片町線(学研都市線)単語

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片町線とは大阪府大阪市・京橋駅から京都府木津川市・木津駅を結ぶ西日本旅客鉄道（JR西日本）の鉄道路線。愛称は学研都市線。

概要

JR西日本のアーバンネットワークの一角を成す路線である。路線カラーは桜桃色で路線記号は「H」。

元々浪速鉄道が建設（片町～四条畷間）した路線であるが、大阪方面への路線延長を目論んでいた関西鉄道に買収され、名阪輸送のメインルートとなった。
しかし、関西鉄道が湊町（現在のJR難波）～奈良間を結んでいた大阪鉄道を買収するとこちらがメインルート（現在の関西本線）となり、地域輸送を担うだけの路線に没落してしまった。その後国有化されるが、1932年に関西国電で初めて電化（片町～四条畷間）されたものの、国鉄時代は酷く冷遇された路線の一つだった。

しかしJR西日本が発足すると、国鉄時代とは一転して路線の近代化が一気に始まった。
1989年3月11日に長らく非電化のままだった木津～長尾間も電化され全線直通運行が可能になり、また一部区間の複線化などで高速運転が可能となった。これに先立ち、全線電化1年前の1988年3月から快速電車の運転が始まっている（当初星田駅と河内磐船駅は通過、河内磐船駅は新設半年後の1988年9月から停車）。そして1997年3月8日にはJR東西線が開業となり、片町線は京橋駅から乗り入れて福知山線や東海道本線との相互直通運転を行うようになった（その代償に片町駅は廃止された）。

奈良線と違い、原則として木津駅から先には乗り入れないが、早朝に奈良発、夜に奈良着の快速がごく一部運行されている。
放出駅でおおさか東線と相互直通運転出来る構造になっており、朝に奈良発尼崎行、夕に尼崎発奈良行の直通快速が運行されていた（久宝寺駅から関西本線に乗り入れ）。現在はおおさか東線が新大阪駅まで開業したため、尼崎発の直通快速は廃止され、新大阪～奈良の直通快速に改められた。並走区間では放出駅のみに停車する。

関西の全鉄道路線の中でもトップクラスに遅延の多い路線として有名。
東西線・東海道本線・福知山線など他線のダイヤの影響・天候の変化はもちろん、およそ遅延の理由が見当たらないような状況でも悲惨なほどに遅れる。頻度も高く、まさに「毎日のように」遅延を起こす。 

2022年3月のダイヤ改正で同志社前から木津の間が日中1時間に1本になった（電化して京橋方面への直通も継続だけど電化前と同じ本数に戻った。速くて快適な近鉄をご利用ください）

鴻池新田～徳庵間に近畿車輛があり、多数の電車がここで製造されているがここで側面・前面展望する際に未発表の電車が映り込むと大炎上するので注意しよう。（執筆者は大阪モノレールの工事を撮影しようとしてまだ発表されていない273系を映してしまい大炎上した）

片町線なのか？学研都市線なのか？

片町線の由来は終点駅である片町駅だったが、同駅がJR東西線開業と同時に同線の大阪城北詰駅に置き換わる形で廃止されたため、京橋駅が終点となった。片町駅が廃止された後も正式な路線名は片町線のままである。
・・・はずなのだが、現在ではJR西日本自体がもっぱら「学研都市線」としか案内せず、片町線の名はもはや過去のものとなってしまった感がある。なお、学研都市線は、沿線に関西学術研究都市が存在するために付いた愛称である。

ちなみに、かつて片町線とは放出～片町間というとても短い区間でしかなかった。関西鉄道時代、放出駅で分岐して網島駅という新ターミナル駅に接続する新線が造られ（後に桜ノ宮駅まで延伸）、国有化後、木津～放出～桜ノ宮間は桜ノ宮線と命名された。後に放出～桜ノ宮間は廃止され、木津～片町間を片町線と呼ぶようになったのである。

駅一覧

△：直通快速、快速、区間快速、普通停車

●：快速、区間快速、普通停車

●：区間快速、普通停車

●：普通のみ停車

使用列車

営業列車は全車VVVF制御車となっている。

普通・快速

• 321系
• 207系

関連動画

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関連項目

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