doriko(きりたんP)とは (ドリコとは) [単語記事]

doriko(きりたんP)とは、VOCALOIDを使用した楽曲を投稿しているP(プロデューサー)の一人である。男性。

概要

1985年7月11日生まれ。埼玉県出身。

発表されている11曲のVOCALOIDオリジナル楽曲全てがVOCALOID殿堂入りを果たしており、安定した人気を獲得している。

2007年11月25日、「パソコンが壊れたので買い換えるついでに」買ったという初音ミクで作った「みっくりすます」でプロデューサーデビュー。2008年1月20日投稿の「歌に形はないけれど」が大ヒットとなり、一躍有名Pの仲間入りを果たした。

「歌に形はないけれど」「夕日坂」などの代表曲から「バラードの神」の異名をとるが、バンドテイストやトランス系、電波系ポップスまで幅広い芸風を誇る。特に2009年4月6日投稿のバンドテイスト曲「ロミオとシンデレラ」は自身最大のヒット曲となり、「バラードの神の新境地」と評された。

2作目となる「ぶちぬけ！２００８！」以降、「通勤快速」を除く全てのVOCALOID楽曲で絵師のnezuki（ぷな）とイラスト、PVでコンビを組んでおり、CD（後述）のジャケットもnezukiが担当。

音楽サークル「うさころにー」所属（こおりうさ）。

P名の由来

P名の由来は、処女作である『みっくりすます』の歌詞“き～り～た～ん～ぽ～”から。
ただし、最近はHNの「doriko」が呼び名として定着してきているため、「きりたんP」と呼ばれることは少なくなっている。

なお、P名から秋田県人と勘違いする人が時折見受けられるが、実際は前述の通り埼玉県人である。

カラオケ配信

2008年4月末より、JOYSOUNDにおいて「歌に形はないけれど」「ぶちぬけ！２００８！」がカラオケ配信開始された。カラオケ配信（しかもリクエストではなく企画入曲）は当時極めて異例で、その後のVOCALOIDオリジナル曲のカラオケ進出の道筋を付けた。

2011年6月現在でJOYSOUNDで14曲、UGAからも4曲が配信されている。UGAでのVOCALOIDオリジナル曲配信は非常に珍しく、貴重な存在となっている。

CD・DVD販売

2008年6月11日、Groove note社第1弾契約アーティストとして『歌に形はないけれど』で一般流通CDデビュー。同時に2ndシングル『夕日坂』も発売され、ともにオリコンランキングでランクインを果たす。初音ミク曲でオリコンランクインは史上初の快挙であった。

また、2009年3月25日にはMOERよりアルバム「unformed」が発売された。ニコニコ動画に投稿された楽曲の他、「うさころにー」用の楽曲「G-A-M-E」のミクカバー、新曲「Rainbow Outline」「alive」など14曲（隠しトラック含む）が収録されている。なお、「ぶちぬけ！２００８！」は時期に合わせて「ぶちぬけ！２００９！」に改題されている。

2010年11月24日には、2ndアルバム「ロミオとシンデレラ」が発売。大ヒットを記録したタイトル曲のほか、発表済みの「飴か夢」「キャットフード」をはじめとした12曲を収録した、前作より約1年8ヶ月ぶりとなる待望のアルバムである。発売元は5pb.Records。

このほか、多数のコンピレーション・アルバムに参加している。詳細は「関連商品」の項目にて。

VOCALOIDプロデューサー以外での活動

VOCALOIDプロデューサー以外での活動としては、VALSHE、ピコ、リツカなどの歌い手や桃井はるこ、ELISAなどのプロ歌手に楽曲を提供している。
2011年6月には歌い手の花たんをプロデュースしたアルバム「Flower✿Drops」が発売された。

このほか、同人活動として「うさころにー」で人間歌唱による曲を発表している。

また、初音ミク関連のライブイベントに参加しており、ミクFES'09(夏)では「ちーむMOER」のドラマーとして出演、ミクの日感謝祭やミクパではキーボード演奏でゲスト出演している。