概要
最も有名なのは「星条旗ビキニ」と思われる。その名の通りアメリカ合衆国の国旗である星条旗がデザインされたビキニである。
しかし、星条旗以外の国旗がデザインされた水着もある。Google画像検索ではイギリス、オーストラリア、ジャマイカ、ブラジル、チェコ、フランス、カナダなどで、欧米圏が多いようだ(欧米圏が多く出たのは英語で検索した結果ということも影響していると思われるが、それでも他地域の国はほとんど出てこない)。ニコニコ静画のイラストも欧米圏の国旗の水着が中心である。
一方で、アジア圏では国旗をデザインした水着に反感を持ったり、違和感を感じたりする人も欧米圏と比べて多い。中国では2009年、水着デザインコンテストに出品された中国国旗のデザインの水着が「中華人民共和国国旗法」に違反している、侮辱になっているという批判が相次いだ。また、2010年の水球のアジア大会では、シンガポールの男子水球チームが着用している水着が国旗デザインのもので、本国の政府が「不適切だ」と指摘して議論になった。
日本では国旗の水着が問題化したことはないが、海外のネット通販で日本国旗をデザインした水着が販売されている。しかし、あまり多く見かけられない。デザイン的な問題として、両胸に日の丸を置いたらでかい乳首かロボットポンコッツに、腹に置いたら血痕に見えてくるなど、そのシンプルさゆえに国旗以外のものを連想しがちという声もある。とはいってもデザインを凝りすぎて「丸」の要素をなくしてしまうと、インドネシアやモナコ、ポーランドの国旗のようになってしまう…。
部分的に見れば日本国旗に見える、白い背景に赤の水玉模様の水着の人はそこそこいる気がするが、水玉がたくさんある時点で日本国旗に見えないから取り上げられないということなのだろう。また、旭日旗の水着も販売されている。
ただし以上に述べたこともあくまで「傾向」であり、欧米でも国旗デザインの水着を批判したり、アジアでも許容する人もいると思われる。また、ブラジルでは法律で国旗の衣服への使用を禁止している(参考、Art.30-Ⅲ)。
日本国内の法律では「刑法第92条」に抵触するのではという声もあるが、この適用には「外国に対して侮辱を加える目的があること」「外国政府の請求がなければ公訴を提起できないこと」という条件もある。また、その条件から日本国旗に対して適用されることは無い。
刑法第92条
1.外国に対して侮辱を加える目的で、その国の国旗その他の国章を損壊し、除去し、又は汚損した者は、2年以下の懲役又は20万円以下の罰金に処する。
2.前項の罪は、外国政府の請求がなければ公訴を提起することができない。
関連静画
関連リンク
- livedoor News「国旗ビキニは侮辱!?ネット上で大論争に―中国」(2009年6月19日/Record China)
- AFPBB News「クール?侮辱的?シンガポール水球チームの水着に波紋広がる」(2010年11月26日)
関連項目
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