シュザンナ・フォン・ベーネミュンデ単語

シュザンナフォンベーネミュンデ
2.1千文字の記事
  • 1
  • 0pt
掲示板へ

シュザンナ・フォン・ベーネミュンデとは、「銀河英雄伝説」に登場するラインハルト最初の敵。
石黒監督アニメでのCV藤田淑子、「黄金」では鶴ひろみ

概要

皇帝フリードリヒ4世愛人アンネローゼ・フォン・グリューネワルトの前に寵を受けた人物。
子爵の子女。寵妃となった事で侯爵夫人の称号を得、将来は皇后となることを確実視されていたが、三度の流産の末に皇帝の跡継ぎを産むことができず(自分の血筋を皇位につけたいブラウンシュヴァイクやリッテンハイム侯の陰謀があったとも)、さらには皇帝の寵アンネローゼに移ってしまったことで、皇后への事実上閉ざされてしまった。

こうした経緯からアンネローゼをひどく憎んでいた彼女だが、寵妃としての彼女に手を出す事ができず、彼女ラインハルト・フォン・ミューゼルを標的とし、カプチランカ4=2での戦い、第五次イゼルローン要塞攻防戦など、戦場に幾度となく暗殺の手を送り込むもことごとく失敗する。その執念深さからラインハルトには「夫人」とあだ名をつけられ、その後彼が苦手な食べ物になぞらえて「チシャ夫人」にめられた。なおヒステリックな描写が強調されるベーネミュンデだが、宮廷に出仕した当時は「蕾を開いたばかりのにたとえられる可憐な深君」だったという。

やがて、ロイエンタールの提案をもとにラインハルトが実行した醜聞により宮廷から追い出されることになった為、追い詰められたベーネミュンデはアンネローゼに直接手を下すことを決意する。しかし警していたラインハルトらの行動により失敗。遂に事件が表沙汰になった事でフリードリヒ4世が沙汰を下した。

どうせ予もあとから行くのだ。まだ充分に美しい姿で待っているがよい、シュザンナ……

かくして彼女皇帝の名のもと、「アンネローゼ死亡」という虚偽の報告で呼び出されたが、その行先は皇帝のもとではなく、典礼尚書であるヨハン・ディートリッヒ・フォン・アイゼンフート伯爵の館であった。
勅命によって自裁を強制され、彼女の最期を見届ける為にその場に立ち会っていたラインハルトや、彼女の流産に関わったと噂されるブラウンシュヴァイクオットーを弾劾して抵抗するが、押さえつけられた挙句に杯を飲まされ、死を賜った。

なお彼女の最期は原作ではアスターテ会戦前で起こった出来事だが、石黒版ではクロプシュトック事件同様に本伝に組み込まれる形で内容が変更されている(後述)。

石黒監督版OVA第11話「女優退場」

皇帝の寵を失った事を恨んだベーネミュンデ侯爵夫人は、
そのを取り戻さんがために、遂にアンネローゼを謀殺せんと図る
それは悲しい女の性なのか?

次回、銀河英雄伝説 第11話『女優退場』
銀河歴史がまた一ページ

ことの発端は原作と同じであるが、こちらではフレーゲル男爵と結託(という名で利用されていた)によりアンネローゼが乗るを襲撃したのちに誘拐に成功。隠れにて彼女自らアンネローゼに自裁を迫った。
そんな中双璧キルヒアイスらが潜場所に到着したために急遽アンネローゼを人質にとるも、後から駆けつけたオーベルシュタインファインプレーにより失敗。アンネローゼは救助される末となっている。

藤崎版コミックでの描写

概ね原作と同じくアンネローゼ、ラインハルトを敵視している存在として登場。
しかし堂々とアンネローゼの邸宅に乗り込み、ラインハルトの野望を見据えたかのように釘を刺したり、流産がブラウンシュヴァイクの仕業ということもあってか門閥貴族らを信用しておらず、フリードリヒ4世を一途にする女として誇り高い言動を見せた。

原作とは違い死亡する原因となった事件が起こらなかったこともあり、フリードリヒ4世崩御後も生きており、反ラインハルトらによる門閥貴族が参戦したリップシュタット戦役にも登場しなかった事で、このまま歴史の表舞台から退場するものかと思われたが……

(以下ネタバレ)

第8次イゼルローン要塞攻防戦の後、ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフオーディン中で彼女撃。リップシュタット戦役後における門閥貴族落もあり、周囲の帝国市民からは心ない聞の的となるが、一人で細々と暮らしていた(ヒルダく「誇り高い」)。

そんな中、フェザーンにおけるエルウィン・ヨーゼフ2世の近況を知るや、かつて愛しフリードリヒ4世の血を継承する少年を救うべく行動を起こした。このため原作ではランズベル伯爵導で行われた誘拐計画が、彼女に差し替えられている。
エルウィンは周囲から半ば見捨てられた皇帝として扱われたこともあって荒んでおり、彼女に攻撃的な行動を取る。しかしその振る舞いに耐え、純な忠義をもって接したことで彼の心を氷解してみせた。

その後フェザーンの手引きにより自由惑星同盟へと亡命。門閥貴族残党および同盟政府宣戦布告するラインハルトを苦々しい顔で眺めている。

関連静画

関連項目

関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

【スポンサーリンク】

  • 1
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

>>3が理解できることが不幸 (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: 肉……
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

シュザンナ・フォン・ベーネミュンデ

8 ななしのよっしん
2020/07/21(火) 10:36:28 ID: 5miFsjataB
ヨーゼフ二世にしてみれば、欲しかったであろう母親成分だし、
シュザンナにしても、死産流産の繰り返しで得られなかった子供成分だから
お互いにめ合う関係が続いてほしいと思いました(小)
👍
高評価
0
👎
低評価
0
9 ななしのよっしん
2020/07/22(水) 16:54:02 ID: wlRWEYpFy9
シュザンナの家族って、原作では全く描かれてないけど、どうなっているのだろうか?

子供がいない(フリードリヒ4世との子供全員死産ないし流産。ブラウンシュヴァイク公爵ないしリッテンハイ侯爵が手をまわした噂あり)のはともかく、両兄弟姉妹兄弟姉妹子供たち(甥っ子や姪っ子)はいてもおかしくないはず。

フジリュー版以外では、アンネローゼ暗殺未遂事件で賜死時に連座している可性もあるが、表向きは「病死」扱いだったから、公式にはお咎めなしのはず(貴族社会では形見の狭い思いをしてるとは思うが)

ただ、(フジリュー版含めて)リップシュタット戦役で戦死か落の憂きにあったことは間違いないと思う。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
10 ななしのよっしん
2020/07/22(水) 23:01:58 ID: 5GXu7az0D5
仮にノイエ版ならがやるだろうか?
👍
高評価
0
👎
低評価
0
11 ななしのよっしん
2020/07/25(土) 16:55:27 ID: fFNXqi1HpP
子爵の出って言ってたし寵背景に権勢振るえたのを見てもけっこう強な後ろだったんじゃないか

逆に言うとそれくらいしか察しようがないのだが
👍
高評価
0
👎
低評価
0
12 ななしのよっしん
2020/07/31(金) 10:53:46 ID: eu2UTpaG+m
ブラウンシュヴァイクが「孫」を殺したって噂を信じてたなら、案外ラインハルトについてたりして <実家

ラインハルトっちゃーだが、先に手を出して自滅気味に滅びたようなもんだし……
👍
高評価
0
👎
低評価
0
13 ななしのよっしん
2020/08/09(日) 21:35:30 ID: /nwgyNR6fG
>>10
林原めぐみにするともの凄い情念が出そうだけど、ヴァレリー・リンフィッツシモンズ(外伝3巻に出てきたシェーンコップ彼女)でも合いそう。
となると、ケイトブランシェットの吹き替えの雰囲気で塩田朋子も良いかな。

> シュザンナの実家
「孫」の死についてブラウンシュヴァイクやリッテンハイム侯を恨んでいたとしても、リヒテンラーデ=ローエンラム枢軸側に回るところまで踏ん切りが付くかどうか。
仮にそちらに付いたとしても、ラインハルトというよりリヒテンラーと繋ぎをつけそうだし、そうなると反リヒテンラーデクーデターの余波で落かな。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
14 ななしのよっしん
2020/11/16(月) 09:53:55 ID: YZ5Wxknevr
か自裁したシュザンナちゃんが異世界でやり直す悪役令嬢転生もの書いてくれないかなー
👍
高評価
0
👎
低評価
0
15 ななしのよっしん
2021/07/29(木) 14:58:08 ID: 5GXu7az0D5
ランズベル伯爵の役を肩代わりしたフジリュー版だとラストはやっぱり…(むしろ彼女の方が絵になったり…)
👍
高評価
0
👎
低評価
0
16 ななしのよっしん
2021/12/14(火) 19:34:29 ID: eFqqUxfEiB
OVA版の記述、を襲撃したんじゃなくて「ラインハルトが重傷を負った」という誤報で手下のに乗せて拉致したんじゃなかったっけ?
👍
高評価
0
👎
低評価
0
17 ななしのよっしん
2024/02/10(土) 11:48:21 ID: bzWW6XKRJd
>>16
誤報で誘い出し、を襲撃して拉致したで合ってるよ。
👍
高評価
0
👎
低評価
0