F-4とは、アメリカで開発された戦闘機である。
マクドネル社がアメリカ海軍の艦上戦闘機として開発した。愛称は「ファントムⅡ」。複座で前席が操縦、後席がレーダー・航法を担当する。原型機は1958年に初飛行している。
海軍のみならず海兵隊・空軍も採用し、また海外にも多数輸出されている。航空自衛隊でも要撃機と偵察機として採用されている。当のアメリカでは現時点ですべて退役済。
1950年代アメリカ海軍は艦隊防空を行う超音速戦闘機開発の道を模索していた。海軍初の実用的超音速ジェット戦闘機であるグラマンF-11Fタイガーは良好な運動性能を持っていたものの、小型・軽量であることから搭載量や電子機器、航続距離などに不安を抱えており、超音速飛行性能や搭載量の優れる後続のチャンスボートF-8Uクルセイダーにすぐに取って代わられることとなっていた。よりスピードを、より搭載量を、という風潮で生まれた機体がこのF-4である。
当初の名称は海軍式の命名規定により「F4H」であったが、米軍機の命名規定の統合によりF-4となった。
当時の戦闘機としては大型の部類に入る。先端が上方向に折れ曲がった上反角のついた翼画を持つ。翼自体の面積は機体規模に対して大きめとなっており、見た目に反して良好な旋回性能を持つ。反面翼配置の関係によって低速時の操縦性が悪化するといった弱点も持っている。そのために着陸時の操縦がしにくい機体となっている。副次的に大きな翼によって翼下に大量のミサイルや爆弾を携行することが可能となっている。
エンジンはJ79系列の双発である。J79は、F-104などでも採用された推力と信頼性を兼ねそろえた傑作エンジンであり、これを双発とすることによって高い加速力や上昇力を確保する。ただしエンジンから黒煙が出やすいという悪癖もあり、目視戦闘下で発見されやすい欠点もある。エンジンの高出力によって支えられた搭載力もきわめて高く、大量のミサイルや爆弾を携行可能。
機種に大型のレーダーを装備し、当時の機体としては群を抜く探知距離を誇る。レーダーと連動してAIM-7スパロー空対空ミサイルを運用可能であり、目視戦闘しかできない敵機に対してかなり大きなアドバンテージを持っている。しかし、ベトナム戦争初期には相打ちを恐れて視界外戦闘を禁じた交戦規定やずさんなメンテナンスなどによりミサイルの性能が十分に発揮されず、戦争通じて命中率は10パーセント程度とあまり芳しいものではなかった。
空対空ミサイルは前述したスパローのほか赤外線誘導式のAIM-9サイドワインダー、空軍機にのみ赤外線誘導式のAIM-4ファルコンを装備可能。対地兵装として各種爆弾やAGM-62ウォールアイTV誘導爆弾、AGM-45シュライク対レーダーミサイルなど多彩な兵器を運用可能である。機関砲は装備していないが必要に応じてガンポッドなどを携行可能、さらに空軍向けの後期型ではM61バルカン砲を機首に固定装備した。
原型初飛行は1958年、1961年に海軍への引き渡しが開始されている。翌1962年に海兵隊への配備も始まった。
海軍のみならず、その高い飛行能力は空軍の関心も引き、ロバート・マクナマラ国防長官による海軍・空軍共通の戦闘機を採用することによるコストダウンへの圧力もあって1964年に配備が開始された。
1965年から始まったベトナム戦争にも多数投入されている。多くの戦果をあげたものの作戦回数が多かったこともあり被撃墜数もかなりの数に上った。
湾岸戦争でもF-4Gが投入されイラク軍の地対空陣地破壊に多大な貢献をした。
アクロバットチームである海軍のブルー・エンジェルス、および空軍のサンダーバーズにも採用されている。
アメリカ空海軍、および海兵隊では現在すべての機体が退役済みである。
航空自衛隊の第2次F-Xにも採用され、1971年に部隊配備が始まっている。1980年代にF-4EJ改として改修が行われ、現在も現役である。現在後継機である第4次F-Xの選定作業が遅れており、状況次第ではF-4の稼働状況にも影響が出る模様。
このほか韓国、西ドイツ、イギリス、イスラエル、ギリシャなどで採用され合計5000機以上作られた。
・F-4A:先行量産型。
・F-4B:海軍向けの量産型。
・F-4C:空軍向けの量産型。B型と比べて空中給油装置の変更、後席への操縦装置の追加、カートリッジ式エンジンスターターの装備などが行われた。
・F-4D:C型の改良型。レーダーや照準装置に改良が施された。
・F-4E:D型の改良型。バルカン砲を装備するために機首を延長、それに伴ってレーダーのソリッドステート化が行われた。エンジンも推力強化型に換装し、燃料防漏タンクを採用している。前縁スラットを装備し機動性を向上させている。
・F-4EJ:E型をベースとした航空自衛隊向けの機体。爆撃コンピューターや空中給油装置が外されている。迎撃戦闘機としての加速力を重視し、前縁スラットは採用されていない。
・F-4EJ改:EJ型を改修した機体。F-16用のAN/APG-66レーダーを装備した結果、爆撃能力が復活しルックダウン/シュートダウン能力を得た。ASM-1やASM-2といった対艦ミサイルも携行可能。
・F-4F:ドイツ空軍向けの機体。E型をベースにしつつスパローの運用能力などを削ったタイプ。
・F-4ICE:F-4Fの改修型。レーダーをF/A-18で採用されたAPG-65に変更し、AIM-120AMRAAM空対空ミサイルを発射できるようになった。
・F-4G:アメリカ空軍のワイルドウィーズル用としてF-4Eを改造したもの。AGM-88HARM対レーダーミサイルを携行可能。
・F-4J:B型の改良型。ルックダウン/シュートダウンに対応したパルス・ドップラー式レーダーを装備する。
・F-4K:J型をベースにしたイギリス海軍向けの機体。エンジンをターボファンエンジンであるロールスロイス・スペイに換装しているのが最大の特徴。飛行性能は全体的に向上しているが、高高度性能や最高速度は低下した。
・F-4N:F-4Bを改修してF-4J相当にしたもの。
・F-4S:J型の機体寿命延長型。
日本でのF-4EJファントム人気の一端を担うといっても過言ではない作品。
原作・史村翔(中の人は武論尊)、作画・新谷かおる。
航空自衛隊百里基地に所属する神田鉄雄(通称・百里基地のゴリラ)と栗原宏美(通称・百里基地の大型コンピュータ)、二人のファントム乗りを中心としたコミック。
航空機などのリアルな描写やシリアスなストーリーで人気があるが、同じ作者(新谷)の代表作である「エリア88」に比べると場面場面でのギャグコメディが多い。
神田・栗原コンビの乗るファントムは個別番号680。尾翼とエアインテークに山型の塗装が施されており、自称「新撰組」。このF-4EJでF-15イーグルに勝ったりマッハ2.6を叩き出したり(カタログスペック上はマッハ2.23が限度)とやりたい放題。
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最終更新:2026/01/08(木) 10:00
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