リーガル・ブライアンとは、
ゲーム『テイルズオブシンフォニア』および『テイルズオブシンフォニア ラタトスクの騎士』に登場するキャラクターである。
プロフィール
年齢:33歳(35歳 / TOS-R開始時)
身長:189cm
体重:85kg
クラス:格闘家
武器:レガース
属性:水(TOS-Rのみ)
CV:大塚明夫
概要
両手にはめた重厚な手枷が印象的な、殺人罪で服役中の囚人兵。
コレットのために繁栄世界テセアラへやってきたロイド達と、それぞれ監視役・案内人として彼らに同行するゼロス・プレセアの前に、コレットを狙う刺客として現れる。
その後、プレセアのために一時的にロイド達に協力するという交換条件のもと捕虜という形で仲間となる。
殺人を犯したという穏やかでない過去とは裏腹に、物腰や立ち居振る舞いは穏やかでどこか気品がある。
初対面ながらプレセアに対して思うところがあるらしく、彼女を気に掛けている。別にロリコンという訳ではない。恐らく。
なお、パーティキャラクターの中では最年長(※クラトスを除く)であり、ストーリー後半では基本リフィルと並んでパーティ内の保護者のような立場となっている。
仲間になる時期は中盤と最も遅く、彼のイベント・スキット等での出番や好感度を上げられる機会はあまり多くない。
そのせいか、続編『ラタトスクの騎士』では比較的序盤で仲間に加わり、エミル達と共にいる期間も割と長い。
余談だが、パーティメンバーの中では外伝作品への出演数が最も少なく、彼だけ『マイソロ』シリーズには未出演。
TOS-Rとの統合移植版『ユニゾナントパック』で追加された歴代コス衣装は、マリク・シザース(TOG)。
人物
元は敵対関係にあり、捕虜という立場や囚人としての過去のせいか、パーティ加入当初は無口で暗い表情が多い。
本来は、寡黙ではあるが礼儀正しく誠実で、落ち着きのある穏やかな大人の男性である。
また、囚人ながら歴史や文化に明るい教養の深さや、ジョークを飛ばすなどの茶目っ気、女性に部屋いっぱいの薔薇を贈ったり気障な言い回しをしたりするなどのロマンチスト気質、凝り性、肉球好きなど、意外な一面も結構ある。
年齢のことを気にしている節がある。
趣味は料理で、マイ包丁を持ち歩いているほど。パーティ内でもジーニアスに次いで2番目に料理が上手い。
好きな食べ物は豆腐、嫌いな食べ物はメロン。また、コーヒーを泥水呼ばわりするほどの圧倒的紅茶派。
実は、テセアラを誇る大企業「レザレノ・カンパニー」の会長であり、公爵の位を持つ貴族である。神子であるゼロスが最初、囚人に過ぎないはずのリーガルに既視感を持っていたのも、昔テセアラ王女の誕生パーティーで実際にリーガルを見掛けていたからだった。
後述の事情もあってプレセアのことを気に掛けているのだが、プレセアに恋心を抱くジーニアスからはそれが原因で事あるごとに嫉妬という名の敵意・対抗心を向けられている。
彼が用いる格闘武術「トラウベル流武術」は獄中で修得したもので、本来は足より手を中心とした技を得意としていた。
過去
先述の通り、リーガルは投獄されるまでブライアン公爵家当主として社交界に身を置き、大企業「レザレノ・カンパニー」の会長としても多忙な生活を送っていた。
そんなある日、リーガルの元へ奉公にやって来たのが、プレセアの妹アリシアだった。
リーガルとアリシアは恋に落ちたが、貴族と使用人という身分の違いが二人の間に立ちはだかった。それでもリーガルは身分を捨ててでもアリシアと共に在りたいと思うほどに彼女を愛するようになり、アリシアもまた彼を深く愛していた。だが、このままではリーガルはすべてを投げ捨てかねない、とリーガルの未来を案じた執事のジョルジュは、二人を引き離すために、アリシアをエクスフィアの密売人ヴァーリにリーガルには知らせることなく引き渡してしまったのだ。
事態に気付いたリーガルがジョルジュを問い詰め、アリシアの元へ駆けつけるも時既に遅く、ヴァーリによってエクスフィアの実験台にされたアリシアは実験に失敗してエクスフィギュア化していた。怪物化して理性を失ったアリシアは、僅かに残った自我でリーガルに「殺してほしい」と願った。苦渋の末に愛する人を手に掛けることを選んだリーガルはその後、人を殺めた罪を自ら告白し監獄へ入ったのだった。
アリシアを手に掛けたことは今もリーガルの心に暗い影を落としており、彼が手枷をはめ戦闘時に手を使わず足のみで戦うのも、「この手を二度と命を殺める道具としない」という自身への戒めのためである。なおこの戒めは、手に掛ける(殺す)ことを良しとしないという意味だけでなく、実際にリーガルが自身の修める拳闘武術でアリシアにとどめを刺したという直接的な意味合いでの意図も含まれていると思われる。
リーガルがプレセアと相対した際に彼女に反応したのは、プレセアの中にアリシアの面影を見出し、また、彼女がアリシア同様エクスフィアの呪縛に囚われていることに気付いたからである。
リーガルがアリシアを殺した事実はロイド達との旅の中で判明し、彼女の姉であるプレセアとの間に深い溝を作った。
しかし、エクスフィアの寄生により死してなお精神体のみで生き続けるアリシアによって事件の真相を明かされ、更には黒幕のヴァーリを討ち彼女の仇を取ったことで、リーガルとプレセアはしこりを残しながらもひとまず和解を果たす。
リーガルの罪と罰の意識はアリシアとの再会・プレセアとの和解後も消えることはなく、それがプレセアへの態度ひいては打倒クルシスの決意に結びついている。
続編『ラタトスクの騎士』では罰の意識が和らいだためか手枷を外しており、前作ではいささか気まずかったプレセアとの関係性も改善して、かつての旅の仲間同士としてだけではなく仕事のパートナーとしても互いに理解を深め、良く付き合っているようだ。ただし牢獄とは相変わらず縁が深い。
ちなみに、シナリオを担当した実弥島氏は、「リーガルは“ロイドの父親と同じ体験を語らせる”ことを主目的としたキャラクターである」と語っている。実際にロイドは作中でリーガルを、二人はいろいろ似ていると評している。
戦闘
「格闘家」というクラスからもわかる通り、格闘武術を用いて戦う前衛型のキャラクター。術は使えない。
ただし、リーガルは攻撃をすべて蹴りで行う。技はもちろん通常攻撃も手を一切使わず、足のみで繰り出す。
蹴り以外にも、いわゆる気で攻撃できる技が存在する。また、攻撃だけでなく「治癒功」などの気功技で回復したり、敵の背後に回り込んだりすることができる技もある。
前衛キャラクターらしくHPや攻撃力は高めだが、格闘家ゆえにアーマーやヘルム、ガントレット等は装備できず、防具が基本的に後衛のジーニアスと兼用なので、防御面では不安が残る。
TOSの技は基本的に「特技」「秘技」「奥義」というくくりで分類されており、それぞれに優先順位が存在する。
「特技」→「秘技」、「特技」「秘技」→「奥義」という連携は可能だが、それらの逆の順での連携はできないというのが優先順位の基本的な法則である(一部キャラクターは特定のEXスキルを装備することでその縛りが緩和される)。
しかしリーガルの技にはそのくくりが存在せず、代わりに「地上技」「対空技」「空中技」という分類がされている。
他のキャラクター達の「特技」などと違いこの3つの分類には優先順位もなく自由に連携が可能なため、EXスキルがなくとも技①の上位技→技②の初期技(ロイド達で言う「秘技」→「特技」)へ…というようなコンボも実現できる。
とは言え当然その連携に制約がない訳ではなく、分類ごとに存在する以下の性能に沿って技を使用する必要がある。
たとえば、地上で効果を発動し終える地上技「裂蹴撃」を使用後に空中技の「鷹爪蹴撃」を使用しようとしたり、地上から飛び上がる対空技「飛燕脚」を使用後に地上技の「爪竜連牙弾」を使用したりしても、技は発動しない。
逆に、ジャンプ中に通常攻撃を行ってから空中技「鷹爪猛蹴脚」を出して技の効果で地上に降りた後に地上技「牙狼連濤打」を出したり、地上で通常攻撃を最大数繋げてから地上技「三散華」→対空技「天月旋」で空中に飛び上がった後に空中技「三華猛蹴脚」を繰り出すなどのコンボは可能。
要するに、空中にいる時に地上での攻撃から始まる技は使えないし、地上で空中発動の技は使えないというだけのことである。(もちろん中にはその条件を満たしても繋がらない例外も存在する。)
以上のように、他のパーティメンバー達の術技に比べて特殊であり、それぞれの技の特性をより把握し見極めて使用しなければならないため、慣れるまでに時間がかかる。中級者向けのキャラクターと言えるだろう。
秘奥義は、「牙連絶襲撃」。オーバーリミッツ時、「地上技」「対空技」「空中技」(順序不問)を各1つ連携後に特殊技を使用することで発動する。PS2版で追加されたため、GC版には存在しない。
TOS-Rでの秘奥義は「殺劇舞荒拳・貪狼」。前作と違いオーバーリミッツ以外の発動条件は特にない。だがガッカリーガル。
余談だが、リーガルが中盤にパーティ加入することもあってか、彼だけPS2版で追加されるまでユニゾン・アタックの複合特技が存在しなかった。更に追加された複合特技もたった3種類と、パーティメンバーの中では相変わらず最も少ない。
関連動画
関連項目
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