ジョニー・ライデンとは『MSV』『MSV-R』等に登場するジオン公国突撃機動軍所属のエースパイロットである。
階級は少佐(後に終身中佐)。声優は井上和彦
概要
U.C.0079における「一年戦争」で活躍した人物。
機体を真紅に塗装していた事から「真紅の稲妻」と呼ばれていた。機体カラーが赤だったため、同じ赤系統に機体を塗装していた「赤い彗星」ことシャア・アズナブルによく間違えられていたらしい。一方、シャアはというと彼の方が有名であった為、彼がライデンと間違えられることはなかったとのこと。ライデン涙目である。
U.C.0056にサイド3で第一次移民の3世として生まれ、「ジオン共和国国防軍」に志願。兵学校を卒業後に、MSパイロットとして配属される。一年戦争開戦時は曹長としてザクⅡC型に搭乗。そしてルウム戦役の際に、戦艦3隻を撃破して大尉に昇進。機体もザクⅡF型、ザクⅡS型を受領している。
ジョニーはこれ以降、機体を真紅と黒に塗装しており、これは少佐に昇進後の機体、
に継承されている。
高機動型ザクⅡR-2型を受領する前のザクⅡは諸説ある。
『MSV』では「F型で確立したパーソナルカラーがR-2型に受け継がれた」という話だったが、『MSV-R』によると大尉時代にはS型に搭乗していた様子。機種転換間もない頃はまだ全体塗装は許可されておらず、数々の功績を認められて初めてS型を真紅に塗り替えた事になっている。
一年戦争末期にジオン本国からの要請でキシリア・ザビ配下の「キマイラ隊」に配属された。
戦闘では主に一撃離脱戦法を得意とした。武人肌の多いジオン軍人の中において気さくな性格であった事から国民からは非常に人気があった。
後のア・バオア・クー防衛戦にて行方不明となり終身中佐に昇格された。
一年戦争での撃墜数はMS185機、艦船6隻。
ジオン軍ではブレニフ・オグス中佐、ノルディット・バウアー中佐に次ぐ撃墜数3位の記録を誇った。
ただし艦船は公式には9隻とされ、この記録に異論を呈する者もいた。ジオンのカウントは自己申告制の連邦軍と比べると正確とされている。
ジョニー・ライデンの伝記
「ジョニー・ライデン」のエピソードは数多くの文献で確認されている。
現在、MSV-Rを軸とするMSV公式続編の漫画『機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還』においてようやくセミオフィシャル的な見解が示されている。以前よりMSV人気筆頭格のジョニーは外伝的なエピソードも多く、サンライズが関わった映像媒体や年表に組み込まれている作品ですら名前を聞くほどであった。
『ジョニー・ライデンの帰還』の作者Ark Performanceは設定確認のために文献を漁ったわけだが、その多さを再確認することになった。まさに「人の数だけジョニー・ライデンがある」状態なのだ。
派生作品とデザインの変遷
『ギレンの野望』で設定された金髪の青年として描かれる事が多いが、当初(MSV)は厳ついオッサンだった。
一方ガイナックス原作のリレー漫画『ジュピターミラージュ』だと、作画の違いで1作目はMSV版よりは若いであろう黒髪の青年、2作目は強面の人物として描かれた。
ジョニーがニュータイプの少女「ティタ」と共に“外宇宙の異星体が人の弱さを映した幻”とも、“木星の重力が生み出した幻影”とも言われる謎の存在と戦う荒唐無稽な話だが、一応最初期のジョニー漫画となる。
ちなみに、MSVデザインすらガン無視した作画担当は仁木ひろし(1作目)と小林誠(2作目)である。
ゲーム『GUNDAM TACTICS MOBILITY FLEET0079』では金髪の青年として描かれた。
宇宙世紀0079年10月15日、キシリア・ザビが乗船するザンジバル級機動巡洋艦キマイラの地球降下を護衛。同年11月9日には、キシリア・ザビ直属の精鋭部隊によるV作戦阻止任務(サイド7特殊攻撃)に参加している。キシリア・ザビに随行する様子が伺える(ウィキペディアより)。
『ガンダム短編集』に収録された故・おとといきたろう氏の漫画『ジオンの赤い稲妻 ジョニー・ライデン』では好青年として描かれている。また同単行本収録の『DEAD ZONE』でも若々しい…というかDQNっぽいデザインのジョニーが描かれているが、そもそもジョニー・ライデンなのかすら不明。こちらは幼馴染の女性の死に関わり、精神的にやられている様子。
『蒼穹の勇者達』では、上記と同じく比較的今のジョニーに近い若者になっている。しかしこのジョニーはキシリアにベタ惚れしている。他にもトーマス・クルツのジオン入隊経緯にカラカル隊のロイ・グリンウッドが関わっていたり、シン・マツナガがギレンを射殺したりと変にオリジナル色が強い漫画だが、後のゲーム(ギャザビ系Gジェネ)でこのジョニーの設定が再現されたこともあった。
長谷川裕一の漫画作品ではMIAとなったジョニーのその後が描かれた。これによるとキンケドゥ・ナウの様なジョニーが、フルバレット・ザクでフルアーマーガンダムと交戦したという。一見トンデモ展開だが、実はMSVの赤いザク対フルアーマーガンダムのCMを踏襲した展開になっている。
なお、上記の作品以外にも「真紅の稲妻」らしき存在は確認されている。
サンライズが関係する作品
公式年表にも記載された『機動戦士ガンダムF90』ではオールズモビルの首領としてジョニー・ライデンの名が挙がっている。まぁ仮に生きていたとしても齢70近い爺さんだが…。
3DCGアニメ『GUNDAM EVOLVE ../9』では「ジョニー」という人物が赤色に塗装されたΖガンダム3号機P2型に乗る予定のはずが、薬物の投与か何かで影響が出たのかリタイアしている。これが『MSV』のジョニー・ライデンなのかは不明である。
なおΖガンダム3号機は計3機がロールアウトしており、ジョニーは「どこぞの天パのようなエースパイロット」と「狼のコードネームを持つエースパイロット」と共に3号機に搭乗予定だった。
『MSグラフィカ』ではU.C.0097年に上記と同一人物と思われる「ジョニー」がゼータ系MSに乗り、反地球連邦組織「EARM」と交戦している。敵機は「グスタフ・カール」と「レイウルス」。
グラフィカはサンライズ監修書籍であり、アニメ版『機動戦士ガンダムUC』にも設定が反映されている。
関連動画
関連項目
- MSV
- MSV-R
- 機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還
- 高機動型ザクⅡR-2型
- 先行量産型ゲルググ
- シン・マツナガ
- シャア・アズナブル
- 一年戦争エースパイロット名鑑
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
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