月9日に発売された（PS4,XboxONE,PC）。

概要

前作Borderlands同様、開拓惑星「パンドラ」を舞台にFPSスタイルでプレイするハック&スラッシュRPGであるが、豊富なロケーションや特性のある装備品、戦闘スタイルなど更なる要素を加えた物となっている。

日本語版

表現規制無し、音声は日本語・英語切り替え可能（ゲーム機本体の設定画面にて、使用言語の設定を「英語」に変更してからソフトを起動すること（ゲーム中のコンフィグでは出来ない）。

PC版はマルチランゲージでSteamWorksに対応している為、言語を日本語に設定するだけで自動で日本語が選択される。ファイル差し替えにて日本語字幕英語音声も可能。

翻訳の質は高く、固有名詞は英語表記のままにしてあるなど配慮もなされている。
また、原文に散りばめられたネタも、「フルボッコ」「野郎、ぶっ殺してやらぁ！！」「殺してでも奪い取る」等、しっかりと日本のネットスラングに置き換えられており、そういう意味でも翻訳の質は高い。

あらすじ

Vaultと呼ばれる遺跡にエイリアンの超技術が眠ると言われる開拓惑星パンドラ。前作「Borderlands」にてVaultはその封印を解かれるが、同時にその中身はお宝ではなく、凶悪な古代生物であった事が判明し多くの人々を落胆させた。

しかし、それから暫くしてパンドラそのものに変化が訪れる。パンドラの古代文明の力の源で、Sirenの力を増幅させる効果を持つ特殊な鉱石「イリジウム^*」が採掘されるようになったのだ。これに目をつけ多くの企業が再びパンドラに押し寄せるが、その中でもHandsome Jack率いるHyperion社の勢い凄まじく、圧倒的な武力で他企業と、そしてパンドラの住民を制圧して再開拓を始める。そんなHyperionの圧力に腹を立てた曲者揃いのパンドラ住人と前作の冒険者達はレジスタンスを結成、パンドラの自由を賭けた戦いが始まったのであった。

それから5年、Vaultのうわさを聞きつけた冒険者「Vault Hunter」の4人組がパンドラの地へと降り立ち、Hyperion社の輸送列車に乗っていた。目的はもちろんパンドラに眠る秘宝、彼らはHyperionの助っ人としてHandsome Jackに歓迎される・・・と思いきや彼の刺客がVault Hunter達を包囲。Handsome JackはVaultの財宝を横取りするBanditを許さないのだ。輸送列車ごと爆破され、吹雪舞う大地へと身を投げ出されたVault Hunter達。意識を失いそうになるところで黄色いロボットに助けられる。物語はここからはじまるのだった。

*現実のイリジウムではなくゲーム内独自の架空の鉱石。英文ではEridium（エリジウム）であり誤訳と思われるが日本語表記に合わせる。

キャラクター

メインキャラクター（戦闘タイプ）

今回も前作に引き続き4人のキャラクターから選択が可能となっている他、DLCとして2人のキャラクターが追加されている。

アクストン / Axton （コマンドー） 声：山本兼平

アクションスキル： サーベル タレット

タレットとアサルトライフルを武器に戦う礼儀正しい（?）元Dahl社の私設軍隊兵士。護衛対象を囮にしたり、要人を助けだす前に施設を爆破するなど、トラブルに関しては事欠かない人物である。それは彼なりに軍に忠誠を誓った上での行動だが、その行動によって軍全体を危険に晒したことで軍の追放と同時に処刑されることとなった。それを避けるため惑星パンドラへと逃亡することとなり、その逃亡を間接的に手引きしたのは妻で軍の上官でもあったSarahである。

今作のタレットは補給所というより連携のパートナーと言うような存在。癖がなくスキルも全体的に扱いやすいのが揃っているため初心者向けとも言える。

ゼロ / Zer0 （アサシン） 声：名村幸太朗

アクションスキル： デセプション

とあるウワサでは強敵を求めて旅をしている謎の人物(？)と言われ、またあるウワサでは異星人が作ったロボットなどと言われている。この様にウワサ自体が独り歩きしているために彼に関する情報はアテにならず、あらゆる事が謎に包まれている。何かあると度々俳句を言うのが特徴(厳密には彼の俳句には季語が殆ど存在しないため、川柳という方が正しい)。

やられた相手が「グワーッ！」とか言ってしまう生い立ち不明のサイバネティックスナイパーニンジャ。銃撃強化スキルと強力な格闘攻撃で遠近両用の戦いを行う。純粋な撃ち合いや殴り合いは得意とせず、瞬間的な火力が高い。序盤のスキルによる能力変化に乏しいのもあって全体的に上級者向け。

本作のかわいい担当<3 

サルバドール / Salvador （ガンザーカー） 声：奈良徹

アクションスキル： ガンザーキング

Pandora生まれのPandora育ち。祖母を殺されそうになったために相手4人を殺害した罪で裁判にかけられ、有罪判決が下されようとしたその時、Hyperion社に街が襲われた。大雑把な見た目に反して理知的な性格をしており、Hyperionの兵士に殺された裁判の判事には「そりゃあ完璧な人間なんていねぇしよ」と特に相手を恨んでいたりはしない。ただし不当な理由で敵となる相手(主にBandit)には容赦せず、とりあえず足やら腕やらを折ってから尋問したりする冷徹な一面も持っている。

Gun+Berserkerでガンザーカー。ガチムチステロイドボディから繰り出される火力、防御力に銃の二丁持ちでここぞの爆発力を武器にする。

マヤ / Maya (セイレーン） 声：木下紗華

アクションスキル： フェーズロック

惑星Athenas出身で、昔は修道士の組織によって女神として崇められていたが、税を収めない者や組織に従わない者に対し、自身が脅しの材料として27年もの間使われている事を知った彼女は、フェーズロックを用いて修道士達を民の前で脅すことでAthenasの圧政を終わらせた。その後、彼女はセイレーンについて調べるため故郷の惑星を離れ、Pandoraへとその身を下ろしたのだった。

前作のLilith同様、Vaultの神秘によって特殊能力（Siren）を得た女性。能力はそれぞれ異なるようで、彼女の場合次元の狭間に対象を閉じ込める「フェーズロック」と言うもの。協力プレイでのサポートにも長けている。

ゲイジ / Gaige （メクロマンサー） 声：笠原あきら

アクションスキル： サモン デストラップ

DLCとして追加された隻腕の少女。元々はEden-5に住んでいた普通の高校生。自作のロボット(デストラップ)を召還して戦わせる、所謂ペット職的なキャラクター。

デストラップを強化するスキルの他、射撃精度と引き換えに威力を得るスキル「アナーキー」や属性強化スキルも用意されており、楽しみに幅のあるキャラクターとなっている。走る時のあえぎ声がセクシー！エロイッ！

クリーグ / Krieg (サイコ)  声：浜田賢二

アクションスキル： バズ アックス ランペイジ

DLCとして追加された6人目のキャラクター。サイコと少し疲れたような男性の二重人格者。

白兵戦と爆発・炎に特化されたスキルを持つ。瞬間的な爆発力に長ける。ただの脳筋かとおもいきや、スキルのかみ合いを考えて運用する必要のあるクセの強いキャラクター。

NPC

多くの前作のNPCが続投、プレーヤーキャラクターもNPCとして登場する。

• Handsome Jack / ハンサム・ジャック　声：木下浩之
  惑星パンドラの実質的支配者、Hyperion社の社長。主人公たちをおとしいれ、雪山に放置した張本人。Vaultハンターを手厚く歓迎したり、度々主人公への煽り通信やLoader部隊を送ったりなど、主人公の妨害をしてくる

• サポートキャラクター
  
  • Claptrap / クラップトラップ　声：高木渉
    前作より続投のお調子者のヘルパーロボット。
  • Angel / エンジェル　声：日高里菜
    前作より続投のVaultハンター達に語りかけ、導く謎の女性。今作では彼女の謎が明らかになる？
• Crimson Raiders
  今や惑星パンドラを支配しているHyperionに対向するレジスタンス組織  
  
  • Roland / ローランド　声：平川大輔
    前作のプレーヤーキャラクター。対Hyperionレジスタンス「Crimson Raiders」のリーダー。
  • Lilith / リリス　声：今井麻美
    前作のプレーヤーキャラクター。Crimson Raidersの主要メンバーだが、既に死亡していると言われている。
  • Mordecai / モーデカイ　声：山本匠馬
    前作のプレーヤーキャラクター。ゲーム開始時にはどこかに出かけている模様。
  • Brick / ブリック　声：間宮康弘
    前作のプレーヤーキャラクター。他3人とは別の道を歩んだようだが・・・
• 住人たち
  
  • Sir Hammerlock / サー・ハマーロック
    パンドラの生物を研究している生態学者。
  • Scooter / スクーター
    前作より続投の自動車整備士、Catch-a-Rideの人である。あと童貞
  • Marcus / マーカス
    前作より続投の武器商人、ゲーム開始時のイントロダクションも彼である。各地にある自販機を通して武器や弾薬等を購入できる
  • Dr.Zed / ゼッド
    前作より続投の無免医師、各地にある自販機を通してシールドや回復剤等を購入できる。
  • Patricia Tannis / パトリシア・タニス
    前作より続投の元Dahl社の科学者兼考古学者。
  • Mad Moxxi / マッド モクシィ
    Sanctuaryの酒場のママ。数多くの男と遍歴を持ち、さらに子沢山。
    以前は地下コロシアムを開いており、前作のDLC2の舞台でもあった。 
  • Ellie / エリー
    体重130kgを超える女性車両整備工。車両を提供しているScooterの妹。
  • Tiny Tina / タイニー･ティナ　声：春井柚佳
    爆発物の取り扱いに関してはパンドラ1と言われる13歳の少女、キチガイ入ってるがその生い立ちは・・・
• その他
  
  • Captain Scarlett / キャプテンスカーレット
    DLC1に登場する海賊団の女首領。
    Oasisにて失われたお宝を狙っておりVault hunter達に協力するが...
  • Mr. Torgue / Mr.トーグ
    ゲーム内の企業「Torgue」社の社長。
    DLC2にて、新たに発見されたVaultを開く権利を賭けたトーナメントを主催している。スイカ食いてえ！
  • Professor Nakayama / 中山教授
    DLC3に登場するHyperionの研究者。一体何がしたかったんだこいつ。

パンドラの愉快な仲間たち

• Bandit
  主な人間の敵、悪党、賊。今作では防弾衣や盾を装備した重装タイプも登場する。
  Psycho / Marauder / Nomad / Bruiser / Goliath 等
  • Psycho
    狂人。相変わらずピザカッターで武装して接近戦を仕掛けてくる。強い子でいろってかあちゃんが言ってた。
  • Goliath
    筋肉が異常発達したミュータント。フルフェイスのヘルメットを被っているが、ヘルメットを撃たれると凶暴化する。
  • Rat
    細身に猫背の動きの素早いミュータント。味覚が変化しており食人を行っている。落ちているアイテムやプレーヤーの所持金を持ち去る場合がある。
• 原生生物
  前作の物に加え、6脚のゴリラのような「Bullymong」、触手型生物「Thresher」、生物ながらシールドを持ち、姿を消す能力を持つ「Stalker」などが登場する。
  Bullymong / Skag / Rakk / Stalker / Thresher / Verkid / Spiderant 等
• Hyperion社
  中盤より登場。メカと社員に分けられる。
  
  • Loader
    Hyperion社の主力メカ。搭載しているAIは常時注意放送を行わないと自我に目覚めたり、改変された自分のプログラムに嫌気がさしたりするほど高性能な物。近づいて自爆するタイプや盾持ちの物、シールドを展開する物等様々なタイプが存在する
    Gun Loader / EXP Loader / HOT Loader / WAR Loader / Badass Loader 等 
  • Hyperion社員
    社畜。「家のローンがもうすぐ終わるのに・・・」
• その他・シークレット
  
  • クリーパー - 皆ご存知、あの緑の匠がパンドラの何処かに居るらしい

ゲームシステム

　基本的には前作のシステムに準ずる為、変更された点について記述する。

• プレーヤーキャラクターのステータスを変化させる装備は「MOD」の他に「レリック」が登場した。
• プレーヤーキャラクターの所持弾薬数やインベントリ容量は、稀に手に入る上述のイリジウムを使ってNPCと取引を行い増加する。
• プレーヤーキャラクターのステータスはレベルの他にBadass Rankと呼ばれるシステムにより上昇するようになった。
  これはチャレンジ（ゲーム内実績）の達成によって得られるポイントでステータスを上昇させるというもの。
  このステータスは同一のプレーヤーであれば全キャラクターに適用され、また新しいキャラクターでチャレンジを達成するたびに上昇させる事ができる。つまり理論上のステータス上限は無い。
  代わりに前作であった武器ジャンルごとの熟練度は廃止されている。
• 炎、電撃、酸、爆発属性に加えてSlug（スラグ）属性が追加された。いわゆるデバフでこの状態の者は受けるダメージが増加する。ゲーム設定上では上述のイリジウムの副産物であり、一部のシナリオにも関わってくる。
• 倉庫、キャラクター共有倉庫が標準搭載された。

エレメンタル属性	効果
ファイヤー	生身(赤ゲージ)に有効。確率で状態異常「炎上」で継続ダメージを与える
ショック	シールド(青ゲージ)に有効。確率で状態異常「感電」で継続ダメージを与える
コロッシブ	装甲(黄ゲージ)に有効。確率で状態異常「腐食」で継続ダメージを与える
エクスプローシブ	通常ダメージに加え範囲爆発ダメージを与える。シールドには効きが悪い
スラグ	一定時間被ダメージを増加させる「スラグ化」のデバフを与える
無属性	上記の属性を持たない攻撃。装甲には効きが悪い

DLC

• シナリオ系DLC
  
  • DLC1: キャプテンスカーレットと海賊の秘宝
    シナリオ系DLC第一弾。海賊風のBanditsはびこる砂漠の海が広がる地、Oasisにて隠された財宝を追う。
  • DLC2: Mr. Torgueのキラートーナメント
    シナリオ系DLC第二弾。なんかゲイブにピザ代渡したらマップの真ん中にやたらBadassとか書いてある頭悪そうなファストトラベルポイント追加されたんよ。んでクリックしたらキチガイ科学者女が喋り始めたかと思ったら筋肉親父がわめき始めてそらもう大爆発よ。
  • DLC3: Sir Hammerlockと行くハンティング紀行
    シナリオ系DLC第三弾。Sir Hammerlockがハンティングに連れて行ってやるって言うんで行ったらロッジの掃除とかさせられました。あと中山。
  • DLC4: Tiny Tinaとドラゴンの城塞
    シナリオ系DLC第四弾。 
  • DLC5: 指揮官リリスのサンクチュアリ奪還作戦
    発売から実に7年ぶりとなるシナリオ系DLC第五弾。３へと繋がるシナリオが展開される。

• レベルキャップ開放DLC
  
  • Ultimate Vault Hunter アップグレードパック
    レベル上限を50から61に引き上げる。レアアイテムの追加等あり。シーズンパスに同梱。
  • Ultimate Vault Hunter アップグレードパック2
    レベル上限を61から72に引き上げる。「Overpower」等、追加コンテンツあり

• キャラクターDLC
  
  • Mechromancer Pack
    5人目のプレーヤーキャラクターとしてメクロマンサーを追加するDLC。シナリオや新マップ等は追加されない。
  • Psycho Pack
    6人目のプレイヤーキャラクターとしてサイコを追加するDLC。

• ヘッドハンターパック (短編シナリオDLC)
  
  • ヘッドハンターズ第1章: 血まみれ収穫祭
  • ヘッドハンターズ第2章: 腹ペコ Wattle Gobbler
  • ヘッドハンターズ第3章: 傭兵記念日の奇跡

• その他DLC
  
  • Creature Slaughterdome
    一部販売代理店とコンシューマー版の予約特典として配布されていたアリーナミッションの単体版。
  • Collector's Edition Pack
    限定のヘッドパーツ、服装スキン、グレネードMOD「Sky Rocket Grenade」を追加する。

Season Pass
4つのシナリオDLCとアップグレードパック1を合わせたお買い得パック。
キャラクターDLCやアップグレードパック2等は同梱されない。

Game of the Year Edition
Borderlands 2本体に各種DLCを合わせたお買い得パック。
アップグレードパック2以外の全てのDLCが同梱されている。新規購入するなら迷わずこれ。

関連動画

プレイ動画

関連商品

関連項目

• Borderlands
• FPS
• RPG

関連リンク

• Borderlands 2 Official Website (英語)
• ボーダーランズ2 日本語版公式サイト
• Borderlands2 Wiki*