前田健太単語

177件
マエダケンタ
7.0千文字の記事
  • 8
  • 0pt
掲示板へ

前田健太(まえだ けんた、1988年4月11日-)とは、PL学園出身で大阪府出身のメジャーリーガー投手)である。

概要

田中将大堂上直倫大嶺祐太ら、その年の夏の甲子園を沸かせたスター目白押しだった2006年ドラフト会議にて、ひっそりと広島東洋カープに一本釣りされて入団。当時の背番号は34だった。
先輩選手に前田智徳栗原健太らがいるためあだ名マエケンとなる。電掲示板などの表示は「前田健」だが、モノマネ・振り付け芸人とは関係ない。前田智徳2013年引退したが、2014年以降も表記に変更はない。
余談だがドラフト時点では広島には「健太」が前田以外に3人いた(栗原佐竹・玉山)。

広島時代

2007年は開幕から二軍先発ローテーションに定着し、周囲も驚く適応で結果を残したが、1度も一軍に上がることなく終わる。オフに、その年引退した佐々岡真司背番号18を受け継ぎ、ファンも本人もびっくりした。


2008年は一軍に上がると、シーズン中盤からローテーションに定着し、6月プロ勝利旧広島市民球場ラストゲームでは勝利投手となった事に加え、プロ本塁打記録するなど、記録にもファン記憶にも残る成績を残し、9勝(2敗)でシーズンを終えた。


2009年マツダスタジアムチーム勝利(ちなみに同球場における広島にとってのチーム本塁打記録)を含む開幕2連勝で波に乗るかと思われたが5連敗・7連敗と大連敗を2度も喫し、結果8勝14敗という不本意極まる成績で終えた。29登板中22回のクオリティースタート先発6回3失点以内)を達成しつつもその内15回で勝ちが付かないという、清々しいほどのムエンゴぶりであった。


2010年開幕投手最有補の大竹寛の故障離脱により、初めての開幕投手となり開幕初勝利を飾る。
その後も安定した投球で勝ちを量産し、5月にはMVPの活躍、6月末時点で前年の勝ちを上回り、7月始めには自身初の二桁勝利を達成した。その活躍ぶりに、万年エース補の大竹寛を一足飛びにえて全にチームエースと認められ、果ては球界のエース補とまで賞賛されるようになる。
報道ステーションすぽると!など全ネット番組のスポーツコーナーで特集が組まれ、交流戦で投げ合ったダルビッシュ有から、ブログでその力投を賞賛し激励するエントリexitを書かれたりとカープファン以外からの知名度が一気に上がり、オールスターファン投票でも、全選手中でトップの得票で初出場を決め、選手間投票でもトップ得票を果たす。
場に疲労からやや調子を落としたが、りある投球で勝ちを重ね、初の最多勝(15勝8敗)・最優秀防御率(2.21)・最多奪三振(174)を記録し、カープ史上初となる投手三冠を獲得した。さらにWHIP0.98、投球回215.2も12球団トップ数字記録した。
そしてシーズン終了後、セ・リーグからは2004年川上憲伸以来6年ぶり、球団では1991年佐々岡真司以来19年ぶりの沢村賞選出という快挙を得る。
更にゴールデングラブベストナイン、最優秀投手賞のほか、キャッチャー石原慶幸と共に最優秀バッテリー賞も受賞した。


2012年4月6日横浜DeNAベイスターズ戦で日本プロ野球史上74人2006年山本昌以来6年ぶり、広島では1999年佐々岡真司以来となる無安打無得点試合ノーヒットノーラン)を達成した。また、このプレーにより、2012年第1回ジョージア賞を受賞した。オールスターゲーム第2戦では、先発勝利投手になると、MVPを受賞。広島投手としては、江夏豊以来32年ぶりの快挙となった。8月までは投手タイトルの多くで1位だったが、9月以降勝ち恵まれず、勝利数はトップに1差の2位奪三振数もトップに1差の3位に終わった。しかし、埼玉西武ライオンズを除く11球団に登板しその全てで防御率3点以下と安定したピッチングをシーズン通して維持し、球団最高防御率となる1.53で2年ぶりに最優秀防御率タイトルを獲得した。


2013年WBC日本代表に選出される。背番号20。防御率0.80,18奪三振と活躍し、大会ベストナインに選出された。レギュラーシーズンではWBC開幕投手ブライアン・バリントンに譲る。その後は右腕の負傷もあり、不本意な投球が続くが、6月30日阪神戦ではフォームをノーワインドアップに変え、9回失点9奪三振と好投し、1ヶぶりの勝利を挙げた。防御率2.10と前年より打たれたものの、2年連続の最優秀防御率を受賞。


2014年先から好調で広島の快進撃に貢献したが、場にチームと共に失速した。クライマックスシリーズでは福留孝介ホームランを打たれ敗戦投手となってしまった。


2015年開幕投手を務めたが、勝敗はつかなかった。6月19日横浜DeNAベイスターズ戦で勝利し、球団通算4000勝達成に貢献。最終成績は15勝、防御率2.09で、2010年以来の最多勝を獲得した。オフに行われる第1回WBSCプレミア12日本代表に選出された。オフポスティングシステムを行使した。

ドジャース時代

2016年1月7日ロサンゼルス・ドジャースと8年契約を結んだ。背番号18
4月6日サンディエゴ・パドレス戦でメジャーデビュー。6回5安打失点メジャー勝利、さらにメジャーホームランを打った。8月4日コロラド・ロッキーズ戦で日本人投手史上2人の二桁勝利を達成。その後も先発ローテ―ションを守り、1年ダルビッシュ有に並ぶ16勝を挙げた。この年は地区症を果たし、地区シリーズでは防御率6.75と打ち込まれた。長年所属していた広島東洋カープが25年ぶりの優勝を果たし、Instagramでお祝いのコメントを贈った。


2017年8月17日アトランタ・ブレーブス戦で2年連続2桁勝利を達成。チームワールドシリーズに進出したが、3勝4敗で敗退した。


2018年は39試合(うち先発は20試合)に登板したが、8勝10敗と3年連続2桁勝利はならず。2年連続でワールドシリーズに出場したが、ボストン・レッドソックスに敗れた。


2019年は37試合(うち20試合先発)に登板し、10勝8敗3セーブ4ホールドを挙げた。ポストシーズンでは地区シリーズで4試合に中継ぎとして登板したが勝敗は付かず、2勝3敗で敗退した。

ツインズ時代

2020年2月に4球団が絡むトレードでミネソタ・ツインズに移籍することが報じられたが、対選手にメディカルチェックで問題が見つかったため一度見送られる。その後1球団と1球団のトレードにより、正式にツインズにトレードで移籍した。背番号187月26日シカゴ・ホワイトソックス戦では先発登板し5回2失点6奪三振で移籍後初勝利を挙げた。8月13日ミルウォーキー・ブルワーズ戦でのシーズン3勝で、日本人史上8人の通算50勝を達成した。8月18日ブルワーズ戦では日本人史上3人ノーヒットノーランはならなかったが、ツインズ記録の8者連続三振記録した。9月23日デトロイト・タイガースシーズン6勝を挙げ、日通算150勝を達成した。11試合の登板で6勝を挙げた。
ポストシーズンではワイルドカード第1戦で好投したが、チームは敗退した。


2021年4月1日ブルワーズ戦で開幕投手を務めた。9月1日トミー・ジョン手術を受け、残りはリハビリに充てた。21試合の登板で6勝を挙げた。


2022年ナショナルリーグ催試合でも指名打者制が導入されることになり、メジャーホームランが打てなくなったとツイートした。手術のリハビリのため、この年の登板はなかった。


2023年4月4日に591日ぶりの登板。勝敗は付かなかったが5回1失点と好投した。21試合の登板で6勝8敗だった。11月3日FAとなった。

タイガース時代

2023年11月28日デトロイト・タイガースと2年契約を結んだ。背番号18

プレースタイル

広島の3年まではブラウン監督アメリカ流「肩は消耗品」の考えで中6日の100球交代だったが、野村大野体制になってから中5日の120130球7回完投が基本となっているため、山内泰幸、澤崎俊和、小林幹英ら現コーチらの現役時代と同じを歩みはしないかと、肩・肘の負担を懸念するファンも少なくない。

基本的な持ち球は、ストレートスローカーブスライダーチェンジアップ。決め球はスライダーコントロールとキレで狙って三振がとれる。2011年キャンプからフォークの再習得に取り組んでいる。
牽制、クイックも速く、上手い。強PLで4番をっていただけに打撃も得意で、尚且つ守備も軽快。

マエケンは ふしぎなおどり を おどった!

試合前やイニングの合間など、投げる前に必ず行う体操
詳細は「マエケンダンス」を参照。

人物

ブログ

近年、ブログTwitterなどでファンと接する機会を持つ選手もしくないが、前田健太もそのひとりである。

2009年の開幕間もない4月11日、前日10日のマツダスタジアムこけら落としをエースコルビー・ルイスで落とすという重い空気などどこ吹く、照りつける陽も強打の中日打線をも物ともせず、自身2度完封で、自身の誕生日と新球場チーム勝利を飾るという劇的なヒーローぶりを魅せつける。
まさに前田健太ひとりのために設えられたに等しいそのヒーローインタビューの壇上にて、まだやんちゃな笑顔のまぶしい若き右腕は、照れくさそうに「お知らせがあるんですけど・・・w」とはにかんだ。これはまさか婚約発表か?などと3万人の観客がをすます中、「ブログを始めることになりましたw」とさらりと発表した。その一言にほぼ全員が心の中ですっころんだ事であろう。


そのブログはこちら→ じゃけんまえけん絶対負けん!!!exit
因みに開設当初は「初めまして、前田健太です!」というタイトルで、プ初勝のヒーローインタビューで最初に発した言葉だった。

成績

年度別投手成績

年度
Year
球団
Team
登板
G
先発
GS
完投
CG
完封
SHO
勝利
W
敗戦
L
セーブ
SV
ホールド
HLD
勝率
W-L%
投球回
IP
与四球
BB
奪三振
SO
失点
R
自責点
ER
防御率
ERA
2008年 広島 19 18 1 1 9 2 0 0 .818 109.2 35 55 43 39 3.20
2009年 29 29 3 1 8 14 0 0 .364 193 29 147 82 72 3.36
2010年 28 28 6 2 15 8 0 0 .652 215.2 46 174 55 53 2.21
2011年 31 31 4 2 10 12 0 0 .455 216.0 43 192 61 59 2.46
2012年 29 29 5 2 14 7 0 0 .667 206.1 44 171 46 35 1.53
2013年 26 26 3 1 15 7 0 0 .682 175.2 40 158 46 41 2.10
2014年 27 27 1 1 11 9 0 0 .550 187.0 41 161 61 54 2.60
2015年 29 29 5 0 15 8 0 0 .652 206.1 41 175 49 48 2.09
2016年 LAD 32 32 0 0 16 11 0 0 .593 175.2 50 179 72 68 3.48
2017年 29 25 0 0 13 6 1 0 .684 134.1 34 140 68 63 4.22
2018年 39 20 0 0 8 10 2 5 .444 125.1 43 153 58 53 3.81
2019年 37 20 0 0 10 8 3 4 .556 153.2 51 169 70 69 4.04
2020年 MIN 11 11 0 0 6 1 0 0 .857 66.2 10 80 20 20 2.75
2021年 21 21 0 0 6 5 0 0 .545 106.1 32 113 60 55 4.66
2023年 21 20 0 0 6 8 0 0 .429 104.1 28 117 50 49 4.23
NPB:8年 218 217 28 10 97 67 0 0 .591 1509.2 319 1233 443 401 2.39
MLB:7年 190 155 0 0 65 49 6 9 .570 866.1 248 951 398 377 3.92

国際大会での投手成績

年度 代表 大会 登板 先発 勝利 敗戦 セーブ 投球回 与四球 奪三振 失点 自責点 防御率
2013年 日本 WBC 3 3 2 1 0 15.0 3 18 1 1 0.60
2015年 プレミア12 2 2 1 0 0 12.0 1 14 2 2 1.50

タイトル・表彰・その他

タイトル
NPB 最多勝利 2回 2010年2015年
最優秀防御率 3回 2010年2012年2013年
最多奪三振 2回 2010年2011年
NPB 沢村賞 2回 2010年2015年
MVP 2回 2010年5月2012年6月
ベストナイン 3回 2010年2013年2015年
ゴールデングラブ賞 5回 2010年2012年-2015年
最優秀バッテリー賞 2回 2010年石原慶幸)、2015年石原慶幸
オールスターゲームMVP 1回 2012年第1戦
WBC ベストナイン 1回 2013年
その他
NPB 開幕投手 5回 2010年-2012年2014年2015年
オールスターゲーム出場 5回 2010年2012年-2015年

節目の記録

登板 2008年4月5日 横浜ベイスターズ 広島市民球場
奪三振 横浜ベイスターズ
吉村裕基から
勝利 2008年6月18日 北海道日本ハムファイターズ
打点 2008年7月5日 東京ヤクルトスワローズ
館山昌平から
安打 2008年7月11日 阪神タイガース
渡辺亮から
阪神甲子園球場
完投
完封
2008年9月20日 中日ドラゴンズ 広島市民球場
本塁打 2008年9月28日 東京ヤクルトスワローズ
川島亮から
1000投球回 2013年6月15日 北海道日本ハムファイターズ2回戦 札幌ドーム
1000奪三振 2014年8月15日 読売ジャイアンツ15回戦
小林誠司から
マツダ
1500投球回 2015年10月2日 中日ドラゴンズ24回戦
藤井淳志から
1500奪三振 2017年8月17日 アトランタ・ブレーブス
フレディ・フリーマンから
サントラストパーク

タイトル・表彰・記録

タイトル
NPB 最多勝 1回 2010年
最優秀防御率 3回 2010年2012年2013年
最多奪三振 2回 2010年2011年
NPB MVP 2回 2010年5月2012年6月
沢村賞 1回 2010年
最優秀投手 1回 2010年
ベストナイン 1回 2010年
ゴールデングラブ賞 2回 2010年2012年
最優秀バッテリー賞 1回 2010年石原慶幸
オールスターゲームMVP 1回 2012年第2戦
JA全農Go・Go賞 1回 2011年6月最多奪三振
ジョージア 1回 2012年第1回
日本代表 WBCベストナイン 1回 2013年
記録
NPB ノーヒットノーラン 1回 2012年4月6日横浜DeNAベイスターズ戦(横浜スタジアム

関連動画

広島時代

ドジャーズ時代

関連静画

商品検索

関連コミュニティ

関連項目

外部リンク

関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

【スポンサーリンク】

  • 8
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

月ノ美兎 (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: saki
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

前田健太

175 ななしのよっしん
2016/04/07(木) 13:04:46 ID: 2IHX3ZZotr
登板 ナイスピッチング
次回登板中4日と聞いたけどどうなるか・・・
👍
高評価
0
👎
低評価
0
176 ななしのよっしん
2016/05/17(火) 14:30:04 ID: rwhYspzdF4
速対策され始めたな。
こっからが本番だわ。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
177 ななしのよっしん
2017/08/01(火) 11:21:57 ID: I9J5VHziQs
👍
高評価
0
👎
低評価
0
178 ななしのよっしん
2017/08/10(木) 04:00:17 ID: /KdFrTCXgL
ダルと切磋磨して5回以降も投げれる様になって欲しいな
👍
高評価
0
👎
低評価
0
179 ななしのよっしん
2018/10/27(土) 16:25:23 ID: bZQVKyk0hG
マエケンKenta Maedaがトレンド入り
延長戦いい仕事でした
👍
高評価
0
👎
低評価
0
180 ななしのよっしん
2018/10/28(日) 21:45:04 ID: bZQVKyk0hG
Oh・・・
👍
高評価
0
👎
低評価
0
181 ななしのよっしん
2020/02/07(金) 18:50:44 ID: I9J5VHziQs
1回トレードと報じられたが取り消しになるかもってことになってるらしいな。
正式発表を待った方がいいな
👍
高評価
0
👎
低評価
0
182 ななしのよっしん
2020/10/02(金) 17:40:25 ID: z7jOPV5HKm
書き込まれてないけど、150勝達成おめ!
チェンジアップが一層成熟してる気がする
👍
高評価
0
👎
低評価
0
183 ななしのよっしん
2023/04/05(水) 15:37:01 ID: I9J5VHziQs
待ちに待った復帰登板だな。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
184 ななしのよっしん
2023/04/28(金) 00:07:21 ID: I9J5VHziQs
来年帰もあり得そう…。
👍
高評価
0
👎
低評価
0

この掲示板は、プレミアム会員のみが書き込めるように設定されています。