ヴィランズとは……
概要
そもそも広い意味で言えば、悪役(複数形に限る)は全てこの単語の枠に当てはまるが、日本に限って言えば、主にこういった定義が行われるのは、ディズニー作品の悪役キャラクターである。
前述のようにアメコミにおいてヒーローと敵対する者などの悪役を指す場合もあるが、こちらはどちらかと言うとヴィランと、単数形で呼称されることが主である。
ディズニー・ヴィランズの概要
ディズニーの長編には、必ずといっていいほど悪役が登場する。
その悪役を全てまとめて呼ぶ時の通称、ないしは軍団名である。ディズニーヴィランズと呼ぶこともある。
子供たちからは主に嫌われる立場であるが、大人から見るとディズニーの悪役達とは、一筋縄ではいかない癖の強い性格を持ったものばかりであり、その心理的な背景を読み取るなどして楽しむという視聴者も少なくない。
なお、ヴィランズは人間や動物、はたまた異形・神様と……形や種族は基本的に問わない。
キングダムハーツの人気や知名度から推察するに、ヴィランズやハートレスを束ねる魔女・マレフィセントと、それに従うピートは相当有名なディズニーヴィランズであろう。
ちなみに公式では主に悪者を束ねるキャラクターをヴィランズとして扱っているが、ファンからはそれに従う子分達もヴィランズとすることもある。
ハウス・オブ・マウスでは、長編で悪役を演じた「役者」として、普通に客として来店している者もいる。
ヴィランズ一覧
ディズニー・ヴィランズ
名前 | 出演作(日本公開年) | 備考 |
---|---|---|
エヴィルクイーン ウィックド・ウィッチ |
白雪姫(1950) | ディズニーの代表的な悪役の一人。バンダイ版ビデオのOPにおいてトラウマになった人も多いはず。 |
チェルナボーグ | ファンタジア(1955) | 魔王。ある意味では鑑賞者(主に子供)にとってのヴィランズ。 |
マレフィセント | 眠れる森の美女(1960) | 日本ではキングダムハーツでお馴染みだが、反面原作の活躍が知られていない人。TDRのイベントではミッキーと戦うなど、ヴィランズのリーダー的存在に位置づけられている。 |
ピート | ディズニーキャラクター | 言わずと知れたモノクロ時代からのミッキーマウスのライバル。短編主人公達のライバルでもある。天然だったり横暴だったり。 |
フック船長 | ピーターパン(1955) | コミカル系悪役の一人だが、やることは意外と残酷。部下のスミーとの掛け合いが笑いを引き立てる。 |
ハートの女王 | ふしぎの国のアリス(1953) | ディズニーにおける自己中の代表格の一人。あのヒステリーぶりがトラウマになった人も多いはず。 |
J・ワシントン・ファウルフェロー | ピノキオ(1952) | 子供をさらい売りさばく嘘つきキツネだが、通名は「正直者のジョン」。ピノキオを悪の道に進ませようとする悪人。実は原作だともっと酷い役。 |
ジャファー | アラジン(1993) | アグラバーの支配をもくろむ大臣。正統派系な悪役で、続編でも復活するなど名実ともにアラジンのライバルキャラ。 |
ウーギー・ブーギー | ナイトメア・ビフォア・クリスマス(1994) | 通称・大鬼ブギー。ハロウィンタウンの影の支配者。彼の身体を構成するものが明かされるシーンはなかなかえぐい。 |
クルエラ・ド・ヴィル | 101匹わんちゃん(1962) | 毛皮マニアなデザイナーで、コートにするためにダルメシアンの子犬達をつけ狙う。自己中系悪役の一人。カーチェイスシーンで子犬を追いかけている時の狂ったような目が有名である。 |
ガストン | 美女と野獣(1992) | うぬぼれ屋な街の人気者。腹黒ハンサムのテンプレートを地で行く男。リア充爆発しろ! |
トレメイン夫人 | シンデレラ(1952) | シンデレラのまま母。三シリーズあるディズニーシンデレラの中で、全てに登場するしぶといヴィランズ。平凡な人間にもかかわらず、他の悪役に引けをとらないほどに恐ろしい。 |
クロード・フロロー | ノートルダムの鐘(1996) | すべてのジプシー抹殺を信条とする危険な判事。ヴィランズにあって自分を正義と疑わない変わり者系悪役。全体的にやってることがエグい。 |
シャン・ユー | ムーラン(1998) | 野蛮な騎馬民族、フン族の長。まさかの日本語吹き替え版は藤岡弘、キングダムハーツでも同じ役を担当という律儀さ。雪崩に飲み込まれても死なない化物のような強さを誇る。 |
アースラ | リトル・マーメイド(1997) | トリトン王への復讐を企てる邪悪な海の魔女。下半身がタコの怖ろしいおばs………魔女。美人にも変身できるが真の姿がこれでは………。 |
スカー | ライオン・キング(1994) | プライドランドの王・ムファサの弟。一々仕草がエロいライオン。その人生を慮ると実は物悲しいキャラ。日本版の声(壤晴彦)は海外でも「邪悪」と評判。 |
ハデス | ヘラクレス(1997) | ゼウスを倒し世界の支配をたくらむ冥界の神。コミカル系悪役の代表格。ひょうきんな態度と憎めない活躍で意外と人気がある。 |
シド・フィリップス | トイ・ストーリー(1996) | アンディの隣に住む乱暴な少年。"おもちゃ殺し"の名でおもちゃ達に恐れられている。 なにげにトイストーリー3にも出演している。こりゃいいや! |
ホッパー | バグズ・ライフ(1999) | アリたちをこきつかい食べ物を食い荒らすバッタ一味のボス。最期がエグイ。声はスカーと同じく壌晴彦氏が担当。 |
ランドール・ボッグス | モンスターズ・インク(2002) | 業績のためには手段を選ばない、ずる賢いトカゲのようなモンスター。第一作&続編、そしてアトラクションでも踏んだり蹴ったりでカワイソウなヤツ。 |
シンドローム | Mr.インクレディブル(2004) | スーパーヒーローになるために数々のヒーローを殺害した極悪な科学者。主人公一家を退けるほどの強さを誇るが、結末は非常にショッキングだった。 |
クレイトン | ターザン(1999) | ゴリラを密猟し金儲けをもくろむハンター。ずる賢い性格だがハンターとしての実力は本物。その最期はかなりキツイと評判である。 |
ドクターファシリエ | プリンセスと魔法のキス(2010) | 通称"影の男"。ティアナとナヴィーンをカエルに変えたブードゥーの魔術師。彼の歌唱パートは非常に人気が高い。占いじゃなくてダンスで食っていけるだろ… |
マザー・ゴーテル | 塔の上のラプンツェル(2011) | ラプンツェルの髪の魔力を独り占めにするため、彼女を塔に監禁していた女性。山賊を利用するなど非常に執念深い。 |
ドゥーム判事 | ロジャー・ラビット(1988) | トゥーン(アニメ)の世界を嫌う判事。ひどく不気味な人物で、正体を明かすシーンはトラウマになることウケアイ。 |
ジョン・ラトクリフ総督 | ポカホンタス(1995) | 新大陸で黄金を発掘し名を成そうと躍起になる、イギリス人の総督。思想は完全に侵略者そのものだがどこか憎めない。 |
ハンス・サザンアイルズ | アナと雪の女王(2014) | 13番目の王位継承権を持つ。アナたちのいるアレンデール王国を乗っ取ろうとした。初めのほうはいい人っぽいから腹立つ |
キャンディ大王 ターボ | シュガー・ラッシュ(2012) | かつて「ターボタイム」の主人公だった、自己顕示欲の塊。ヴァネロペを追い出し「シュガー・ラッシュ」を乗っ取る。その最期はトップクラスの悲惨さ。 |
マグニフィコ王 | ウィッシュ(2023) | 主人公アーシャの住む国を治める王。魔法の力で国民の願いを叶えるが、裏の顔も。 |
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関連項目
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