かつて・・・
われわれは しっていた
もうひとつの ちいさな せかいを
じぶんだけの たいせつな
もうひとつの せかいを
だが われわれは
いつか それを わすれてしまった
ちっぽけな その せかいで
いつまでも まちつづける
おおくの ものたちを
のこしたまま・・・
Final Re:Quest -ファイナルリクエスト-とは、日下一郎(協力:株式会社ヒューガ)によるマンガ作品である。
月刊少年シリウスにより、第21話(前編・過去編)まではニコニコ静画、第22話(終末編)からはニコニコ動画で連載されている。(静画の方も動画へのリンク画像が更新されており、ときどきちょっとした寸劇や謎めいたメッセージが見られる)
絵柄(というかグラフィック)のほとんど、およびニコニコ動画・ニコニコ静画上でのBGM・効果音が全て8bitゲーム機(ファミコン)風のドット絵やチップチューンで表現されているのが特徴である(ときどきファミコン以上のマシン性能を感じさせる表現もある)。
ニコニコ動画・ニコニコ静画上での表現はサウンド・モーション含めまるでよく作り込まれた良作のファミコンゲームのようである。
幼少期からファミコンのゲーム(特にRPG)に親しんできた読者にとってなじみ深い設定やストーリー、思わずクスリとくるようなメタなネタなどが随所にちりばめられつつ、そうした懐かしさに加えて切なさも強く喚起させる作品である。
いわゆる「剣と魔法の世界」。
魔王を打ち倒した勇者タケルと7人の仲間たちはそれぞれの故郷に帰還し、勇者タケルと戦士アソンテの2名がリアン王の城に戻り凱旋の宴が開かれた。
しかし、宴のさなかふとアソンテが気が付くと、自分以外の全ての人や物がその動きを止め、勇者タケルの姿は見当たらなくなっていた。
勇者を探すアソンテが目にしたものは、何もかもが崩れ、壊れていくとてつもない異変であった…。
勇者の行方と異変の理由を突き止め、世界を元に戻すため、戦士アソンテの冒険が再び始まる!
王宮の老戦士
本作の主人公。勇者タケルの第一の仲間である、実直で高潔な老戦士。戦士として名を上げ、魔王復活の報を受けて他の戦士たちとともに魔王城に乗り込むも本格的な魔王軍の侵攻に完膚なきまでに圧倒されていたところでタケルに助けられた。
一撃必殺の「らせつざん」「にとうらせつざん」など鮮やかな剣技を使いこなす。魔法は使えないが物事を推察したり作戦を立てたりする能力は高い。
「バグ」と呼ばれる異変に直面し、世界が再び危機に陥っている、もしくはすでに滅んでいるのかもしれないと危ぶみ、かつてのように再び世界を救う使命を果たすために旅立つ。
世界一の商人
勇者についていけばきっとうまい儲け話があるだろうと思い勇者の仲間に加わった、強欲で下品な商人。大阪のビリケンさんを老けさせたような見た目をしている。とにかく商売を大きくしたりお宝を手に入れたりすることばかり考えている。そうした行動も元々信念や目的あってのことなのだが、そういった考えなく素でがめついことをすることもたびたび。しかし意外にも物事の本質を見抜いていることや、考えが偏りやすい他のキャラの行動に歯止めをかけたりツッコミを入れることもある。特に「バグ」やタケルの行方については何かを見抜いているようだ。
換金可能なアイテムや弱い魔物をその場で換金してしまう特技を持つ。まだ確認していない宝箱であろうが他人の装備であろうがすぐに換金してしまい元に戻らないという、ある意味恐ろしい特技である。
魔王を倒した後、褒美を元手に事業を大きくして自分の町を作ろうとしていたが…?
ヴァルキリーの姫
\シロテ!シロテ!/
女ばかりの戦闘民族ヴァルキリーの長であり姫。戦うことや殺すこと、死んだ仲間のために強い戦士を殺してあの世での伴侶として捧げること、自身もできる限り強い戦士と結婚することなどやたらと勇ましいことしか頭になく、ひとたび荒事に加わればとにかく暴れほうけてしまう恐ろしい人である。民族の名前こそヴァルキリーだが、竜に乗って飛行することとアウラと呼ばれる光のエネルギーを操ること以外はアマゾネスといったほうがしっくりくるかもしれない。「バグ」の顛末にはあまり興味がないようだ。
アウラを剣のような武器として使う「アウラ・シュラウベ」「バンカーバスター」などが得意技。アウラによる射撃も行う。またビキニアーマーどころかビキニそのもののような服装だが、(本人は豊満と言い張る)その体もアウラによって守られている。
魔王討伐の後ヴァルキリーの新たな国を築くために伝説の新大陸を目指して同胞とともに旅立ったはずだったが…?
神聖教会の僧侶
若く可憐な姿をした、優しく真面目な僧侶(※男性である)。
出生にとある秘密があり、その縁で教皇に対しとても忠実である。「知識に凝り固まっていたがタケル一行に加わったおかげで世界の真実を知ることができた」とは本人の弁。
聖なる光で全てを葬る「ホーリーパニッシュメント」が最大の攻撃魔法だが、冒険している間は戦いの役に立たなかったとのこと。攻撃魔法よりも多彩な補助魔法が得意なようだ。
魔王討伐後は筆頭補佐官の地位に就いた。「バグ」に苦しみ救いを求めて教会に集まる民衆を前に、テネのとった行動とは…?
古代海賊船の船長
体がサイボーグ化された海賊。四肢は義足で、右眼には眼帯をしている。仲間(特に、キャプテンを呼び寄せるアイテムを持っているテネ)に対する情は厚いようなのだが、それよりもずっと優先しなくてはならない何かのために行動しているように見える。右足を開いて放つ「パイレーツキャノン」「パイレーツバスター」が得意技。また超古代の不思議な船「シロカネ」を操ることができる。
シロテが建国を断念した事件に関わっているようだ。無くした右眼が見たものとは…?
かつて魔王を封印した魔法使い
ローブをまとった魔法使いの若い女性。魔法を封印する眼鏡をかけている。エピソードに積極的に関わってくるのは過去編以降になる。
はるか昔に究極魔法「エターナルライトニング」で魔王を封印した。しかしその後自らも魔法王国マギカによって封印されて眠り続けており、そこで様々な王や学者による人体実験を受けていたようだ。魔王の秘密に関わっているようであり、それを知ろうとするアソンテたちに目覚めさせられた。他人の心を読めるが、彼女自身は自らのことを「私には自分というものがないから」と語る。神聖教会には忌み嫌われているが、テネはそんな彼女に少しずつ心を開きつつあったようだ。
現在はどこで何をしているのか…?
超古代の遺産
土偶のようなロボット。エピソードに積極的に関わってくるのは過去編以降になる。
古代文明で人間のために働いていたロボットたちの最後の一体。起動された後、人間から最初に受けた命令を忠実に守る。かつてリカトクが自分の金銭欲を実現するために発掘したが、命の危機のためやむなく「リカトク(たち)を守る」という命令に変更する。「ちょうこだいビーム」、攻撃をはじき返すボディ、複数人を抱えて飛翔するブースターなどを備えている。自我があり、キャプテンとはかつてからの知り合いのようだ。
リカトクの命令とは別に、何らかの命令ないし目的が与えられていると思われる描写もある。現在はどこで何をしているのか…?
魔王を打ち倒した勇者。凱旋の宴の中、忽然と姿を消した。現れたときもどこからともなく突然現れたのだという。
「最初からそうであったかのようにアソンテに命令を与えた」「タケルが僧院の僧侶に頼んだ時のみ死んだ仲間を生き返らせたり冒険の記録を残したりすることができた」「いつも何も語らなかった」など、他のキャラクターから見れば不思議だが読者から見ればいかにもという特徴を数多く持つ。
経典に記された「はるかてんじょうのせかいリ・アル」から遣わされた「すくいのみこプレイヤ」なのではないかと言われている。これらの特徴や名前が意味するものとは…?
人間に味方し、人間になりたいと願う魔物の子供。ピンク色のウサギのような外見をしている。アソンテがタケルと合流する前に共に旅をしていた。正常に発動した描写はないが、相手の体力を吸い取る「パワードレイン」が得意技のようだ。
タケルが現れた際にいずこともなく消えてしまったが、再びアソンテの前に現れた理由とは…?
神聖教会の長。三人の老人たち。
タケルが現れた際に世界の根幹の秘密を伝えたようだ。
テネはアソンテたちを神聖教皇に会わせまいとするが…?
ヴァルキリーの第32代大王。現在のシロテの母。猛々しくも美しき豊満な美熟女。過去編以降登場。
性格はシロテの母らしく、好戦的であり、また見境なく強く賢い男と交わろうとする困った人である。娘にヴァルキリー流帝王学を教え込み、何者かの罠の可能性のあるクエストに実地試験として送り込み、「これしきのことで翼の折れるような雛ならば要らぬ」と言ってのける恐るべき母でもある。
世界と娘の危機を前にして、彼女が取った選択とは…?
仮面をかぶり道化じみた言動を繰り返す性別不明の謎の使者。過去編以降登場。
シロテ大王に謁見し、謎めいた伝言を残す。どうやら世界の根幹の秘密に関わっているようだが…?
女性(少女?)のものと思われる声。過去編以降登場。
キャラクター命名イベント等のタイミングで、タケルや仲間たちの名を読み上げることがあり、視聴者をその解像度の高い肉声でギョッとさせたりする。一体何のために…?
仮面をかぶった初老の男性。エピソードに積極的に関わってくるのは過去編以降になる。
かつて魔法王国マギカによって封印されたが、混迷を極める世界情勢の中に再び現れようとしている。
世界の根幹の秘密に関わっていると思われる描写がある。勇者タケルと7人の仲間たちによって倒されたはずだが…?
外見上はタケルに酷似した少年。終末編以降登場。
滅びつつある世界を救うために立ち上がった。年相応の幼さが随所にみられるが、その勇気は本物。色々あってアソンテと行動を共にするようになる。
どういうわけか「イベントを本来のやり方ではない方法で解く」「特殊なオブジェクトを爆発四散させる」「かつて起きたイベントを再現させるためのフラグを直感的に感じ取る」などの能力を持つ。また、タケルと同様、反射技である「ソードカウンター」が使えるが、全体としてはレベルは低く、あまり魔法も習得していないようだ。
後に「この世界の人々にとっての勇者」としての存在意義を問われる重大なイベントに直面する。その時、彼は…?
外見上はテネに似たところのある(テネより筋肉質でより年上にみえる)、目の前にゴーグルをつけた侍めいた風体の上半身裸の青年。終末編以降登場。
名無しの勇者の側にいる謎の剣士。何でも真っ二つにする「いあいぎり」を得意技とする。色々あってアソンテと行動を共にするようになる。
この世界で起きていることの背景を知っているような言動を見せ、名無しの勇者を導いていたようだが…?
青白く燐光を放つ裸の少女。終末編以降登場。
存在はしていたが、本来はゲーム中では現れることのなかった空間、「E945のまち」の住人。「E945のまち」に眠る世界の根幹の秘密をアソンテたちに明かす。
名無しの勇者は彼女に惹かれていくが、その正体とは…?
いかにもお姫様然とした外見のお姫様。アソンテの仕える国、リアントニアを統べるリアン王の娘にして、タケルが本来エンディングで結ばれるべき相手として存在していた。
アソンテが目覚めた時、リアン王やその他の登場人物共々、止まった世界の中で動かなくなっていた。
その後も時々謎めいたイメージとして作中に登場していたが、ある時再びアソンテたちの前に姿を現わす。その時、彼女は…?
終末編以降登場。
アソンテたち8bitの存在を、16bit以上の「7人の仲間たち」他が待ち受ける。
何のために…?
そして8bit世界の外では一体何が起きているというのか…?
Final Re:Quest -ファイナルリクエスト- 公式連載ページ
メイQノ地下ニ死ス(コンパイルハートのダンジョンRPG。メイQのリクエストというタイトルでコラボとしてアソンテたちが登場した)
Death end re;Quest (コンパイルハートのRPG。コラボとしてシロテ姫が登場するとのこと)
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最終更新:2025/12/20(土) 16:00
最終更新:2025/12/20(土) 15:00
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