ほんこーんとは、ニコニコ動画で活動している女性の歌い手の一人。
概要
香港出身で、ニコニコデビュー当時は中学6年生(香港の学制は小学校6年、中学校7年、大学3年)。中学を卒業後、日本に留学。
イラストが得意で、投稿した『歌ってみた』動画の最後にサムネを兼ねた自作のイラストを追加するのが恒例となっている。
また、不定期ではあるが過去(ニコニコ動画での活動以前)の作品や生放送でのリクエスト画等をニコニコ静画に投稿している。
デビューの頃は「外国人にしてはうまい歌い手」という評価だったが、今では「うまい歌い手」という評価で通用している。
その外国人とは思えない流暢な日本語の歌声と、動画のラストに語るコメントや早口の歌詞で見せるナチュラルなカタコト(舌たらず)のギャップが特徴。本人曰く「日本語はまだ勉強中」とのこと。
一方で英語の発音は香港の公用語のひとつが英語であることもあってネイティブそのものである。
ニコニコデビューの経緯
小学生時代から日本の漫画やアニメに親しみ、「サクラ大戦」がきっかけで日本語を学び始めたり、中学生時代には同人誌を作成したこともあるなど、「小学生時代からのオタク(本人談)」。
2007年5月ごろからニコニコ動画も視聴するようになり、11月にニコ動上にアップロードされた「日本人が台湾人にお返しの組曲作ってみた」に心を打たれたことから、自身も12月に組曲『ニコニコ動画』を歌った動画を投稿した。
本人は「1000人も聴いてくれれば十分」と思っていたこの動画が10万再生を超える人気動画となり、これをきっかけに次々と「歌ってみた」動画を投稿していくことになる。
名前の由来
組曲の動画内で使用された少女のキャラクターが「ほんこーん」とつぶやいていること、ラストで「ほーんこーんでーす」としゃべっていることから。この少女は香港特別行政区を擬人化したキャラであり、区旗のバウヒニアをモチーフとした服と髪飾りをつけている。
ただし組曲の時点では"香港人の私"と名乗っており、まだほんこーんは名乗っていない。
エンディングでの「ほーんこーんでーす」の台詞は「日本お姉さまが台湾お姉さまにうつつを抜かしているのに嫉妬している香港娘」という動画内キャラの妄想の台詞であり、動画投稿者としての生の台詞ではない。インパクトのある台詞であり、動画内のイラストの印象も強い為勘違いしがちなので注意。
実際にほんこーんを名乗ったのは次回作の『【ニコニコ國際】「メルト」を歌ってみた【ほんこーんVer.】』(ただし、この動画は現在アップロード者が削除している)からである。組曲での視聴者からのコメントでうp主=ほんこーんが定着した為、本人もほんこーんを名乗るようになった。
ほんこーんの名が定着するにともなって香港の擬人化キャラ「ほんこーん」もほんこーん自身の代理キャラとして認識されるようになっていくが、あまりに当たり役すぎたことから、後に歌い手「ほんこーん」を悩ませることになる。(この件は後述)
メルト
組曲発表後、メルトを4作続けて発表している。最初の動画はメルトPVを作成するつもりが、時間がないので先に歌だけうpした動画とのことである。この後、メルトPVの製作経過において50%ver., 完成版, 原曲ver.を順次発表。
ほんこーんの作成したメルトPVの画像はメルトの関連動画において多数使用されているため、ほんこーんの名前を意識したことがない人でも一度は目にしたことがあるかもしれない。
ちなみにメルトから動画編集にはNNT団のあてっくすが協力。歌唱指導も受けており、自身が「ほんこロイド」と呼称されるのにちなんで「マスター」と呼んでいる。
国際交流
『【ほんこーん】「想い出がいっぱい」日本語と広東語Ver.を歌ってみた』で、ほんこーんからの香港事情説明が聞ける(読める)。
動画内をフルに使い、文字でのメッセージも伝わる動画。ある意味、ほんこーんの人柄が一番伝わってくる動画である。
がいらくとパンダ氏(kkryu)と友達になったこと、リアルでパンダ氏に会ったこと等が報告されている。特にパンダ氏との心温まるエピソードに視聴者は悶え苦しむことであろう。世界が実際に近くなったことを共有してほしい。
広東語での歌声も披露。
この動画にとどまらず、ほんこーんは積極的に国際交流を体現していく。
がいらくとは後日『【ほんこーん】「シアワセうさぎ(再)」を歌ってみた【がいらく】』で共演。がいらく浮気リンクの一員になる。
また『【ほんこーん】「peace of the world」を歌ってみた【りる】』で、韓国のりるとコラボを実現する。
『【ほんこーんxENEx衣世乃】「pradera」を歌ってみた』で、韓国のENE、沖縄の衣世乃とのコラボを実現する。
桜ノ雨プロジェクトにも参加している。
流星群
『【ほんこーん】「ニコニコ動画流星群」を歌ってみた【国際】』は、ある意味ほんこーん動画の集大成であろう。
どれだけニコニコ動画が好きなんだよ! といいたくなるくらい、ほんこーんのニコニコ動画に対する造詣の深さが滲み出ている。爆笑モノのネタ曲と、鳥肌が立つほどのガチ曲が適度にミックスされた名作。
コメントでは組曲の頃からの成長に驚きの声があがった。
サービス精神
ほんこーんは視聴者に対するサービス精神も旺盛で、バレンタイン直前にアップした動画の最後に「ニコニコのみんなさん」あてのチョコの画像を挿んだことも。
それぞれの動画に使用される自作イラストには視聴者への突っ込ませどころを盛り込んであることが多く、楽しませてくれる。同人誌制作をしていた片鱗を伺わせるセンスを感じる。
オレオレ動画
ほんこーんの動画では、コメントにおいて「これは俺のことを歌っているんだ(描いているんだ)」という書き込みが続出する、いわゆるオレオレ動画になることもしばしばある。視聴者の醜態をニヤニヤしながら眺めるか、積極的に参加するかはあなた次第だ。
また、ニコニコ組曲系の動画では各県誘致合戦が繰り広げられるのが恒例となっている。
が、ほんこーん誘致タイムとなっており、ほんこーんを日本に、それも自分の地元に誘致しようというコメントで溢れるように。微笑ましい光景だが動画の雰囲気というものがあるので、他動画や他の時間帯でほんこーんを誘致をするのは控えるように心がけたい。
メディア取材
NHKの番組「ザ☆ネットスター!」からの番組出演オファーを受け、番組に出演する。
スタジオ内でインタビューの後、つきうさぎを生歌で披露した。ほんこーん本人は緊張して実力が発揮できずに不本意だったようだが、生でも高いレベルを伺わせる歌唱を披露した。
この番組のOPソング「ムゲンノホシゾラ」は本来初音ミクが歌うが、この回はほんこーんが歌ったバージョンが使用された(9月号OP)。
また、番組収録の為に来日した際に他のメディアからも取材を受けている。
公開日 | 内容 |
---|---|
2008.9.5 | ITMedia News 「日本人が優しすぎるから」――ニコ動で“育つ”香港の歌姫 |
2008.9.5 | 上記記事がmixiニュースで紹介される |
2008.9.6(00:00) | ザ☆ネットスター!9月号 放映 (ほんこーん版OP) |
2008.9.6 | ねとすた9月号大反省会 公開(その6, その7に登場) |
2008.9.9 | 講談社MouRa THE BIG BACHELOR'S NEWSニコニコ動画の神インタビュー 第7話 歌に力を「ほんこーん」 |
2008.9.9 | ニコニコ動画にて【ほんこーん】letter song練習中【MouRaBBN】公開(リンクは再アップされたもの) |
一大決心
香港の擬人化キャラ「ほんこーん」で動画を投稿していたがファンに嘘をついているのではないかと心を痛めていたほんこーんは、番組出演を機に、顔出しで出演するという一大決心をする。
それに、「これが本当のほんこーんです。」と、皆に教えたいです。
今まで、香港の擬人化キャラ「ほんこーんちゃん」の姿で投稿してたね。
キャラがかわいいと褒められたのは、勿論嬉しいけど、
本当の自分は全然キャラに似てないから、皆に嘘をつけてるみたいで、
これは嫌なんだ。
「本当のほんこーん」は泣き虫だし、緊張しやすいし、いつも恥ずかしいし、
顔がすごく普通な女の子です。
本気で私の歌を好きなファン達に嘘をつけたくないんから、勇気を出して、
テレビデビューを受けた。嘘が嫌です。歌が大好きです。
普通な子でも、本当の姿で歌を続けたいんです。これは私の決心です。荒らしが来るでも、後悔しない。
ザ☆ネットスター!9月号に顔出しで出演した結果、心無いコメントをする者もいたが、それ以上にほんこーんを応援するコメントが書き込まれた。ほんこーんは荒らしが殺到すると予想していたらしく、この温かい応援についてブログで"奇跡"と表現している。
今後のコメントは、擬人化キャラ「ほんこーん」にではない、歌い手「ほんこーん」に対するコメントとして素直に受け止めてもらえるといいと思う。(一編集者の感想)
また、メディア取材で多くの人の目にとまったことで、新規にファンを獲得。動画再生数が急増した。
そして、組曲
2008年12月10日。ニコニコ動画に組曲『ニコニコ動画』を投稿してから丁度1周年にあたるこの日に新作を発表。投稿作品は再び組曲『ニコニコ動画』だった。
イラストも歌唱力も録音環境も1年前からの進化を感じさせる、動画を見る人を楽しませてくれる力作である。
ちょっとしたほんこーん裏話を見られて思わずニヤニヤしてしまうであろう。
カレー
【ほんこーん】letter song練習中【MouRa】内でカレーのイラストの横に『日本料理最高!』『カレー人間になりたい』と書いて「カレーは日本料理なのか」という論争を巻き起こした。
「日本料理じゃねー!」というコメントに反論すべく?、【ほんこーん】一周年記念に「組曲『ニコニコ動画』」を歌ってみたで、堂々とカレーに関する自説を展開。自らのカレー好きを明らかにするとともに、日本のカレーは日本料理である
という根拠を提示した。そしてついに【ほんこーん】「カレーの歌」を歌ってみたを歌うに至る。
二十歳の誕生日記念動画ではカレーケーキなるものを料理する動画を料理カテゴリから投稿している。
iTunes Store にてデビュー
2009年4月 iTunes Storeにてザ☆ネットスター!のテーマ曲がiTunes Storeでリリースされる事が決まり、ほんこーんは、第1期ねとすたテーマ曲「ムゲンノホシゾラ」(作詞作曲:creazuma)を担当した。
CDデビュー
2009年7月 iTunes Storeでリリースされた『ザ☆ネットスター』のテーマソングがイベント限定でCDとして販売された。その中にほんこーんの「ムゲンノホシゾラ」も収録されている。ちなみにイベント当日、緊急来日したほんこーんが直接手渡しをした。(この時、ほんこーんはウェブマネーをファンから貰いプレミアム会員になった)
そして2009年11月11日には商業CDデビューとなるミニアルバム「つきうさぎ」がMOERから発売となった。詳細は商品記事を参照(→つきうさぎ[商品記事])。
生放送
プレミアム会員になった為か、ときおり生放送を実施している。
事前にコミュニティやブログ、Twitter等で告知を出しているので(タイムシフトされないこともあるので)生放送を聞きたい人は小まめに情報収集することを推奨。
2011年1月3日、ニコニコ神社に参拝して生中継に映る。
代々木公園チャリティーライブ騒動
2011年3月11日に発生した東日本大震災に対して、3月13日に代々木公園で行われた「チャリティーライブ」。渋谷区では代々木公園を災害時に一時集合場所が危険になった場合の避難場所に指定している。そういった事情等もありネット上で非難の声があがっており、ほんこーんもこのライブの会場に実際に足を運んでいた。
その後、16日のブログ記事にて当日の状況について言及、謝罪している。
→代々木公園チャリティーライブ騒動
ゆりこーん
その美声やバラードを得意とすることなどから「清純派」のイメージが強いほんこーんであるが、大の百合好きという一面も持っている。ブログやインタビューなどで過去に「ネギま!」の百合同人誌を描いていたことや自室の壁に百合物のポスターを何枚も貼っていることを告白しているほか、投稿作品の中にもしばしば百合ネタが散見される。
百合ネタを含む動画を投稿する際には「ゆりこーん」と名乗っており、「ゆりこーん自重しろw」とコメントされることが多い。
くわしくは大百科の「ゆりこーん」の項目を参照してほしい。
その他
あまりよく知られていないが、ひたすら無音の中、ケーキと水をミキサーにぶち込んで謎の液体にしてしまった「絶望先生@ケーキジュース」という動画を台湾の人にアップされてしまったことがある。いつもの動画とは一味違うその光景に、「裏ほんこーん」「黒歴史」などというタグがついてしまっている。
荒らし対策
ほんこーんの動画は比較的荒らしが少ないほうではあるが、残念なことにゼロではない。
前述のTV出演により、今後は心無いコメントが増える可能性もある。
荒らしに対してコメントで反論しても場を乱すという意味では逆効果である。
荒らしを見かけたら反応しないでスルー、そして速やかに動画下方にある『【!】不適切なコメントを通報する』をクリックし、不適切なコメントの削除を運営に依頼するのが正しい対処法である。
コメント削除依頼板→ http://bbs.nicovideo.jp/delete/comment/
通報後は、荒らしをNGユーザーに設定してひたすら無視。そして動画に書くコメントは荒らしへの反論ではなく、歌や動画に対しての感想を書くのが望ましい。
また、歌ってみた本家等、他者のうpした動画ではほんこーん関連のコメントを控えること。
「ほんこーんから」というコメントも、その動画の視聴者の妨げとなりやすい為、好ましくありません。
特に比較するようなコメントは厳禁。誰も嬉しくないし、ニコニコできなくなるだけです。
現在の最新楽曲と公開マイリスト
左は現時点での最新楽曲、右はほんこーんのマイリスト
関連動画
関連商品
ソロ作品
参加作品
ケータイ
関連コミュニティ・チャンネル
関連記事
- ねとらぼ:日中韓「ニコニコ」コラボ 香港と韓国の“歌姫”、ミク曲をデュエット
- 「日本人が優しすぎるから」――ニコ動で“育つ”香港の歌姫 ―ITmediaNews―
- THE BIG BACHELOR'S NEWS ニコニコ動画の神インタビュー 第7話 歌に力を「ほんこーん」
- 香港から輝く一番星、プロ歌手を目指す -ほんこーんさんインタビュー
- 明朗新聞網 閱讀日本﹕港女生變身日本歌姬(広東語)
関連項目
ほんこーん動画専用タグ |
一般項目 |
関連リンク
- 14
- 0pt