HELLSING

「ヘルシング」はこの記事にリダイレクトされています。 他のヘルシングをお探しの時は以下を参照してください。 「ヴァン・ヘルシング」 or 「ヴァンヘルシング」でタグ検索 「ヴァルケンハイン=R=ヘルシング」でタグ検索

HELLSINGとは、平野耕太の漫画作品である。少年画報社の月刊漫画雑誌「ヤングキングアワーズ」にて1997年から連載されていた。本編は「ヤングキングアワーズ」2008年11月号にて完結。

また、若かりし頃のウォルターを主役に据えた外伝「THE DAWN」が「ヤングキングアワーズプラス」に連載されたこともあったが、雑誌の休刊により6話目までで未完。

映像化についてはGONZOによってTVアニメ化され、その後OVAがサテライト、マッドハウス、グラフィニカの制作で発売された。

概要

本作は主に20世紀末のイギリスを舞台とし、吸血鬼と吸血鬼ハンターの戦いを描いたバトルアクション漫画作品である。

大英帝国の王立国教騎士団、通称「ヘルシング機関」を管轄するヘルシング家の女性当主インテグラと、インテグラに服従する不死身の吸血鬼アーカード、アーカードによって吸血鬼となった新米吸血鬼の元婦警セラスの3名が、この作品の主人公である。

基本となるストーリー展開は、吸血鬼VS吸血鬼ハンターというブラム・ストーカーの作品に沿ったもので、王立国教騎士団と吸血鬼・喰屍鬼（グール）の戦闘が中心となっている。

中盤からはナチス・ドイツの敗残兵吸血鬼集団「ミレニアム」の戦いがメインとなってくる。

あらすじ

英国の小村、チェダース村で村人が行方不明になる事件が続出していた。

そしてある夜、その村は喰屍鬼（グール）によって埋めつくされた。

この事件に王立国教騎士団、通称ヘルシング機関が動いた。

そこに派遣されたのはヘルシングのゴミ処理係の「吸血鬼」、アーカード。

喰屍鬼を操るのは吸血鬼。アーカードは襲われていた婦警のセラスを吸血鬼もろとも殺し、アーカードの手によってセラスは女吸血鬼となって復活してしまった...

主な登場人物

※個別記事のある登場人物については、詳細はそちらを参照。

アーカード- （中田譲治） 吸血鬼。現在はインテグラに仕えるヘルシングのゴミ処理係。 「姿形は私にとっては何の意味もない」と言う通り右イラストのように物語途中で外見が大きく変わる。幼女形態は通称ロリカード。体を無数の蝙蝠に変えたり、体がちぎれるような損傷もすぐに（衣服ごと）再生するということもあるが、普段から顔や姿は割と変わる。 拘束制御術式で自らの能力にリミッターを掛けており、対峙する相手の強さに合わせてリミッターを外して応じる。戦闘においてはドMでありドSでもあり、そして意外と傷付きやすい繊細なハート。「諦めが人を殺す」「化物を殺すのはいつだって人間」というのが持論。普段の専用武器として、454カスールカスタムオートマチックと対化物戦闘専用13mm拳銃ジャッカル（ジャッカルの精が宿っている）の2丁の拳銃を使用する。ジャッカルは対アンデルセン神父用に特注したもの。
インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング - （榊原良子、幼少期：水橋かおり） 王立国教騎士団（通称ヘルシング機関）局長。ヘルシング家当主。円卓会議の一員であり伯爵位を持つ。 先代ヘルシング家当主のアーサー・ヘルシングの死後、家督争いで窮地に追い込まれたところを屋敷の地下に封印されていたアーカードを解放し主従関係となり、対立していた叔父を殺して名実ともに当主となる。以後、ヘルシング機関を率いてアーカードやヘルシング家執事のウォルター、セラスらを使いミレニアムやヴァチカンと対決していく。性格はどのような状況下でも冷静沈着にして大胆不敵であるが、時に気性が荒く激昂する面も見せる。人間から吸血鬼になったばかりで衰弱するセラスに処女である自らの血を飲ませるなど気に掛けていたり、アンデッドとの戦闘で殉死したヘルシング機関の部下のために怒りを露わにするなど感情に乏しいわけではないが、一方で非情に徹しなければならない局面では精神的な弱さが垣間見えることもある。しかし、それを踏まえた上でするべき命令を下し、容赦なく行動も実行する。指揮官としての能力だけでなく、並のアンデッドであれば銃やサーベルを用いて独力で倒せる技量も持つ。幼少期から付き従うウォルターのことは非常に信頼している。
セラス・ヴィクトリア - （折笠富美子） アーカードの眷属の女吸血鬼（ドラキュリーナ）。元婦人警察官。 一般の警察官として任務中に吸血鬼事件に巻き込まれるわ、吸血鬼に捕らえられるわ、犯人の吸血鬼ごと撃ち抜かれ殺されかけるわ（一応撃たれる前にアーカードに処女かどうか確認されている）、瀕死のところをアーカードに血を吸われて眷属の吸血鬼になるわと成り行き上なし崩し的にヘルシング機関に所属し、ミレニアムやヴァチカンとの戦いの渦中に身を置いてゆくことになる。 人間から吸血鬼となった性質の変化や境遇に戸惑いつつもアーカードをマスターとして従い徐々に順応していく。ミレニアムのヘルシング本部襲撃の際にベルナドットに命と引き替えに助けられたことで初めて自らの意志で血を吸い完全な吸血鬼として覚醒する。専用武器として、ウォルターの用意した30mm対化物用「砲（カノン）」ハルコンネン（ハルコンネンの精が宿っている）、デンドロビウム局点防衛用長々距離砲撃戦装備ハルコンネンⅡを使用する。
ウォルター・C・ドルネーズ- （老執事：清川元夢、青年：浪川大輔、少年：朴璐美） ヘルシング家執事。元ヘルシングのゴミ処理係。 先代ヘルシング家当主アーサー・ヘルシングの頃からヘルシング家に仕える。ヘルシング家において、インテグラの補佐や身の回りの世話の他、アーカードやセラスの専用武器の用意等様々な職務をこなす忠実な執事として振舞っているが…。若い頃はヘルシング機関の対化物戦の切り札として主戦力の役割を担っていた。武器は攻撃・防御両面で万能な鋼糸使い。 1944年のワルシャワにおいてアーカードと二人のみで少佐達と計画を一度壊滅させており、このときの様子が外伝「THE DAWN」で描かれている。少年期は通称ショルター。
ピップ・ベルナドット- （平田広明） 傭兵集団WILD GEESEの隊長。バレンタイン兄弟とグールの襲撃によって壊滅したヘルシング本部の警備兵の代わりとしてヘルシング家と契約し本部の護衛を受け持つ。ベルナドット自身はアーカード、セラスの南米渡航時にも同行し吸血鬼である二人の補佐から戦闘までこなす。代々傭兵を家業とする家系の生まれ。
少佐- （飛田展男） ミレニアム、最後の大隊（Letzt Batalion）の指揮官。 「諸君　私は戦争が好きだ」演説全文→よろしい、ならば戦争だ 「「「少佐殿！少佐！代行！代行殿！大隊指揮官殿！」」」
大尉 - （ボイスなし） 最後の大隊最強の戦力たるヴェアヴォルフ。一言も喋らない。 やたらと殺すのが大好きなミレニアムの中にあって、戦う時と相手をきっちり選り分けて行動する紳士的というか戦士な一面を見せる異色の存在。
シュレディンガー准尉 - （白石涼子） ショタかもしれないしロリかもしれない、そもそもどこにでもいるしどこにもいない、謎なヴェアヴォルフ。度々頭を撃ち抜かれる、というか吹き飛ばされる担当。
ルーク・ヴァレンタイン＆ヤン・ヴァレンタイン- （ルーク：子安武人、ヤン：高木渉） ※原作表記：バレンタイン兄弟、アニメ表記：ヴァレンタイン兄弟 序盤の噛ませ犬…のはずだった。 どうしてこうなった。何をどうしたらああなった。 「あっ　あいつだ　ええと誰だっけ　あの　あれだ　兄弟の。」
トバルカイン・アルハンブラ- （大塚芳忠） 人工吸血鬼の伊達男。トランプが武器。強いはずだが相手が悪かった。
リップヴァーン・ウィンクル - （坂本真綾） 魔弾の射手の異名を持つヴェアヴォルフ。 外伝（1944年のワルシャワ）では手足の生えた旦那の棺桶にボッコにされる。そらトラウマになるわ。 本編では…ありがとうございました。OVAでは…まーやさんいろーんな意味でありがとうございました。
ゾーリン・ブリッツ - （沢海陽子） 幻術が得意なヴェアヴォルフ。死因はもみじおろし。
アレクサンド・アンデルセン- （TV：野沢那智、OVA：若本規夫） ヴァチカン第13課特務機関イスカリオテの神父。聖堂騎士（パラディン）。
エンリコ・マクスウェル- （TV：田中秀幸、OVA：速水奨） ヴァチカン第13課特務機関イスカリオテの機関長。司教（後に大司教に昇進）。
ハインケル・ウーフー- （斎賀みつき） アンデルセン神父の部下である武装神父隊の一員。 性別：斎賀みつきかつ性別：ふたなり。
高木由美江- （甲斐田裕子） アンデルセン神父の部下である武装神父隊の一員。武器は拳銃ではなく日本刀を使う島原抜刀流の使い手。 殺ったぞ！！→ 殺っていない　殺られたんだ
北春日部老人会- （？？？） ニポンの老人会。ある意味最強。
山守義雄 - （？？？） 「全てを裏で操る至高の存在」その知略・暴力は日本漫画史を垣間見ても規格外の物で本作を名作たらしめた。

外伝『THE DAWN』

『ヤングキングアワーズ』の増刊号『ヤングキングアワーズプラス』にて連載されていた、HELLSINGの外伝。

1944年のワルシャワを舞台に、若かりし頃のウォルターが活躍する話。ウォルターの他にもアーカードや少佐などが登場している。第6話まで描かれたが、雑誌の休刊で未完の状態のままとなっている。

未完という事情もあってか単行本に収録されていなかったが、『ヤングキングアワーズ』2012年2月号にて「特別付録 HELLSING外伝」として6話分が一冊の冊子にまとめられた。

恒例の巻末コントは、2010年5月号掲載分より再録された「ドリフターズ」キャラとの掛け合いが収録されている。

TVシリーズとOVA

2001年10月にGONZOが制作したTVシリーズがフジテレビなどで放送された。全13話。

アニメ版は海外にも輸出・配給される事から、原作漫画にあるナチスやプロテスタントとカトリックの対立等はほとんど省かれており、ほぼオリジナルのストーリーで進行した。このため多くの原作読者からは不評を買い、原作者平野耕太も自身のサイトの日記や『ヤングキングアワーズ』の目次コメントでアニメとスタッフに対して意に満たない旨のことを書いている。

2006年2月に幾度かの延期を経て、「原作そのまま」かつ「原作が終わるまでOVAをリリース」かつ「（アンデルセン神父以外の）主要キャストはアニメそのまま」を謳い文句に新たに描き直された序盤と「ミレニアム」との戦いを取り扱うOVA版の製作が決定した。タイトルは"Hellsing Ultimate OVA Series"。

アニメ制作は新たにサテライト（1～4巻）→マッドハウス（5巻～）が担当することとなった。

なお本作は、品質をかなり重視しているため、1巻はリテイクの上で、2～4巻はそれぞれ当初の予定日より発売が延期された。

平野節

本作では「平野節」と呼ばれる作者独特の冒涜的で過激な台詞回しも特徴の一つとして評価されている。

よくMADや他の漫画でネタにされることが多い。

代表的な平野節がこちら（原作とTV、OVAと台詞が異なる場合もある）。

• 「我らは神の代理人 神罰の地上代行者 我らが使命は我が神に逆らう愚者をその肉の最後の一片までも絶滅すること Amen」第1巻 - アンデルセン
• 「最高に勃起モンだぜ!!こっちだけズルして無敵モードだもんな!!」第2巻 - ヤン・バレンタイン
• 「さあ夜はこれからだ!!お楽しみはこれからだ!!早く!早く早く!!早く早く早く!!!」第2巻 - アーカード
• 「さあ行くぞ 歌い踊れ伊達男 豚の様な悲鳴をあげろ」第3巻 - アーカード
• 「用が済んだらちゃっちゃとおッ死ね 英国野郎（ライミー）」第4巻 - リップヴァーン・ウィンクル
• 「諸君 私は戦争が好きだ（「よろしいならば戦争だ」参照）」第4巻 - 少佐

ニコニコ動画での扱い

ニコニコ動画でHELLSINGのTVシリーズ、OVA本編は殆ど無くMADが主流である。

アーカードやアンデルセン、少佐といった一癖ある個性的なキャラのMADが人気を博し、ニコニコオールスターの作品にもよく登場しているが、人気度はあまり高くは無く、やや日陰者といった感じである。

今後のOVAの展開に期待したいとの意見もある。

関連動画

関連静画

関連商品

原作コミックス

アニメ　TVシリーズ

Hellsing Ultimate OVAシリーズ

DVD

Blu-ray

関連項目

平野耕太 漫画作品一覧 アニメ作品一覧 ドリフターズ(漫画) ニコニコ静画「ドリフターズ＆HELLSING イラストコンテスト」 吸血鬼 ヴラド・ツェペシュ グール 糸使い 第三帝国 / 武装親衛隊 ヴァチカン / 十字軍 ヤングキングアワーズ / 少年画報社 GENEON サテライト (アニメ制作会社) マッドハウス

アーカード アンデルセン神父 ウォルター・C・ドルネーズ エンリコ・マクスウェル 少佐(HELLSING) トバルカイン・アルハンブラ ピップ・ベルナドット シェルビー・M・ペンウッド卿 バレンタイン兄弟 ルーク・バレンタイン ヤン・バレンタイン

北春日部老人会音頭 笑顔の絶えない職場 少佐演説MAD よろしい、ならば戦争だ 初音デブ パーフェクトだ、うp主 東方見敵必殺 公安吸課 ヘルシングMAD 手描きHELLSING HELLSINGパロ ヘルシングの皆さんと 会話させるシリーズ