サクラ大戦Ⅴ(正式名称:サクラ大戦Ⅴ~さらば愛しき人よ~)とは、株式会社セガが2005年7月7日にプレイステーション2向けに発売したゲームであり、サクラ大戦シリーズの第5弾にあたる。
概要
原作:広井王子 脚本:あかほりさとる キャラクターデザイン:藤島康介 音楽:田中公平 製作:セガ
セガサターン、ドリームキャストとSEGAの自社ハードにて発売して来たが、SEGAのハード撤退によりPS2にてシリーズが発売される事となる。サクラ大戦1リメイク作『熱き血潮に』、サクラ大戦3外伝『ミステリアス巴里』に次いでPS2にて発売された。
基本的システムは従来シリーズと変わらないが、いくつかの変更点がある。戦闘パートでは、エリア移動・空中戦の存在、連携攻撃の強化や「ヘルプミー」コマンドなどがあげられる。アドベンチャーパートでは、部分的ではあるが3Dで表現された紐育の街を移動することが可能になった。
主人公は前作までの大神一郎から、甥っ子の大河新次郎に変更になった。新天地・紐育(ニューヨーク)を舞台に、なぜか織田信長率いる「魔」と戦う。ヒロインはジェミニ・サンライズ、サジータ・ワインバーグ、リカリッタ・アリエス、ダイアナ・カプリス、九条昴。そして隠しヒロインであるラチェット・アルタイルの計6人である。
長期シリーズものの節目にはよくあることだが、「主人公が大神でない」という意見を筆頭に、Ⅴに対していい顔をしない従来ファンの人も少なくなはい。事実、シナリオや新システムの作り込みが微妙に甘い部分もある。しかし、いい意味で従来のカテゴリに分類されないキャラクターや、まだまだ未熟で新天地に歓迎されない状態から始まる新次郎の成長物語、そしてやはり安定感のある脚本やシステム、素晴らしい田中公平サウンドは健在であり、完成度は決して低くない良作である。
本来はもっと長い物語になる予定であったが、制作の都合により全8話構成になった(それでも従来シリーズより1話が長い傾向にあるので、極端にプレイ時間が短いというわけではない)。OVAに収録されている「ツタンカーメン編」も、本来は本編に取り入れられる予定であったとされる。またこのOVA自体のファンの評価は高く、特にダイアナファンは必見である。
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