レインボーブリッジとは、東京臨海部に架かる海上大橋の1つである。
概要
特徴
東京タワーや東京スカイツリーと並び、東京のランドマークとして有名なスポットの1つ。
1987年に着工し、1993年8月26日に開通。東京の芝浦からお台場を繋いでおり、東京港トンネルや第二航路海底トンネルなどとともにお台場へのアクセスルートを担っている。
また、フジテレビ本社が近くにあるため、めざましテレビのお天気コーナーや時報などでたびたび映される橋としても知られている。
さらに、ドライブスポットや夜景スポットとして人気が高く、観光として通る人も多い。
ちなみに正式名称は「東京湾連絡橋」であり、「レインボーブリッジ」という名称は開通前の一般公募で決定された愛称である。現在では正式名称で呼ぶ人はほとんどおらず、愛称の「レインボーブリッジ」の方がポピュラーな名称となっている。
橋は吊り橋形式で建設されており、全長798m、幅49m、塔高(柱の高さ)は126m、支間長(柱と柱との距離)は最大で570mある。
ちなみに主塔はシンプルにラーメン構造[1]で建設されており、これが逆に都会の夜景の雰囲気を一層引き立たせている。
また、晴海埠頭にあった晴海客船ターミナルに寄港する巨大クルーズ船などの通行を想定したため、橋げたの高さが52mとかなり高い設定となっている。このため、芝浦側の橋詰では下層部のみぐるりとループウェイが一周分建設されている。
(ただし、クルーズ船については大型化が進んだため、レインボーブリッジを潜れなくなってしまった。これにより、クルーズ船は横浜港に寄港するようになり東京に来なくなってしまったため、代わりにお台場に東京国際クルーズターミナルが開業している。)
橋は2層になっており、上層部が首都高速11号台場線、下層部がゆりかもめと「臨港道路海岸青海線」と呼ばれる一般道路が通る。ちなみに下層外側には「レインボープロムナード」と呼ばれる歩道も完備しており、歩行者や自転車でも気軽に通行することができる。なお、歩道には開放時間が設けられており、4月~10月は9時~21時まで、11月~3月は11時~18時までとなっている。このため、深夜帯の通行は不可能となっている。また、自転車は歩道入口で貸し出している専用台車を後輪に装着して固定し、手押しで通行しなければならないルールとなっている。
レインボーブリッジでは、たびたびライトアップが行われており、首都高速道路公団から首都高速道路株式会社へ移行する際は、記念として虹色にライトアップされた。また、世界糖尿病デーの際は青色にライトアップされたり、10月1日の「ピンクリボン運動」の際は全体をライトでピンクに染めている。
そして2020年に新型コロナウイルスが東京で猛威をふるった際には、感染状況に合わせて大阪の太陽の塔が赤・黄・緑の3色にライトアップされたように、感染状況が悪化して「東京アラート」が発令された場合は赤一色に点灯される予定である。
ちなみに、緊急事態宣言が東京を含めて全国で解除された5月25日には虹色にライトアップされている。そして、6月2日に史上初めて東京アラートが発令されると、レインボーブリッジが赤一色にライトアップされた。
お台場レインボー花火
2007年からお台場で開催されている冬花火大会。毎年12月に行われており、お台場の冬の名物イベントとなっている。
この花火大会はライトアップされたレインボーブリッジを横に鑑賞することができるため、東京で人気が高い冬のイベントとなっている。ニコニコ動画にも花火大会の模様がレインボーブリッジとともに撮影した動画がいくつか投稿されている。
踊る大捜査線での登場(レインボーブリッジ封鎖できません!)
レインボーブリッジと言えば、織田裕二が主演を務めた刑事ドラマ「踊る大捜査線」の映画第2弾で舞台となる橋でもある。
映画では、数十団体の公的機関への許可手続きが必要になった関係で、青島が無線越しに捜査本部に向かって「レインボーブリッジ封鎖できません!」とさじを投げるほど封鎖に時間がかかったが、現実でも封鎖するには同じような手続きを踏まないとほぼ不可能である。
そのため、本当に封鎖されることはめったにないが、2009年に1度だけ閉鎖されたことがある。その時は、2016年東京オリンピック誘致活動の一環レインボーブリッジ上層部のウォークイベントが行われた。
ちなみに、映画では実際のレインボーブリッジで撮影しておらず、当時未供用だった第二京阪道路と京滋バイパス結節点である久御山JCTランプウェイ部を使用し、風景のみCGで合成して撮影している。
なお、発言に至るまでの経緯については「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」の記事を参照してほしい。
ニコニコ動画でのレインボーブリッジ
ニコニコ動画では、車載動画でのドライブスポットとして人気が高く、数多くの走行動画が投稿されている。また、並行してゆりかもめが通るため、ゆりかもめの展望動画も投稿されている。
さらには東京都観光汽船が運営する水上バスなどの連絡船や遊覧船が橋の下を通過または橋付近まで接近するため、船から橋を見上げた様子をとらえた動画も多く、こちらも人気の撮影スポットとなっている。
そしてごくわずかであるが、歩道を歩いてみた動画や「お台場レインボー花火」の模様を撮影した動画も投稿されている。
検索する際はさまざまなパターンが考えられるため、以下のように示しておく。
- 下層部の走行動画や船からの撮影動画などレインボーブリッジに関する動画を全て検索したい場合 ⇒ 「レインボーブリッジ」(東京観光汽船水上バスについては「東京観光汽船」を参照)
- 上層部の首都高の走行動画を検索したい場合 ⇒ 「首都高速道路」または「首都高速11号台場線」
- ゆりかもめの展望動画を検索したい場合 ⇒ 「ゆりかもめ」
- 「お台場レインボー花火」についての動画を検索したい場合 ⇒ 「お台場レインボー花火」
関連動画
上述の通り、さまざまな視点から撮影された動画が数多く存在するため、以下のようにジャンル分けを行ってピックアップした。
首都高速11号台場線車載動画
臨海道路海岸青海線(レインボーブリッジ下層部)車載動画
ゆりかもめ展望動画
歩道を歩いてみた動画
船からの撮影動画
お台場レインボー花火撮影動画
その他の関連動画
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- *主塔における構造形式の1つ。ドイツ語で「額縁」の意を表す。(決してズルズル吸う食べ物の方の意味ではないw)
簡単に説明するならばそのままの意味で、柱を額縁のように長方形の輪っかにしてそれを吊り橋の大黒柱とした建設方法。メリットとしては、主塔をシンプルなデザインで建設することができる。これと同じ方法で建設された橋として、北海道室蘭市にある白鳥大橋(国道37号白鳥新道)がある。
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