アーバンネットワークとは、JR西日本の京阪神地区の路線愛称である。
概要
JR西日本は本島他社のようなドル箱路線がなく、いつも何処かと熾烈な競争を行っている。その為山陽新幹線と大阪近郊の在来線を重点的に強化していく事となり、1988年3月13日のダイヤ改正から「アーバンネットワーク」の愛称を使っている。ただし、最近では「近畿エリア」などと呼ばれることのほうが多く、「アーバンネットワーク」の呼び方は減っている。
アーバンネットワークでは新型導入による高速化やネットワークを利用した直通運転などで並行私鉄に対抗している。また、阪神・淡路大震災からの路線復旧も旧国鉄からの技術等でいち早く行った事で私鉄利用者が流れてきたりしている。
以前はアーバンネットワークに所属していても国鉄型が多い路線があるなどしており、首都圏・中京圏と比べると新型導入にやや遅れがみられた(ちなみに、地方への新型導入では自治体が資金を出さないといけないがアーバンネットワークでは自社で資金を捻出している)が、2022年から2023年にかけて減便による余剰車により一気に置き換えを実施した。
また、アーバンネットワーク構築にあたって、ダイヤがこれまで以上に過密になったり、乗り換えの利便性重視のために遅延が許されないほどの時間厳守が要求されるようになった。このため、万が一にでもある路線で遅延が発生すると全体の遅延に広がる恐れのあるギリギリのダイヤとなってしまい、結果的に2005年に多くの犠牲者を出した福知山線脱線事故を発生させてしまったと言われる。
このため、事故後は以前よりも多少利便性は落ちるもののゆとりのあるダイヤ設定がなされるようになった。また近年は人口の減少・コロナ禍などの要因で一部の路線で本数を減らすようになっている(アーバンネットワークの末端が顕著で2020年まで1時間に2本だったのが1本に減らされることもしばし見受けられた)。
近畿圏のアーバンネットワーク路線を中心に路線記号・駅ナンバリングが導入されている。また、webサイト・アプリ上で列車走行位置案内を提供している。
対象路線
- [A] 北陸本線・琵琶湖線(北陸本線 敦賀 - 長浜 - 米原、東海道本線 米原 - 京都)
- [A] JR京都線(東海道本線 京都 - 大阪)
- [A] JR神戸線(東海道本線 大阪 - 神戸、山陽本線 神戸 - 姫路)
- [A] 山陽本線(姫路 - 上郡)
- [A] 赤穂線(相生 - 播州赤穂)
- [B] 湖西線(山科 - 近江塩津)
- [C] 草津線(柘植 - 草津)
- [D] 奈良線(木津 - 京都)
- [E] 嵯峨野線(山陰本線 京都 - 園部)
- [F] おおさか東線(大阪 - 久宝寺)
- [G] JR宝塚線(東海道本線 大阪 - 尼崎、福知山線 尼崎 - 篠山口)
- [H] JR東西線(京橋 - 尼崎)
- [H] 学研都市線(片町線)(木津 - 京橋)
- [O] 大阪環状線(天王寺 - 大阪 - 天王寺)
- [P] JRゆめ咲線(桜島線)(西九条 - 桜島)
- [Q] 大和路線(関西本線 JR難波 - 加茂)
- [R] 阪和線(羽衣線は除く)
- [S] 関西空港線(日根野 - 関西空港)
- [T] 和歌山線(王寺 - 和歌山)
- [U] 万葉まほろば線(桜井線)(奈良 - 高田)
- [V] 関西本線(加茂 - 柘植)
- 紀勢本線(和歌山 - 和歌山市)
- 和田岬線(山陽本線 兵庫 - 和田岬)
- 羽衣線(阪和線 鳳 - 東羽衣)
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