概要
レトロゲーを想起させるドットテイストの3Dブロックが溢れる世界で、自由に探索・採掘し、思い通りの世界を組み上げることが出来るゲームである。ほぼ無限に自動生成される地形は全て立方体のブロックで構成され、ブロックを壊すとそれをアイテムとして入手できる。集めたブロックを設置して建物を立てたり、様々なアイテムをクラフトしてあちこちへ探索できる。
現在は異世界や遺跡の探索、農耕や牧畜、村人との交易など世界を形作る要素も追加されている。
PC・Mac版を中心に、現在 Android, iOS, Fire OS, Windows Phone, Xbox360, PS3, PS Vita, Xbox One, PS4, WiiU,Nintendo Switchでも販売されている。
詳細
今に続く「サンドボックス型ゲーム」のムーブメントのさきがけとなった。本作から影響を受けたゲームも多い。海外インディーズゲームの中では大成功を収め、インディーズゲーム業界の活性化にひとつの影響を与えている。
Notch氏のブログによると、元々はDwarfFortressの影響を受けてゲームの制作を試行錯誤をしていたが、ある時Infiniminerと衝撃的な出会いを果たし、このゲームの面白いところを抽出してもっと洗練させられないかと考えた氏は、Minecraftの原型を作り上げるに至ったようだ。
2009年に開発版が公開されると、その独特のゲーム性が動画サイトや口コミを通じで爆発的に広まった。そのムーブメントは日本でも伝えられ、日本のゲーマー達にも知られるようにまでなった。ニコニコ動画でも様々な動画が投稿され、ベータ版時点にも関わらずプレイ人口が右肩上がりに増加し、ゲームプレイ動画のひとつのジャンルを形成するまでに至った。
その後、長いテスト期間と数々の要素追加を経て、2011年11月18日(日本時間で19日)に製品版1.0がリリースされた。現在も精力的にアップデートが続けられ、様々な要素が追加されている。
2017年秋、Minecraftの開発・運営会社であるMojangを買収したMicrosoftにより、プラットフォームの統合が行われ、メインがJava版からC++版に切り替わった。
第一歩を踏みだそう
| ゲームモード |
特徴 |
| サバイバルモード |
探索や採掘・クラフティング・戦闘を通して生活を楽しむ基本モード |
| ハードコアモード |
一度でも死亡するとワールド消去かスペクティターモードになる |
| クリエイティブモード |
ブロックを自由に配置でき、建築やものづくり要素に集中できるモード |
| アドベンチャーモード |
プレイヤーが作成したワールドを遊ぶためのモード
※初期選択は不可能、他のモードでプレイ中にチートコマンドでモード変更することでできる |
| スペクティターモード |
観察モード。プレイヤーは透明になりブロックやアイテムに干渉できない
MOBを左クリックするとそのMOBの視点に切り替わる。
|
ゲームを開始するとあなたは見知らぬ土地にひとりで放り込まれる。木を切り、土を掘り、早速拠点を作っても良いし、気ままに探索するのもよいだろう。自動生成される地形では様々な環境に巡りあうことができる。洞窟を見つけたら探索してみよう。地下は貴重な鉱石の宝庫だ。
とはいえ夜になると敵モンスターが襲ってきたり、洞窟を掘り進むと敵に取り囲まれることもあるだろう。初めのうちは、襲われないように拠点を作って逃げても良いが、武器をクラフトすると戦うことができる。貴重な鉱石は地中の奥深く、困難を超えた先にあるのが世の常だ。鉱石を集めてより装備を強化していこう。
ブロックの設置は自由気ままで、家を作ったり、塔を作ったり、農場や牧場を作ったり、天空の城を作ったり、…とアイデア次第で色々なものが作れる。徹底的に建築にこだわるのもよし、農作や牧畜をして生活基盤を築くもよし、戦闘と探索に明け暮れるもよし。自分のスタイルで気ままにプレイしてみよう。
マルチサーバーで多くのプレイヤーと協力して遊ぶことも可能だ。
バージョン・種類
| 名称・俗称 |
プラットフォーム |
価格 |
| Minecraft |
Minecraft
(Better Together Update)
(Bedrock Edition)
(Bedrock Codebase)
(PC版)
(BTU版)
(統合版)
|
PC
Windows 10 [1] |
3,150円 |
| Android |
840円 |
| iOS |
840円 |
| Fire OS |
840円 |
| Xbox One |
2,350円 |
| Nintendo Switch [2] |
3,888円 |
| Gear VR |
690円 |
| Java Edition |
Minecraft: Java Edition
(旧PC版)
(Java版) |
PC (Windows)
Mac |
\3,000 |
| Legacy Console Edition / その他 [3] |
| Minecraft: Apple TV Edition [4] |
Apple TV (iOS) |
2,400円 |
| Minecraft: Xbox 360 Edition |
Xbox360 |
2,138円 (パッケージ)
2,057円 (DL) |
| Minecraft: Xbox One Edition |
Xbox One |
2,160円 |
| Minecraft: PlayStation 3 Edition |
PS3 |
2,057円 |
| Minecraft: PlayStation 4 Edition |
PS4 |
2,057円 |
| Minecraft: PlayStation Vita Edition |
PS Vita |
2,057円 |
| Minecraft: Wii U Edition |
Wii U |
3,888円 |
| Minecraft: New Nintendo 3DS Edition [5] |
New3DS |
3,888円 |
現行のMinecraftは、モバイル機器でも軽量に動作しやすいよう「Pocket Edition」のプログラムコード(C++)をベースにして開発された、「Bedrock Edition」がメインとなっている(Bedrockは開発に使われたゲームエンジンの名前)。これまでPC版とされてきたJavaのオリジナル版は「Minecraft: Java Edition」の名称に変更され、ゲーム自体は引き続き提供されるものの、メインプラットフォームではなくなっている。
2017年秋に実施された大型アップデート「Better Together Update」により、XboxやSwitchのような据置型ハードからAndroidやiOSなどといったモバイル系ハードまで、複数の異なるプラットフォームでも同じ空間でプレイすること(クロスプレイ)が可能になっている。[6]
任天堂系のハードはクロスプレイが可能だが、この統合対象にソニーのPlaystation系ハードは含まれていない。
なお、統合されたバージョンの名称は全て「Minecraft」に統一され、「Minecraft for ○○」という名称に変わった(統合版が提供されなかった旧来のハードのものはMinecraft: ○○ Editionのままとなる)。ただし、アップデートは統合版だけでなく引き続き各エディションにも配信されるとのことで、取扱終了したというわけではないようである。
ちなみに、Java版とC++版には互換性がないのでJava版のデータをC++版へ移植することはできない。そのため、Java版でワールドを作ってきたユーザーがC++版に乗り換えた場合は最初からもう一度作ることになる。(C++版はエクスポート機能が追加されているためC++版どうしならデータの移動・共有は可能)。
2017年以前のハード展開
| ハード |
名前 |
価格(税込み) |
| PC・Mac |
Minecraft |
3000円
(2016/3/1から日本円対応) |
Android
iOS
Fire OS
Windows Phone |
Minecraft: Pocket Edition |
700円 (Android,iOS,WP)
600円 (FireOS) |
| Windows 10 アプリ |
Minecraft: Windows 10 Edition |
1,000円 |
| Xbox360 |
Minecraft: Xbox 360 Edition |
2,138円 (パッケージ版)
2,057円 (DL版) |
| Xbox One |
Minecraft: Xbox One Edition |
2,160円 |
PS3
|
Minecraft: PlayStation 3 Edition |
2,057円 |
| PS4 |
Minecraft: PlayStation 4 Edition |
2,057円 |
| PS Vita |
Minecraft: PlayStation Vita Edition |
2,057円 |
| Wii U |
Minecraft: Wii U Edition |
3,888円 |
現在のものはスマホや据置型ハード向けにも使用できるようにプログラミング言語「C++」で再度コードを書き直しているが、もともとは開発者のNotchがPC向けにプログラミング言語「java」で開発していた。[7]
上記の内容はプラットフォーム統合前のものである。また、移植版(Windows・Mac版以外)は古いバージョンをベースに作られているため、最新の内容と違う場合があるので注意されたし。
購入方法
2017年秋よりプラットフォームが統合・大幅に仕様変更され、初期の頃から「PC版」と呼ばれてきたものは、「Minecraft: Java Edition」に名称変更されている。購入する際には内容を必ず確かめ、お間違えのないように。
決済(支払い)にはクレジットカードが必要な場合があるが、クレジットカードがない人は「VISA」「マスターカード」「JCB」などのブランドマークがついているデビットカードやプリペイドカードでも可能。それらのカードはクレジットカードのような支払いができるので代用もできる(決済時にクレジットカードと同じシステムを利用しているため。なお、詳細については以下のそれぞれの記事を参照すること)。
近年は、「AppStore&iTunesギフトカード」や「Amazonギフト券」のようなプリペイドカードが充実していたり、各携帯キャリアの料金に上乗せするまとめ払い系のシステム(キャリア決済)でも払えたりと、クレジットでなくても購入できる手段がさまざまにある。
- クレジットカード
- デビットカード (ブランドデビット)
- プリペイドカード (ブランドプリペイド)
しかし、2017年8月よりJava版 + Win10版のダウンロードカード(購入することでコードが有効化されるタイプ)が店頭向けに出てきたので、もう決済手段なしでも直接購入できるようになっているようだ。

PC版 (Win10版)
価格は3,150円(税込)。現在のメインとなっているものはMicrosoftストアのページから購入する。PCのようなプログラムというよりはスマートフォンに入れるようなアプリの形になっており、インストールするとスタートメニューの「ゲームとエンターテインメント」に自動登録されるようになっている。
なお、ストアページから買うと上記価格になるが、すでにJava版を持っているユーザーがMojang.comから配布されているコードを使うと無料で手に入るため、先にJava版を買うというのもありだろう。
旧PC版 (Java版)
お値段は3000円。まず公式サイトにてアカウントを無料作成し、その後、そのアカウント上から購入手続きを行うことでゲームのプレイ権限を付与された課金済みアカウントになる、というシステムになっている。ライセンス購入制なので複数のPCにインストールすることも可能(ただし同時にプレイできるのは1アカウントにつき1人のみ)。
Java版の場合は今でも運用されているMojangの公式サイト(Minecraft.net)から購入する形となる。手続きにはMojangアカウントを作成する必要があり、上記の文章内容と同じくアカウントを課金することで有料アカウントになる。
自分のアカウント上からギフトコードを買って友達にプレゼントすることもできる。友達がアカウントを作成したあとでそのアカウント上からギフトコードを入力して認証されれば、友達は購入手続きを行うことなく課金済みアカウントになることが可能。
ちなみに日本からのクレジットカード決済では少々タイムラグがあるため、手続き確認メールが届くまで待ってみよう。何度やっても手続きに失敗する場合、Paypal経由でうまくいったという報告もある。
必要スペックの目安
|
最低環境 |
推奨環境 |
| プロセッサー |
Intel Pentium D 2.6GHz
AMD Athlon 64 (K8) 2.6GHz |
Intel Core i3 2.8GHz
AMD Athlon II (K10) 2.8GHz |
| メモリー |
2GB |
4GB |
| ストレージ |
200MB |
1GB |
| グラフィック |
【オンボード・CPU内蔵】
Intel HD Graphics
AMD Radeon HD Graphics
(OpenGL 2.1対応)
【単体型】
Nvidia GeForce 9600 GT
AMD Radeon HD 2400
(OpenGL 3.1対応) |
GeForce 2xx シリーズ
AMD Radeon HD 5xxx シリーズ
(OpenGL 3.3対応)
※内蔵チップセットは除外 |
| DirectX |
|
|
| その他 |
Java 6 Release 45 |
Java 8 の最新版 |
ドットテイストな見た目に反して3Dゲームだけあり、スペックはそれなりに要求される。
現世代ではCPUにIntel Core i3,i5,i7、内蔵GPUだけでも低画質設定ならばそこそこ遊べる。高画質で遊びたいならばグラフィックボードが必須。AMDのA8,A10 APUの場合は内蔵GPUの性能が高めなので、バニラならばグラボ無しで快適にプレイ可能。メモリは4GB程度あれば普通にプレイできるだろう。より快適なプレイを目指すならより強力なパーツを積むとよい。
また、グラボについては、マインクラフトはDirectXではなく、OpenGLで3Dを描写されている。
そのため、商業的な都合上(CAD業務用に専用グラボを売りたいため)OpenGLに大きな制限をかけているnVidia GeForceシリーズでは同クラスのAMD RADEONシリーズよりも1ランクパフォーマンスが落ちる。かといってOpenGL用のグラボはそこそこのスペックでも諭吉さん5人以上の世界である上、通常用途では不都合も多い。
もしも、「マインクラフト以外のDirectX11世代、GeForce寄りの高負荷3Dゲームは考えていない」というのであれば、その辺も一考するといいだろう(量販店に行って「マインクラフトやりたいんですけど」と言ってもGeforceを勧められる傾向にあるので、全体的な目的を明確にしてから買いに行くことを推奨します)。
MOD、特にShader系(影MOD)を入れる場合はより高いスペックを要求されることもある。なお、負荷を下げるMODも存在する。
MOD要素
ベータ版の頃からユーザーが開発し、ゲームに数々の機能を追加できる「MOD」導入機能に対応し、ユーザーによるMOD文化も盛ん。テクスチャを差し替えるものから、ゲームシステムを追加するもの、グラフィックを大幅に強化するものなど多種多彩である。プレイ動画を見て「俺の持ってるMinecraftと違う」と思った時は、何かしらのMODが使用されていることが多いだろう。
なお、MODはPC版のみ対応している。
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