105ダガーとは、『SEED MSV』に登場するガンダムシリーズのモビルスーツである。
本記事では「ガンバレルダガー」や派生機「バスターダガー」、「スローターダガー」、後継機「ダガーL」も解説する。
機体設定
型番 | GAT-01A1 |
---|---|
全高 | 18.0m |
重量 | 57.05t |
搭乗者 | モーガン・シュバリエ 他 |
装甲 | ラミネート装甲(胴体部のみ) |
兵装 | 40mm口径近接自動防御機関砲 「イーゲルシュテルンⅡ」×2 |
GAU8M2 52mm機関砲ポッド | |
MX703G ビームライフル | |
M703 57mmビームライフル | |
M703k ビームカービン | |
12.5mm対人機関銃×2 | |
ES01 ビームサーベル×2 | |
対ビームシールド |
GAT-X105「ストライクガンダム」の制式量産機。
正式名称はダガーだが、ストライクガンダムの型式番号から取って「105ダガー」と呼称されている。
ストライクダガーは本機及びストライクの簡易型・戦時省略型であり、本機はストライクダガーでは実装されなかった「ストライカーパックシステム」やDPX-D30融除材ジェルを使用した「ラミネート装甲」を採用。
OSや頭部センサーにも改良が加えられ、経験の浅いナチュラルのパイロットでも問題なく動かせる。
ストライク量産化は必要以上の性能によってコスト高となっていたが、105ダガーではその辺りも考慮して総合性能を多少落としつつ、ストライク並の拡張性とポテンシャルを持たせることに成功している。
武装は頭部の最新式イーゲルシュテルンⅡに両脚部機関砲・対人機関銃、左右腰部はアーマーシュナイダーに替わりビームサーベルをマウント。
また、連邦軍の兵器改変ガイドライン71D(実体兵器とビーム兵器両方を共通プラットフォームで共存させるガイドライン)に準拠したMX703G型試製ビームライフルなども装備されている。
ストライクダガーよりも先に完成したが、軍部の意向でストライクダガーの生産を優先し、105ダガーの生産は後回しとなっていた。後回しとなった105ダガーの総生産数は僅か23機。この内、ロールアウトに至った105ダガーはエースパイロットに優先的に回されたという。
ダガーの本格的な配備が進むのはヤキン・ドゥーエ戦の後でその時点までは先述通り小数生産機であった。
MSVの機体だがSEED DESTINY本編にも登場。ヘブンズベースにおける防衛戦力の中にランチャーストライカーとジェットストライカーを背負った105ダガーの姿が確認できる。
『DESTINY MSV』によると105ダガーをベースにした「NダガーN」なども配備されていた様子。
ガンバレルダガー(105ダガー+ガンバレル)
元々ガンバレルストライカーは“エンデュミオンの鷹”の異名をとるムウ・ラ・フラガ用のストライカーだったが、ムウが連合を離反したため“月下の狂犬”モーガン・シュバリエの105ダガーに回される事となった。今では彼の代名詞的機体としてセットで扱われている。
バスターダガー
当初はストライカーシステムを利用してバスターの再現を試みたが、ダガーへの改良無しに要求スペックは満たせなかったため105本体を再設計・改良。結果的にはバスターと同等の機体として完成を迎えた。ミサイルの収納数は半減しているがオプションで両腕部にビームサーベルを設置出来るなどバスターでは不可能な近接戦闘も可能。
機体は前大戦期において活躍した乱れ桜レナ・イメリアの搭乗機が有名。量産化にあたり八・八作戦などにも投入され多大な戦果をあげている。
105スローターダガー
地球連合軍第81独立機動群「ファントムペイン」等で運用される黒いダガー。
ウィンダムがロールアウトした後の105ダガーは既に型落ちの旧式機だった。しかし基本性能の高さを惜しんだ上層部によって再利用が決定し、改修。スローターダガーとして生まれ変わった。一部の資料ではフントムペインが独自に改修を施したとしている。全高18m、重量68.09トン。武装は「40mm口径イーゲルシュテルンⅡ 近接自動防御機関砲」「MX703Gビームライフル」「ES01ビームサーベル」「12.5mm対人機関砲」。
イーゲルシュテルンⅡは携行弾数を増やすために、旧式の75mmから40mmにネックダウン。FCSの自動制御により、パイロットが照準を合わせなくても自動で接近する敵に発砲する。また足先には12.5mm対人機関砲が装備されているが、これはモビルスーツの武装による対歩兵攻撃は非人道的という非難を受けて増設されたものである。最初から対人を想定したコズミック・イラでは珍しい武装と言えよう。非難の回避の仕方がいかにも連合らしい。スローター(虐殺)の名はここから来ていると思われる。エールストライカーの改良型を標準装備しており、これによって単独飛行が可能となっている。
作中ではエールストライカー装備の機体しか登場しなかったが、各種ストライカーパックとの換装は可能。スーパーロボット大戦Kではラミネート装甲を有している。
『機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER』の第2話にて初登場。難民キャンプに紛れてテロリストが潜伏している事を掴んだ地球軍が殲滅のために3機出動させた。スウェンのストライクノワールに率いられ、スウェンの命令で足先の対人機銃を掃射。銃撃を受けた難民はバタバタと薙ぎ倒され、テントは無残にも穴だらけとなった。掃射を止めた時には既にキャンプは壊滅し、スローターの名を欲しいままにした。
その後の第3話では舞台を宇宙に移し、母艦ナナバルクより出撃。D.S.S.Dトロヤステーション襲撃に参加し、シビリアンアストレイと交戦する。内部制圧を担当する戦闘工作員を無事ステーションへ送り込むなど優位に戦いを進めていたが、何機かがスターゲイザーに撃墜されている。アポロンAによってナナバルクが撃沈された後も生き残りがいたようだが、その後の彼らの動向は不明。
ダガーL
機動戦士ガンダムSEED DESTINYに登場する地球軍の主力機。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦から2年が経過したC.E.73時の地球軍の主力機で、105ダガーと同じくストライカーパックシステムが搭載されている。実は第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の時点で既に月基地に配備されており、核攻撃でプラントを壊滅させた後の制圧戦に投入されるはずだった。しかし核攻撃は失敗し、ジェネシスで月基地も壊滅したため残余のダガーLは地球に退避させられた。
このためダガーLはC.E.73の時点で旧式機となっていた。しかし105ダガーと比べるとラミネート装甲の非採用などのコストダウンによって生産性が向上している。機体を漆黒に染め、ステルス機能を付与させて隠密行動に特化させたダークダガーLなる機体も存在する。
ファントムペインのセカンドシリーズ強奪の際に支援機としてダガーLが2機、ダークダガーLも2機出撃している。警戒中のナスカ級に奇襲攻撃を仕掛け、迎撃に出たザフト軍モビルスーツ隊と交戦。一時は優位に戦っていたが1機がビームライフルを受けて撃墜された。ダークダガーLは隠密裏にアーモリーワンの軍港に接近。タイミングを見計らって奇襲をかけ、得物のバズーカで軍港を使用不能にし艦隊の出撃を封殺した。
時間が進むにつれて次期主力機ウィンダムが配備されていき、ダガーLの出番は次第に無くなっていったが僻地の防衛戦力や暴徒鎮圧にはウィンダムを割けないのか、代わりにダガーLが投入されている。また足りないウィンダムの埋め合わせとしても使用されている。
機体名称のLは「Lightweight clothing」の頭文字であり、日本語で「軽装」の意味となる。
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