ピーター・ドラッカーとは、オーストリア出身の「マネジメント」の発明者、自称「社会生態学者」である。
概要
経営学の第一人者。日本でも経営者に高い人気を誇り、最近では女子高生にも愛読されている。
だが、ドラッカーの業績を文章で説明するのは難しい。主に社会の仕組み・生態の研究をしてた人物だが、研究分野が理論化しにくい分野であるため、哲学的で難解な記述になってしまう。
ちなみに、ドラッカーは経済学者ではないため、ノーベル経済学賞は貰ってない。そのあたりは、マックス・ウェーバーやヨーゼフ・アーロイス・シュンペーターと似ていると言えるかもしれない。
その上であえて明らかな業績を挙げれば、「現代的経営学・マネージメント(組織を運営する理論)を完成させた人」という説明になるだろうか。たとえるなら、経済学の世界でサミュエルソンがやったようなことを、ドラッカーは経営学の世界で行なった。そのような理解をしてもらっても間違いではないだろう。
特に、ドラッカーの凄いところは、分析が多岐にわたり、しかも鋭く正確なことである。1930年代には著書『「経済人」の終わりに』において大恐慌時代の欧州を凄く鋭く分析し、その上で全体主義の恐ろしさを語っていて、さらに当時誰も信じなかったドイツとソ連の同盟を予言している。
1970-80年代にはグローバル化を予言していたり、民営化や目標管理なんかを提唱していたりするのだが、実際に社会全体はそのような方向に進んだ。
このような未来を予見する力は、人と組織と社会に対する半端なく深い造詣によるところであると思われる。
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