『Lの季節』とは、トンキンハウスから発売されたビジュアルノベル形式のADVである。
1999年8月5日にプレイステーション用ソフトとして発売され、
2001年6月9日にはベストプライス版(廉価版)が発売。
2009年11月26日には5bp.より、続編であるPS2ソフト『Lの季節2』と同梱でPSPに移植された。
東京書籍の子会社であるトンキンハウスから発売された本作は、
キャラクターデザインをアニメーター・イラストレーターである渡辺明夫氏が担当。
テーマソングは小松未歩の『手ごたえのない愛』(DEENへ楽曲提供したもののセルフカバー)
OPのアニメーションに使用されている他、ピアノバージョンがBGMとしても使用されている。
ゲームシステムは『ToHeart』に代表されるビジュアルノベル形式のADV。
独自のシステムとして、
プレイヤー任意の選択しシステム「IPS(口出しシステム)」<後述>
シナリオの進行状況を視覚的に表す「3Dマップ」
特定のボタンを押すことで用語の解説を見ることができる「TIPS」
がある。
ストーリー展開は「現実界」と「幻想界」の二つに分けられ、
それぞれに異なる主人公・ヒロインが登場する。
この二つの世界はいわゆる並行世界であり、
プレイヤーは冒頭の選択肢でこの二つの世界のうちの一方を選択することで、
以後、選択した世界のストーリーを進めることになる。
登場するヒロインは現実・幻想共に6人+隠しヒロイン1人づつの計14人。
一部のヒロインの名前は漢字がとても読みづらい。
主人公「上岡進」は、写真部に所属する聖遼学園高校2年生。
ある朝登校すると、その手の中には見なれない「7画ペンダント」が。時同じくして学園内では先生や生徒が次々と原因も判らずに意識不明になる事件が発生し始める。調査に乗り出した主人公が対面する1年前の事件の謎、そして今回の事件の真相は?
主人公「桐生真」は、軽音楽部のバンドグループ「ZAP」を率いる聖遼学園高校2年生。
「ZAP」は学園祭で開かれる音楽祭の優勝候補。だがスランプに悩む主人公は音楽祭向けの新曲作りに煮詰まってしまう。そんな折「魔水晶」と呼ばれる7画ペンダントが彼の手の中に現れ、そのうえ音楽を創造する禁断の邪法の存在を知ってしまった主人公の取った行動は...
『Lの季節』独自の選択肢のシステム。
シナリオを進めていく際、特定の場所で対応ボタンを押すことで選択肢が現れ、
各キャラクターに対する主人公の印象を表す「感情値」を操作することで、
ストーリーの進行に影響を及ぼすシステムである。
ノベル形式のADVで登場する選択肢は基本的に必ずどれかを選ばなければならないが、
IPSの選択肢はプレイヤーが任意で発生させることができる為、
”選択肢を選ばない”ということも行動選択の一つとなる。
(メインのストーリーを追う際は基本的には口出しをした方がよい)
尚、IPSのタイミングはテキストのスキップ機能使用時に他の選択肢とは違い文字送りが停止することはない。
その為、一度クリアした後などスキップを多用した際にIPSのポイントを飛ばしてしまうことがよくある。
・天羽 碧(あそう みどり) cv:野上ゆかな(現:ゆかな)
・星原 百合(ほしはら ゆり) cv:柳原みわ(現:星河舞)
・弓倉 亜希子(ゆみくら あきこ) cv:中川亜紀子
・東由利 鼓(ひがしゆり つづみ) cv:柊美冬(現:石村知子)
・弓倉 さやか(ゆみくら さやか) cv:田村ゆかり
・草壁 湊(くさかべ みなと) cv:紗ゆり
・鈴科 流水音(すずしな るみね) cv:池澤春菜
・舞波 優希(まいなみ ゆうき) cv:堀江由衣
・湖潤 リリス(こうるい-) cv:夏樹リオ
・氷狩 吹雪(ひかり ふぶき) cv:生駒治美
・霧城 七衣(きりしろ なない) cv:鈴木真仁
・エリザ・ノインテーター cv:山口由里子
現実・幻想双方で起こる事件の原因は物語の最後には解決されるが、
続編であり本作の1年後を舞台とした『Lの季節2』にも登場し、
本作をプレイしたユーザーからは「またお前か」と突っ込みを入れられる。
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最終更新:2024/05/06(月) 12:00
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