アイナ・サハリンとはOVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の登場人物である。 CV:井上喜久子
概要
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のヒロイン。本編登場時の年齢は20歳。兄はジオン公国軍の技術士官であるギニアス・サハリン。兄とは7歳離れている。髪は薄緑色。ショートヘアの心優しい美女。
サハリン家はサイド3の名家に数えられ、幼少期は何不自由なく過ごしていた。ノリス・パッカードはボディガードとして雇われており、幼い兄妹の教育係も担っていた。初対面の時、強面のノリスを見てアイナは泣き出してしまったが、ノリスがおろおろとしているのを見て次第に笑い出したというエピソードがある。しかし幸せは長くは続かなかった。兄妹は宇宙港の爆破テロに巻き込まれ、アイナをかばう形で兄ギニアスが被爆してしまう。命だけは助かったものの、ギニアスには重大な後遺症が残った。この事に負い目を感じたアイナは兄の手足になって働く事を決意。私情を押し殺し、忠実な人形と化していく。不幸の追い討ちは続き、何らかの事情でサハリン家が没落。名声と優雅な暮らしを失い、母親にも見捨てられた。幸い、ノリスが兄妹を引き取って面倒を見てくれたので路頭に迷うことはなかった。ギニアスはジオン軍に入隊し、類稀なる頭脳で没落したサハリン家を再興させようと執着。アイナも兄に助力した。
一年戦争開戦後、ギニアスはデギン公王にアプサラス計画を提出し、裁可を得て地球に降下。ラサに秘密基地を築いてアプサラスの開発を開始した。そのテストパイロットにアイナを指名。軍人でもないアイナをテストパイロットに据えた事に反対する意見が上がったが、ギニアスが一蹴した。彼女は様々な実験や研究に従事し、時には若い研究者の前で全裸になる事もあった。しかし人形のアイナは何も思わなかった。
0079年10月6日、大気圏突入のデータを獲得するためアイナは高機動試験型ザクに搭乗し、宇宙でテスト飛行を行っていた。その最中、ルナツー所属のコバイユ小隊ジム3機と遭遇。パイロットとして適性があったのか、アイナのザクは隊長機を含む2機を撃墜。テリー・サンダースJr.が乗ったジムも大破に追い込む活躍を見せたが、戦闘の光を見たシロー・アマダが先行量産型ボールに乗って参戦。ザクマシンガンで迎え撃つが、損傷を気にしないシローの無茶な突撃によって肉薄され、ワイヤーで絡め取られる。アイナのザクは至近距離で攻撃を浴びて大破、シローのボールもマシンガンの被弾と無茶な運用で大破した。二人は脱出し、付近に漂っていたマゼラン級戦艦の残骸で銃撃戦になるが、アイナの銃は弾切れになる。銃撃戦が終わった後、シローに二の腕の怪我を手当してもらい、生き延びるために二人で協力し合う。この一件がきっかけで、アイナはお人好しのシローと仲良くなる。マゼランの信号弾を使って両軍に連絡し、二人とも救助された。
地球に降下したアイナはアプサラスのテストパイロットになり、アプサラスのテスト飛行を行っていた。射爆場をテスト飛行中、第08小隊の張っていた罠に掛かる。シローの搭乗する陸戦型ガンダムがアプサラスに張り付き、アイナとシローは再会するが、機体が雪山で遭難してしまう。雪山ではビームサーベルで、雪を溶かして沸かした露天風呂にシローと一緒に入浴している。
終盤にはギニアスと共にアプサラスIIIに乗って、連邦軍に一時休戦を呼びかけるが失敗。更にギニアスに発砲されてしまい、アプサラスIIIのコクピットから転落する。しかし、胸に忍ばせていた懐中時計で銃弾が防がれ、落ちているところをシローの乗るガンダムEz8にキャッチされたので九死に一生を得る。そして、シローと共にEz8でアプサラスIIIに突っ込み、火口に落下して爆発に巻き込まれた。『ラスト・リゾート』では、片脚を失ったシローと妊娠したアイナが山奥で暮らしていることが判明した。
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関連項目
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