SAMとは、地対空ミサイル【Surface-to-Air Missile】または艦対空ミサイル【Surface-to-Air Missile】の略語である。
地上(または水上戦闘艦)から発射され、空中の目標を撃破するためのミサイルである。誘導装置と推進装置(ロケットモーターなど)をもつ。通常、弾道ミサイルを迎撃するためのミサイル(ABMやミサイル防衛)とは区別される。
主にミサイル・サイトや車両上の発射機で運用されるが、個人で携行・使用可能なサイズものもある(FIM-92”スティンガー”などが有名)。大型のものは、捜索・識別用のレーダーや指揮装置などと組み合わせてセットとして運用する。射程の異なるSAMや、対空機関砲などを組み合わせて多層的な対空防御網を構築するのが基本的な運用法である。
地対空ミサイルと艦対空ミサイルはどちらも【SAM】と略されるが、艦対空ミサイルの場合
【ship-to-air-Missile】
と【SAM】のSが「surface」ではなく「ship」になるので厳密に言えば別物ということになる(「水上」だってsurfaceじゃあ! と主張することも不可能ではない)。ただし、陸上用のシステムを艦上用に転用したり、航空機搭載用の空対空ミサイル(AAM)をSAMに転用するようなこともしばしばある。
誘導方式はレーダーホーミング、赤外線、可視光画像識別、レーザービーム誘導、手動操作など多岐にわたる。エレクトロニクスに強い日本が存外がんばっている分野でもあり、自衛隊用に各種SAMが開発されている。
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最終更新:2025/12/12(金) 02:00
最終更新:2025/12/12(金) 01:00
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