エドワード・ジェラルダイン、通称エッジとは、ゲーム『ファイナルファンタジーIV』に登場する忍者である。
概要
忍者の国エブラーナの王子。DS版の登場時を除き本名のエドワードで呼ばれることはなく、メニュー画面や解説書を含め通称の「エッジ」で統一されている。本記事でも「エッジ」の呼称を使用する。
お調子者・すぐ女の子にちょっかいを出す・熱くなりやすいなど、パーティの平均年齢(エッジ加入時点で20歳前後)よりも5歳くらい精神年齢が低い言動が目立つ。ところがゲームでは語られていない設定を見るとびっくり、セシルたちよりも5歳以上年上なのである。
それでも臣民からは「若様」と呼ばれ、何だかんだで愛されている。
能力
FFシリーズの忍者系列の例に漏れず、高い素早さを活かしながら二刀流と武器投げで強力なダメージを叩き出す。その反面とても打たれ強く、加入時点ではレベルが低いため油断するとすぐに戦闘不能になってしまう。
- なげる
- エッジの切り札。投げた武器はなくなるが防御力無視の大ダメージを与える。ファブール製の包丁が投擲専用ながらエクスカリバーもラグナロクも上回るFF4最強の武器であることは有名。
- ぬすむ
- 成功確率が低い上に失敗すると反撃されることもあるため使わない人は全く使わないが、やりこみ派にとってはなくてはならないアビリティ。主にアラーム(敵寄せアイテム)の量産に使われる。
- DS版では敵の反撃がなくなり、レアアイテムも盗めるようになどの仕様変更が入ったが相変わらず成功率が低い。
- にんじゅつ
- 火遁・水遁・雷迅・煙玉・影縛り・分身といういかにも忍術っぽい6つの技を使う。MPを消費し、攻撃技は知性に依存するので事実上魔法の一種。DS版では土遁・風迅・氷遁が追加される。
バブイルの塔に潜入するときは壁抜けの術を披露する。なぜか自分だけでなくパーティメンバー全員を壁の向こうに連れて行く優秀な技なのだがこの場面でしか登場しない。普段からダンジョンで使ってくれよとか、デモンズウォール戦はこれ使えば楽勝じゃんとか言うのは禁句。
ストーリーでの活躍
この項目は、ネタバレ成分を多く含んでいます。 ここから下は自己責任で突っ走ってください。 |
エッジが登場するのはストーリー後半に入ってからであり、それまで彼の存在がほのめかされることすらない。ただ、飛空艇で任意に訪れることのできるエブラーナ廃城でこの国がモンスターに滅ぼされたことが推察できるのみである。
エブラーナの国民は近くの洞窟に逃れており、国王と王妃はさらわれてしまっているためエッジが先頭に立ってバブイルの塔の敵勢力と戦っている。
初登場シーンは、ゴルベーザ四天王の一人・炎のルビカンテとの一騎打ち。相手が明らかに火属性なのに火遁を放ち「なんだ そのあわれな じゅつは」と呆れられてしまい、オーバーキルの火炎流を喰らって一敗地にまみれる。
倒れたエッジの元に駆けつけたセシルたちは共闘を申し出るが、復讐に燃えるエッジは一人で戦うと言って聞かない。だがヤンとシドが犠牲になるのを目の当たりにしてきたリディアが見せた涙に心を動かされてパーティに加わることを決意する。そしてここから長きに渡るリディアとの(ほぼ一方通行な)関係が始まった。直後に回復してくれたローザに「サンキュー ねえちゃん!あんたも かわいいぜ!」と声をかけていたのは見逃しておこう。
バブイルの塔の奥深くで両親と再会する。しかし二人はルビカンテの部下ルゲイエによって魔物に改造されており、エッジに襲いかかってきた。戦いの中で良心を取り戻した父母だが、自分たちは生きていてはいけない存在なのだとして「ここを去る」。エッジは子どものように「イヤだっ!」と叫ぶことしかできなかった。
その直後に現れたルビカンテに対して怒りをぶつけるエッジ。「そういった かんじょうに ふりまわされる にんげんでは かんぜんなつよさは てにはいらん」と一蹴されるが……
その にんげんの!
いかりってモンを‥‥みせてやるぜえ!
怒りによってエッジの潜在能力が引き出され水遁などを習得し、仲間と力を合わせることによってルビカンテを撃破することに成功する。
FF4では怒りや憎しみによる行動は悲劇しか生まないことを強調するシーンが目立つのだが、エッジは深刻な方向へ突っ切ることもなく、かと言ってそのおちゃらけた性格で問題を起こすわけでもなく、奇妙なバランスを保ち続けたキャラと言えるかも知れない。「あんたなんかゼムスに利用されなかったのが不思議なくらいよ」とはリディアの言。
ルビカンテ撃破後、黒幕ゴルベーザの存在を聞かされて引き続き世界のためにセシルたちとの冒険を続けることを決意する。エブラーナのことは、後を追いかけてきた爺たちに一旦任せることにした。
以降、ラスボス戦までエッジはパーティメンバーに残り続ける。他の面子と比べ相対的に活躍期間は短いし、そもそもルビカンテ戦以降は彼がメインとなるエピソードがないのだが、要所要所でガキっぽい言動……いやムードメーカーとして場を明るくするので印象に残りやすい。
リディアとの掛け合いが多く、シドからは「尻に敷かれてる」と言われるほどだが、最後の最後まで二人がくっつく描写はない。
エンディングではエブラーナの王として復興に取り組む……はずなのだが爺に「王位継承者としての自覚が足りない」だの「毎日娘どもの尻なぞ追いかけるな」だの叱られている。そしてそんな最中に彼が考えるのは
彼女のことであった。
ジ・アフター
FF4の続編となるファイナルファンタジーIV ジ・アフター -月の帰還-ではアラフォーとなっていて、さすがに一国の主として落ち着いたようだ。ただしまだ独身。つまりリディアとは……
有能な部下の四人衆を引き連れているが、冒険に出ると相変わらずの無茶な行動が目に付く。そして四人衆とのバンド技(連携)は中二病全回との評判。
かつての宿敵だったルビカンテが再び彼の前に姿を現す。だが今回は敵味方の枠を越えたライバルのような関係となっている。
当然今作でもリディアとの関わりが多い。FF4本編よりは絆が強くなっているようにもうかがえるが、その結果は果たして……
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