ジーンとは、アニメ「機動戦士ガンダム」の登場人物。ジオン公国を滅亡に追いやった戦犯と言われる。
CV:曽我部和行(TV版) / 若本紀昭(劇場版I) / 森田順平(特別版) / 古川登志夫(実写ゲーム版)
略歴
シャア・アズナブル率いるモビルスーツ(MS)偵察部隊所属のパイロット。乗機はMS06-ザクⅡ。一年戦争時、ホワイトベースを追尾する作戦に従事し、0079年9月18日にホワイトベースが入港したサイド7に乗機と共に潜入。命令はあくまで偵察であり襲撃は固く禁じられていたが、功を焦るジーンはこれを無視。上官であるデニムの制止を振り切り、ザクにより連邦の基地を襲撃。テスト運用中だった新型のMSを破壊し、ホワイトベースの正規乗組員の大半を殺害する戦果を挙げる。
しかし、たまたま現場に居合わせていたアムロ・レイ(連邦の技術者だったテム・レイの息子)が破壊を免れていたRX-78 ガンダムに搭乗し応戦。史上初のMS同士の戦闘がここに発生した。
戦闘はガンダムの圧倒的な能力差(五倍とも言われるエネルギーゲイン)を前に太刀打ち出来ず、格闘の末動力パイプを引きちぎられ中破。
デニムの援護のもと撤退しようとしたところを後ろからビームサーベルで攻撃され、真っ二つにされてしまい本人も戦死。デニム機もほどなく撃墜され、この戦いは連邦の勝利に終わる。
評価
史上初のMS戦当事者となると言う、ガノタ垂涎の歴史的快挙を成し遂げたが、命令を無視した挙句、ガンダム相手とは言え素人パイロット(これもアムロではあるが)に遅れを取り戦死すると言う雑魚キャラ臭満点の人物である。
ガンダムは当時としては珍しく勧善懲悪的な作品ではなく、敵かつ雑魚であってもそれ相応の美点や見せ場はあるのだが、彼についてはそう言った救いは一切ないある意味珍しいキャラである。
後続のゲーム作品「ギレンの野望」などでも評価は辛辣であり、大抵はジオン軍パイロットの中では最低の能力に設定されている。
一方、デニムを加えたザク二機による戦果としては多数のMSと兵員を血祭りにあげる悪くない戦果を挙げており、この点を評価する向きもある。偵察行動も敵に気付かれることなく成し遂げており、襲撃のタイミングも悪くなく奇襲が成立したことからパイロットとしての腕はあったと見るべきだろう。
もっとも、命令無視の結果であるため仮に生き残ったとしても軍功として認められたとは考えづらいが。
また、後述するが結果としてジオン最大の敵であるアムロ・レイとガンダムを戦場に引きずり込んだことから、ネタ半分に「ジオン最大の戦犯」と酷評されることもある。
議論
「もしジーンがサイド7を襲撃しなかったら?」(と言うかアムロがいなかったら)と言う問題は多くのガンダムファンを魅了してきた。以下に記すと
ジオン大勝利説
V作戦が潰されることにより連邦上層部がMSの重要性を認識することもなく、戦いはジオンの勝利に終わったとする説。ただ、近年の設定では連邦の量産型MSであるジムの生産にガンダムとV作戦は影響を与えていないとするモノもあるため、支持者は少数派である。
何らの影響も与えないよ説
アムロの戦果はあくまで局地的なものであり、大局には大して影響を与えていないと考える説。連邦とジオンとの国力差も言及されることがある。また、アムロの存在のみを強調するのは群像劇としてのガンダムを否定すると言うメタな根拠も存在する。
一年戦争が十年程度戦争になるよ説
大局で影響を与えていないとする上記の反論を論拠とする。例えば、ガルマなど重要人物の運命を変えたことや、マ・クベの水爆ミサイル阻止、ア・バオア・クーでのMS隊取り付き支援など、戦局に関わる戦果も少なくないとする。しかし、連邦との国力差は認め、「あと10年は戦える」が最終的な連邦の勝利はやはり揺るがないとも。
おそらく際限がなく結論は出ないだろう。
名台詞
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