クラトス・アウリオンとは、ゲーム『テイルズオブシンフォニア』に登場するキャラクターである。
担当声優はマダ…立木文彦。
ここでは主に『シンフォニア』と『ヴェスペリア』について記述する。
概要
肉体年齢:28歳(※詳細は下記参照)
身長:186cm
体重:78kg
クラス:魔法剣士
一人称:私
エクスフィアの位置:左手甲
イセリアの聖堂でコレット達を助けたことがきっかけとなり、世界再生の旅の護衛として雇われた謎の傭兵。
常に無口、無表情で沈着冷静。戦いの技術だけでなく、あらゆる知識を持っている。冒険の過程で、経験不足のロイドに実戦に際しての心構えや戦術などを説く。
中盤で自身の正体を明かしロイド達を裏切るが、その裏切りの本当の目的は……。
トマトが嫌いであり、トマトを使用する料理の熟練度は最低レベル。が、トマトを材料に使うもの以外は一通りそれなりに料理をこなせる(9人中ほぼ真ん中の腕前。トマト料理以外に限定すれば、しいなの次に上手い)。
トマト嫌いの陰に隠れてあまり認知されていないが、好物はマグロである。
また、リフィルほどではないがコーヒー派。
最近はやや低迷気味だが、シリーズの中でも第2回人気投票ではリオンを抜いて1位を獲得するほどの人気。
第5回人気投票では、シンフォニア勢では他のキャラがランクダウンした中で唯一、ランクを維持した。
続編『ラタトスクの騎士』では、残念ながらパーティメンバーとして仲間になることはないが、終盤のとあるサブイベントで声のみ(2周目は名前と姿も)登場する。また、物語冒頭のナレーションはクラトス(の中の人)が担当している。
『ファンダム Vol.2』ではシンフォニア編のシナリオ「もうひとつの交響曲」の主人公を務めている。
『ラタトスクの騎士』との統合移植版『テイルズオブシンフォニア ユニゾナントパック』で追加される歴代テイルズ衣装は、ルドガー・ウィル・クルスニク。
余談だが、OVAシルヴァラント編1巻での台詞が「すまない、遅れたな」の9文字だけであることをかなり気にしていた。
OVAテセアラ編以降は、特典のおまけアニメで最も公式が病気の影響を受けているキャラの一人でもある。
実はOVAコレクターズエディションのジャケット登場回数が、主人公のロイドを差し置いて最多(計3回)だったりする。
ちなみに、Kratosはギリシア語で力、強さ(ギリシア神話に力、強さを擬人したクラトス(クレイトス)という神がいる。)、Aurionは同じくギリシア語で明日、未来を意味する。
クラトスの正体
(ネタバレにつき、以下反転)
その正体は、かつての大戦の四大英雄の一人でありクルシスの四大天使の一人、そしてロイドの実の父親である。また、テセアラ王国の貴族出身で4000年前は騎士団の団長に就いていた。
妻の名はアンナ・アーヴィング。彼女はクラトスが唯一愛した女性だが、エンジェルス計画の被験体であったが故に、やむにやまれぬ事情の末に結果としてクラトス自身の手にかかることとなってしまった。クラトスは今でも家族3人の絵が入ったロケットペンダントを宝物にしており、彼が仲間になるルートではロイドに譲られロイドの身を(物理的に)守った。
世界統合後は、クルシスが所有するエクスフィアを人の手が届かない宇宙に放棄するために、デリス・カーラーンと共に宇宙へ、果てなき旅に出る。EDでは、彼の愛剣フランヴェルジュは息子の手により妻の墓の側に置かれた。
上述の通り、実年齢は約4000歳で、ファンの間では4000年に公称年齢の28年を足して4028歳とすることが多い。
公式表記および本記事概要にある28歳という年齢は文字通り、肉体年齢である。これは天使化に伴い、体内時計が停止していることに因る。
天使化した際に現れる羽は、澄んだ水色をしている。
長い間子離れをしていたせいか、息子に甘い。親馬鹿であり馬鹿親。戦闘中にもそれが表れている。
『ファンダム Vol.2』では、ゼロスだけでなくリフィルからも親馬鹿と思われていることが判明した。
また同作において、クラトスがテセアラ突入直前におけるパーティ離脱~オリジン契約までの単独行動時に裏で一体何をしていたのかが細かく描かれているのだが、その間の行動を立場上ロイド達よりも知っているゼロスから、クラトスのその行動を「恐怖のストーキング」と称されている。(※詳細は下記参照)
PS2版発売直後に出たドラマCDや、OVAの特典おまけアニメおよびOVAシリーズと連動したDJCDでも親馬鹿を炸裂させているので、気になった人はチェックしてみるのもいいだろう。(※後者2つはキャラ崩壊がひどいため要注意)
トマト嫌いおよびスキット時に見せる目を逸らす際の表情、天使の羽の色は、息子に引き継がれたようだ。
余談だが、クラトスはミトスの剣術の師でもあるので、ミトスとロイドは兄弟弟子の関係と言える。
ファンからは「パパン」「マダオ(まるでダメなお父さん)」などの愛称で親しまれている。
(/反転終了)
戦闘
剣術だけでなく、魔術も攻撃・治癒、天使術まで使いこなす。盾を装備できるため、防御面もそれなりに安定している。
能力的には剣士(前衛)寄りであるが、状況に応じて前衛・後衛どちらとしても、あるいはその中間の位置でも安定して立ち回ることができるオールマイティーな魔法剣士である。
GC版ではコレット以外で唯一の天使術習得キャラ、複合EXスキル・スーパーブラストなしにスラッシャーからの特技連携など、戦闘においてはゼロスよりも優秀といえた(あくまでGC版のみ)。
PS2版では新たに守護方陣と、秘奥義「シャイニング・バインド」を習得。守護方陣は後のシリーズでも使用するキャラクターがいるが、マイソロ2およびバーサスではクラトスが歴代キャラでの唯一の習得キャラであることからこの技はほぼクラトスの専売特許と言えるだろう。なお、誤解がないように補足しておくと、守護方陣の初出はクレスである。
秘奥義は何故かジャッジメント系ではない(ちなみに、同じ四大天使のミトスは一応「インディグネイト・ジャッジメント」を使ってくるが、ユアンは(ry)。なお、秘奥義発動の際には、技名表示の直前に「-緋焔の揺曳(ようえい)-」というテロップが挿入される。
原作におけるAIは少し特殊で、回復呪文はロイドを優先に使う。
簡単にいえばHPの残量がロイド>他でもロイドに回復呪文を使う。ロイドとコレットのHPが1000と仮定して残りHPがロイドが100、コレットが1だとリフィルの場合はコレット優先だが、クラトスはロイド優先である。
更に言うと、『マイソロ』シリーズにおけるAIも回復はロイド最優先だったりする。
その性能の裏には、実はある重要設定が隠されている。詳しくは上記を参照してほしい。
歴史
シンフォニアではルートの分岐があり、クラトスルートならゼロスが死亡してクラトスが仲間になり、コレットやゼロスを始めとするその他のルートならクラトスはロイドにすべてを託してダイクの家で傷の療養に専念することになり、ゼロスが仲間のままEDまで進む(クラトスが死亡することはないが、仲間として再加入することもない)。
よって、ストーリー展開上ごく僅かな間の例外期間を除き、クラトスとゼロスの二人が同時に仲間になることはない。
続編の『ラタトスクの騎士』や、小説・漫画といったメディアミックス作品の多くはゼロス残存ルートである(フラノール恋愛イベント対象がヒロインのコレットというパターンが多いため必然と言える)が、『ラタトスクの騎士』発売までは「クラトスルートが正史」と公式で発言していた。
容姿
彼を語る上で欠かせないのがその容姿だろう。
28歳という肉体年齢からは考えられないほど若い。当時GC版のパッケージを見て衝撃を受けた人もいるのではないだろうか。更に、シリーズを重ねるごとに若返りが進んでいる。『ヴェスペリア』や『マイソロ2』ではロイドよりも若いような…というかもはや10代にしか見えない。
着ている服にはやたらとベルトを用いている。因みに腰のベルトは上がズボン、下が剣を留める為のもの。
通常服でもジャッジメント服でも燕尾のようなマントが付いている。
ジャッジメント服はOVAシリーズでスタッフ達が作画に最も苦労した箇所のひとつ、とのこと。
ストーカー疑惑
彼を語る上で欠かせない事その2、それが彼がパーティを離脱してからの行動にある。
下の動画はその彼の軌跡を追ったものである。
秀逸なBGMとともに流される証拠映像の数々からわかるように、彼の行動は誰がどう見ても明らかにストーカーそのものにしか見えない。あの攻略王をして「またあんたか・・・」と言わしめるほどである。
本人にはその気の欠片もない華麗なストーキングぶりは、
どこぞの世界一カッコイイ一頭身や、同シリーズのどこぞの仮面ストーカーを彷彿とさせている。
ゲストとしての出演
PS2版『デスティニー』において、デスティニーに関するクイズを出題する。
『ヴェスペリア』においては、とある条件を満たすことで「天上に反逆せし戦士」として隠しダンジョン及び闘技場に登場し、戦うことができる。その際の性能は下記で説明する。
また、「群青色の戦士」としてヨームゲンに伝記が残されている。
『グレイセス』では、クラトス張本人が登場する訳ではないが、バロニアにある騎士学校の初代校長の石像という形で登場している。ただし、顔つき・体型・ポージングどこをとって見てもただのネタである。これはひどい。
『エクシリア』においても、クラトス自身は出演していないのだが、アルヴィンの歴代テイルズ衣装(有料DLC)という形でクラトスのジャッジメント服が登場する。おそらく、裏切りポジションのワケあり傭兵という共通点の多さからだろう。
ちなみに服装だけでなく、髪型や戦闘BGM、果ては戦闘勝利後のボイスまでも専用に変更されるという芸の細かさである。衣装装着時の戦闘BGMの変更は、原作のクラトス戦(3回目)専用BGMとして人気の高い『The end of a thought』のアレンジ2曲(内1曲は新規アレンジ)。
なお、シンフォニア勢の衣装が称号またはDLCとして他テイルズ作品に登場するのは、ロイド(カロル)、ミトス(パティ)、ゼロス(リチャード)に続き、クラトスで4人目。
そしてその性能は…
なんと『ヴェスペリア』において、原作の6回連続を超える8回連続通常攻撃を手に入れてしまった。
更にキャンセラーシリーズのスキルをすべて装備しており、最高コンボで
『通常攻撃×8→特技→スキル変化技→奥義→特技→スキル変化技→奥義→秘奥義』
という有り得ないコンボが可能(ただし、クラトス自身が実際に行う技の連携数は最大で4回)。
また、ターンレスも実装しているようだ。
勿論技の性能も強化されている。
閃空烈破…のけぞりを回避しても急降下突きで「追尾」してくる。
また、閃空烈破カウンターは経験者にとってはあまりにも有名。
瞬迅剣、雷神剣系統…踏み込みが非常に大きい、もはや移動技。雷神剣系統にはマヒ効果。
魔神剣・双牙…2撃目はきっちり方向修正する。因みに魔術扱い。
守護方陣…超回復&3撃目に回転、チャーム効果。ユーリ、フレンのものより断トツで出が速い。
シャイニング・バインド…秘奥義。範囲こそ狭く完全回避も可能だが、ヴェスペリアでは1,2位を争うほどの強さ。
しかも奥義を発動したか否かに係わらずOVL時であればいつでも出せる。
搭載されているAIも鬼畜。
OVLからの詠唱破棄ファーストエイド、中距離からの移動技、閃空烈破カウンターの多用、
その上コンボは確実に決めてくる。
更に体力が一定以下になると、全ステータスが上昇。もはや鬼神じみている。
上記の性能から『ヴェスペリア』の中でも最強の火力を誇るといえるだろう。
そのトップクラスの強さからか、難易度アンノウンで彼を撃破する動画がいくつか上がっている。
流石のクラトスもプレイヤーが操るユーリには敵わないようだ。
また、使用する術はなぜかファーストエイドのみで、ジャッジメントどころか攻撃魔法すら使わない
(まぁ初見でOVL詠唱破棄ジャッジメントなど喰らった暁には悲惨な状況になるのは目に見えているが)。
名言
- 「人は…どうしようもなく無力だ…」
- 「その劣悪種の痛み……存分に味わえ。…地獄の業火でな!」
- 「…私には…まだやるべきことがある」
- 「…フ」
- 「…おまえは私より先に死ぬな。ロイド…私の息子よ…」(ネタバレ)
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