Code：Realizeとは (コードリアライズとは) [単語記事]

猛毒の少女は、愛を求めた。

Code:Realize（コード：リアライズ）とは、
アイディアファクトリーの女性向けブランド、オトメイトから発売された乙女ゲームである。
略称は『コドリア』。　舞台は1853年、機鋼都市ロンドン。

概要

『Code:Realize ～創世の姫君～』はPlayStationvita用ソフトで2014年11月27日に発売された。
CERO判定はC（15才以上対象）。
原画担当はmico（過去作：十鬼の絆、猛獣使いと王子様、アルコバレーノ、プティフール）。

約2年後の2016年11月24日にファンディスクである『Code:Realize ～祝福の未来～』が発売になった。こちらもPSvita用ソフトでCERO判定はC。

オトメイトパーティ2015にて、FD製作決定（上記）やアニメ化が発表された。他にもCDやグッズも発売している。

ストーリー

猛毒の少女は、愛を求めた。

怪物と呼ばれ、
全身に猛毒を宿す少女・カルディアは、
ある夜、泥棒紳士と名乗る男に出会う。

その男、アルセーヌ・ルパンに導かれ、
少女は【機鋼都市ロンドン】へ赴くことに。

見知らぬ土地で出会う様々な人物たち。

そして次々に織り成される、謎や物語。

怪物と呼ばれた少女が、
たどり着く答えとは――。

公式サイトより

登場人物

カルディア　（CV：早見沙織）　※主人公CVに関してはアニメのみでゲームは無し: 「……あなたに、触れてみたい。その温もりを……感じてみたい」
　
　この物語の主人公。触れたものを腐敗・融解する猛毒を全身に宿す少女。
　ウェールズの屋敷に住んでいたが、【怪物】として英国軍に捕らわれ連れ出される。
　が、しかしその道中ルパンによって盗み出された。
　ルパンから「盗む代わりに一つだけ願いを叶える」と言われ、彼女は『あなたに触れてみたい』と願う。
　2年より前の記憶を失っており、手がかりとなる父親の行方をロンドンで探すことに。
　感情の起伏があまりなかったように見えたが、ルパン一味と過ごすことで感情を表に出すようになっていく。

アルセーヌ・ルパン　（CV：前野智昭）

　「このアルセーヌ・ルパン、欲しい獲物は必ず手に入れる。失敗の確率は、常に――ゼロだ」
　
　世間を騒がせる大泥棒。独自の美学を持ち、自らを華麗なる泥棒紳士と名乗る。
　非常に明るく、楽天家にして自信家。
　そしてその自信を支えるだけのずば抜けた行動力と盗みのテクニックを有している。
　カルディアを英国軍から盗み出した張本人であり、彼はとある目的の為に彼女を盗んだと言う。
　基本的に暴力は紳士的ではないので嫌いらしい。人を傷つけない戦法で戦うことが多い。（睡眠・催涙ガス等）
　実は彼、本編では他の4人を攻略しなきゃルートに入れないぞ！
　メインヒーローなのに鍵がかかってるってどういうことだってばよ……（まぁ理由はルート行けばわかりますｗ）
　
エイブラハム・ヴァン・ヘルシング　（CV:諏訪部順一）: 「私はそいつに用がある。素直に引き渡さなければ、痛い目を見ることになるぞ」
　
　最強、そして最凶とまで謳われる吸血鬼狩り。
　英国軍に従事した過去を持ち、
　当時から『人間兵器』と比喩されるほどの身体能力と戦闘技術を兼ね備えている。
　自身の因縁を晴らすためにある人物を追っている。
　【黄昏】が狙っている【怪物】を手に入れ、取引材料に使うため、ルパンたちの前に現れた。
　基本的に二丁の銃で戦う。が、弾は対人用に岩塩弾を使い分けたりする。
ヴィクター・フランケンシュタイン　（CV:柿原徹也）: 「ふふ……随分優しいんだね。自分を襲ったヤツらを心配するなんて」
　
　元英国政府お抱えの研究者。医学の心得も持つ錬金術師。
　類まれなる知識や知能を持つが、それを鼻にかけることのない人当たりの良い性格。
　むしろ普段は周囲に振り回されることが多い。（故に突っ込みに回ることも多い）
　とある理由から、指名手配犯となっている。
　他のルパン一味と比べると身体能力は劣るが、薬が入った試験管を投げる独特の戦闘スタイルで戦う。
　
インピー・バービケーン　（CV：森久保祥太郎）

　「そしていつか『月』に降り立つ男！インピー・バービケーン！現在全力で彼女募集中、よろしくー！」
　
　ルパンとともにロンドンへやってきた男。
　上の一言からわかるように、よくいる残念なイケメンである。真面目（シリアス）な時は普通のイケメンなのに。
　明るく、軽く、お調子者であるが、発明において規格外の天才であることは間違いない。
　　（失敗しないとは一言も言っていない。『ポンコツ技師』と呼ばれることもしばしば。）
　料理においても一流であり、サンドウィッチですら生地を捏ねるところから始めるとか。
　ムードメーカー的存在だが、調子のいいことを言って回りの人から突っ込まれるのが様式美と化している。
　奪われた『大切なもの』を探し求めている。ルパンとはその途中で出会ったらしい。
　主に体術で戦う。（ゲームの立ち絵からすると足による攻撃の方が多い）
　
サン・ジェルマン　（CV：平川大輔）: 「会えて嬉しく思いますよ、カルディアさん。運命の糸をたぐりながら、私はあなたをずっと待っていたのです」
　
　物腰柔らかな、紳士的な態度の男。今はフランスの爵位を授かっている。
　ロンドンに屋敷の一つを構えており、主人公一行に住まいとしての環境を提供することになる。
　かなりの変わり者であり、主人公たちを受け入れたのも『面白そうだから』というもの。
　古美術品を収集することもあり、屋敷の使っていない部屋は物置になっている。
　主に篭手から剣を出して戦う。ヴァン曰く、かなりの実力の持ち主、とのこと。
エルロック・ショルメ　（CV:村上和也）: 「ほう……？これは予想がつかなかった。君には何か秘密がありそうだね」
　
　スコットランドヤードの協力要請を経て、ロンドンへとやってきた探偵。
　知力・体力どちらも非常に優秀であり、常に冷静。
　ルパン一味にとって、敵でありつつも頼れる人物となる。（ルパンには毛嫌いされている）
　ちなみに、仕事とプライベートをはっきりと分けるタイプ。
　日本で習得した武術で主に戦うらしい。時には本人曰く、大道芸のように道具を使った戦い方もする。

　ユーザーの切なる声により（かどうかは定かではないが）、ファンディスクでは彼が攻略できるようになっている。
　ルート開始時点の時間軸は、本編の各ルート分岐点と同じ時間軸と見ていいだろう。
　実は彼は宿敵を追っているという話があるが……？
ドラクロワ二世　（CV:石上美帆）: 「余こそが夜の王。ノスフェラトゥの長、ドラクロワの名を継ぐ者。ドラクロワ二世である！！」
　
　かつての【吸血鬼戦争】を生き残った、吸血鬼の子供。
　竜の子、ドラキュラと呼ばれていたが、父の名を継いで二世となった。
　吸血鬼である肉体の恩恵は目覚ましく、見た目と裏腹に身体能力が高い。
　インピー曰く「吸血鬼の子供でも強すぎる」とのことだが、
　それは彼が純血種（人間の血が混じっていない）故である。
　とある理由からヘルシングに対して猛烈なまでの殺意と復讐心を燃やしている。
　ルパン一味と行動するようになってからは『ドラちゃん』（某青狸ではない）と親しみを込めて呼ばれることが多い。
シシィ: カルディアがサンの屋敷で出会うことになる犬。
　元は捨て犬であり、怪我をしていたところをインピーが保護し、今に至る。
　インピーが名付け親で、女性名だが性別はオスである。
　甲斐甲斐しく世話をしていたインピーには懐かなかったが、カルディアとドラちゃんにはすぐに懐いたようだ。
　インピーが軽口を叩いてカルディアに手を出そうとすると、威嚇や攻撃をすることもある。優秀な忠犬である。
フィーニス　（CV：梶裕貴）: 　
「やっと会えたね。【姉さん】」
　
　イギリス政府諜報組織【黄昏】を率いる少年。
　謎が多く、年齢不詳。一部では不死ともささやかれている。
　とある理由からカルディアを手中に収めようと画策している様子。
　レオンハルトに【怪物】を確保するように指示したのも彼である。
ジミー・A・アレスター　（CV:小山力也）: 「やはり君は特別な存在ということか。我々にとっても、【彼】にとっても、そしてこの世界全てにおいても……」
　
　【黄昏】に所属する初老の男性。穏やかであり紳士的な性格。だが……？
　フィーニスに次ぐ立場の人物であり、組織全体の実働部隊を取り仕切る。
　ヘルシングとは過去に交流があった様子。
アレクサンドリナ・ヴィクトリア　（CV：飯田奈保美）: 　
「この場にいる全ての人々が、私の大切な臣民なのよ。人命には変えられないわ」
　
　英国女王。
　派手な見た目からは想像つかないほどに、優れた施政者であり、
　常に自国の発展・強化を考える愛国心の強い女性。『国民はみんな自分の愛しい子供たち』との考え。
　独身の彼女だが、もしかしたら、密かに想っている人物がいるかも……？
　近衛兵長であるレオンハルトには一番信頼を置いている様子が度々うかがえる。
ランパール・レオンハルト　（CV：上田燿司）: 　
「全ては女王陛下のために！」
　
　誇りあるイギリス軍人。真面目で正義感が強く、
　イギリスのためヴィクトリアのため、粉骨砕身で日々職務をこなすちょび髭ダンディ。（公式サイトまま）
　……が、気合がから回ることも多く、そして声が大きい。
　「レディに銃を向けてはならない」、「レディは守るもの」等、紳士的精神は強い。
　任務により連行中のカルディアを掠め取られたせいか、ルパンを目の敵にしている。
　　（そしてよく某銭ｇげふんげふん、並みの「ルパァアアアアン！」という感じのセリフを聞かせてくれるぞ！）
　ルパンには「レオンのおっさん」と呼ばれている。
ネモ　（CV:四宮豪）: 「私は超優秀でありィ、いずれ世の真理を暴くであろう科学者！その名も、ネェエエエモォオオ！！」
　
変わった言動が目立つ、自称世界一の科学者。他からは変態だとか変態的な科学者だとか言われることも。
　奇行から周りに人が寄り付くことは稀だが、その知性は本物。
　自らの崇高な研究のためなら、他の全てを犠牲にしてもかまわないという異常な理論観の持ち主でもある。
　喋り方も独特であり、自己紹介の時にあまりにも独特過ぎて（上記）、
　カルディアに「ネーモー……さん？」と間違われた。
　インピーを「素晴らしい天才」、フランを「我が終生のライバル」などと宣っている。