かつて・・・
われわれは しっていた
もうひとつの ちいさな せかいを
じぶんだけの たいせつな
もうひとつの せかいを
だが われわれは
いつか それを わすれてしまった
ちっぽけな その せかいで
いつまでも まちつづける
おおくの ものたちを
のこしたまま・・・
Final Re:Quest -ファイナルリクエスト-とは、日下一郎(協力:株式会社ヒューガ)によるマンガ作品である。
月刊少年シリウスによりニコニコ静画で連載されている。
絵柄(というかグラフィック)のほとんど、およびニコニコ静画上でのBGM・効果音が全て8bitゲーム機(ファミコン)風のドット絵やチップチューンで表現されているのが特徴である。
ニコニコ静画上での表現はサウンド・モーション含めまるでよく作り込まれた良作のファミコンゲームのようである。
幼少期からファミコンのゲーム(特にRPG)に親しんできた読者にとってなじみ深い設定やストーリー、思わずクスリとくるようなメタなネタなどが随所にちりばめられつつ、そうした懐かしさに加えて切なさも強く喚起させる作品である。
いわゆる「剣と魔法の世界」。
魔王を打ち倒した勇者タケルと7人の仲間たちはそれぞれの故郷に帰還し、勇者タケルと戦士アソンテの2名がリアン王の城に戻り凱旋の宴が開かれた。
しかし、宴のさなかふとアソンテが気が付くと、自分以外の全ての人や物がその動きを止め、勇者タケルの姿は見当たらなくなっていた。
勇者を探すアソンテが目にしたものは、何もかもが崩れ、壊れていくとてつもない異変であった…。
勇者の行方と異変の理由を突き止め、世界を元に戻すため、戦士アソンテの冒険が再び始まる!
王宮の老戦士
本作の主人公。勇者タケルの第一の仲間である、実直で高潔な老戦士。戦士として名を上げ、魔王復活の報を受けて他の戦士たちとともに魔王城に乗り込むも本格的な魔王軍の侵攻に完膚なきまでに圧倒されていたところでタケルに助けられた。
一撃必殺の「らせつざん」「にとうらせつざん」など鮮やかな剣技を使いこなす。魔法は使えないが物事を推察したり作戦を立てたりする能力は高い。
「バグ」と呼ばれる異変に直面し、世界が再び危機に陥っている、もしくはすでに滅んでいるのかもしれないと危ぶみ、かつてのように再び世界を救う使命を果たすために旅立つ。
世界一の商人
勇者についていけばきっとうまい儲け話があるだろうと思い勇者の仲間に加わった、強欲で下品な商人。大阪のビリケンさんを老けさせたような見た目をしている。とにかく商売を大きくしたりお宝を手に入れたりすることばかり考えている。そうした行動も元々信念や目的あってのことなのだが、そういった考えなく素でがめついことをすることもたびたび。しかし意外にも物事の本質を見抜いていることや、考えが偏りやすい他のキャラの行動に歯止めをかけたりツッコミを入れることもある。特に「バグ」やタケルの行方については何かを見抜いているようだ。
換金可能なアイテムや弱い魔物をその場で換金してしまう特技を持つ。まだ確認していない宝箱であろうが他人の装備であろうがすぐに換金してしまい元に戻らないという、ある意味恐ろしい特技である。
魔王を倒した後、褒美を元手に事業を大きくして自分の町を作ろうとしていたが…?
ヴァルキリーの姫
\シロテ!シロテ!/
女ばかりの戦闘民族ヴァルキリーの長であり姫。戦うことや殺すこと、死んだ仲間のために強い戦士を殺してあの世での伴侶として捧げること、自身もできる限り強い戦士と結婚することなどやたらと勇ましいことしか頭になく、ひとたび荒事に加わればとにかく暴れほうけてしまう恐ろしい人である。民族の名前こそヴァルキリーだが、竜に乗って飛行することとアウラと呼ばれる光のエネルギーを操ること以外はアマゾネスといったほうがしっくりくるかもしれない。「バグ」の顛末にはあまり興味がないようだ。
アウラを剣のような武器として使う「アウラ・シュラウベ」「バンカーバスター」などが得意技。アウラによる射撃も行う。またビキニアーマーどころかビキニそのもののような服装だが、(本人は豊満と言い張る)その体もアウラによって守られている。
魔王討伐の後ヴァルキリーの新たな国を築くために伝説の新大陸を目指して同胞とともに旅立ったはずだったが…?
神聖教会の僧侶
若く可憐な姿をした、優しく真面目な僧侶(※男性である)。
出生にとある秘密があり、その縁で教皇に対しとても忠実である。「知識に凝り固まっていたがタケル一行に加わったおかげで世界の真実を知ることができた」とは本人の弁。
聖なる光で全てを葬る「ホーリーパニッシュメント」が最大の攻撃魔法だが、冒険している間は戦いの役に立たなかったとのこと。攻撃魔法よりも多彩な補助魔法が得意なようだ。
魔王討伐後は筆頭補佐官の地位に就いた。「バグ」に苦しみ救いを求めて教会に集まる民衆を前に、テネのとった行動とは…?
古代海賊船の船長
体がサイボーグ化された海賊。四肢は義足で、右眼には眼帯をしている。仲間(特に、キャプテンを呼び寄せるアイテムを持っているテネ)に対する情は厚いようなのだが、それよりもずっと優先しなくてはならない何かのために行動しているように見える。右足を開いて放つ「パイレーツキャノン」「パイレーツバスター」が得意技。また超古代の不思議な船「シロカネ」を操ることができる。
シロテが建国を断念した事件に関わっているようだ。無くした右眼が見たものとは…?
この他、ローブをまとった魔法使いらしき女性、土偶のようなロボットらしき人物が写っているが本格的な出番はまだない。
魔王を打ち倒した勇者。凱旋の宴の中、忽然と姿を消した。現れたときもどこからともなく突然現れたのだという。
「最初からそうであったかのようにアソンテに命令を与えた」「タケルが僧院の僧侶に頼んだ時のみ死んだ仲間を生き返らせたり冒険の記録を残したりすることができた」「いつも何も語らなかった」など、他のキャラクターから見れば不思議だが読者から見ればいかにもという特徴を数多く持つ。
経典に記された「はるかてんじょうのせかいリ・アル」から遣わされた「すくいのみこプレイヤ」なのではないかと言われている。これらの特徴や名前が意味するものとは…?
人間に味方し、人間になりたいと願う魔物の子供。ピンク色のウサギのような外見をしている。アソンテがタケルと合流する前に共に旅をしていた。正常に発動した描写はないが、相手の体力を吸い取る「パワードレイン」が得意技のようだ。
タケルが現れた際にいずこともなく消えてしまったが、再びアソンテの前に現れた理由とは…?
Final Re:Quest -ファイナルリクエスト- 公式連載ページ
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最終更新:2025/12/20(土) 16:00
最終更新:2025/12/20(土) 15:00
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