ファミコンロッキーとは、小学館刊行の『月刊コロコロコミック』や『小学五年生』で1985年から1987年まで連載されていた、あさいもとゆき作の漫画である。
概要
主人公のファミコンロッキーこと、轟勇気(とどろき ゆうき)が「五十連打」や「阿修羅乱れ撃ち」などの技を使ってライバルとのゲーム勝負を繰り広げるストーリーで、実際のゲームでは起こりえない展開が話題を集めた。
使用されたゲームは主人公の連打技を活かすためか、主にシューティングゲームが多かったが、カーレースだろうがアクションゲームだろうが基本的には連打で全て解決である。
そしてたかがゲームをプレイするのに人命がかかっていたり、連打のし過ぎで出血したり、やたらでかいコントローラーなど、無駄なまでの演出が施されていたりする。
また、作中に登場する女性がやたら巨乳でムチムチでパンチラは当たり前(ヒロインは小学生だがもちろん例外ではない)という、コロコロを最も多く読んでいたであろう小学生の男子には刺激的な絵が多かったのも、この漫画を語る上では欠かせない事項だろう。
コミックスは、てんとう虫コミックスから全8巻、英知出版から愛蔵版が全2巻、コミックパークのコロコロアーカイブズにて全9巻(てんとう虫コミックスに未収録の話を追加したもの)が刊行されている。
ファミコンロッキーの裏技
ファミコンロッキーではしばしば実際のゲームで起こるはずの無い現象や裏技が使われていた。
話を盛り上げるためだろうが、中には実際に試せそうなものもあったために同じことをして涙をのんだ子供も数多くいるとか。
- 「F1レース」で1秒間にアクセルを50回叩くと音速を超える(オーバーマッハ)。
- 「ゼビウス」で1千万点を越えると画面がフラッシュしてゼビウス軍が総攻撃を仕掛けてくる(魔の二千機攻撃)。
- 「スパルタンX」で24週目にヒロインのシルビアが真のラスボスとして襲ってくる。
- 「バンゲリングベイ」でバミューダトライアングルと呼ばれる空域にバンゲリング帝国の最終兵器が眠っている。
・・・など。
「チャレンジャー」で1面のドン・ワルドラドにナイフを規定数当てると4面にワープするという裏技もあったが、これに関しては検証した結果、本当にある裏技らしい。
連載終了後の展開など
連載終了翌年の1988年に『小学五年生』で「ゲームボーイロッキー」という攻略のためのテクニックを紹介する漫画が描かれたり、連載終了後かなり経ってから『コードフリークAR』という改造コードを扱った雑誌で「アクションロッキー」という続編が描かれたりしている。
また、連載終了後、『コロコロコミック』にて同じ作者によるスケボーを題材にした「スケボーロッキー」という漫画も連載された(全2巻)。「ファミコンロッキー」とは一部の設定や世界観が共通している。
現在、絶版マンガ図書館(旧:Jコミ)にて、「ファミコンロッキー」愛蔵版全2巻と「スケボーロッキー」全2巻が無料公開されているので、興味のある方は読んでみよう。
関連動画
それほど多くないが、ファミコンロッキーを基にした動画はいくつか存在する。
このほか、ファミコンロッキーにあった裏技が再現されている動画がある。
(もちろんネタで作られているので実際にはできない)
メイドイン俺やMMDでファミコンロッキーネタを再現した動画も投稿された。
関連漫画
関連項目
関連リンク
- 3
- 0pt
- ページ番号: 593700
- リビジョン番号: 2070255
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