ニコニコ大百科

一方からは重要であるが、他方からは重要でないもの
ホットミルクに出来る膜

>>90
ドラゴンボールはマクガフィンと言えると思う。
金銀財宝でも、そのための鍵・暗号でも問題ない。
財宝の中に不老不死の薬とかある設定にすればＺ以降のストーリーも語れなくはない。

ラブライブも、サンシャインに限ってしまえば地元の活性化で置き換えられるし、
廃校の危機はマクガフィンと言えるかもね。

例えば口に出来ないほど恐ろしい責め苦を受けた過去があったとしよう。あるキャラクターは過去を乗り越える事でより強くなれたのだ！けれどその過去がいじめであったか、強姦、殺人、拷問、死別、孤独、放浪、恐怖、疑心だったかはさほど問題じゃないってことだな

>>90>>92
どちらかと言えば、その元ネタである西遊記の「お経」の方がマクガフィンの例として適切かなぁ……ドラゴンボールはその置き換えってほど単純な構図でもないし。


……もっとも西遊記の場合、そもそも最初に「お経を取りこい」って告げるときに持ってくりゃすんだ話だし、お釈迦さまに「助けてくださいよぅ」と泣きつきにいったりしてるのにそのまま素手で帰ってきたりと、登場人物ですらお経そのものはさして重要視してない気もするが。

三蔵は前世で釈迦の直弟子だったのに、
慢心して修行をしなくなったから仏罰で転生させられて
天竺まで修行として経典取りに行ってるんで、釈迦が途中で経典くれるわけないんよ

西遊記の経典は読者のみならず玄奘三蔵にもマクガフィンなのよ

>登場人物たちの視点あるいは読者・観客などからは重要なものだが、作品の構造から言えば他のものに置き換えが可能な物
Wikiのこの定義に従うなら「構造からいえば」と言う点は
結構重要な要素な気がするし，かなり広い適用範囲を持たせられそうな気がする．
逆に考えると結構面白いかも．
「〇〇は置換可能か否か？」ではなく
「〇〇が置換不可能とすればどのような物語構造の時か？」あるいは
「〇〇において置換不可能な要素は何か？」みたいに．

桃太郎を
「村を脅かし鬼を，きびだんごを携え犬猿雉を仲間にした桃太郎が成敗する」
という「勧善懲悪」構造を持った物語とすれば，
犬猿雉やきびだんごはもちろんのこと鬼すら置き換えても構造は崩れない．

お供は主人公の味方であること，鬼は主人公と敵対する立場であること
きびだんごは特別なアイテムであることさえ満たせばいいはず．

結構乱暴だけど，
「人類を脅かす柱の男を，エイジャの赤石を持ちシーザーとリサリサとシュトロハイムを仲間にしたジョジョが倒す」
と置き換えることだって可能だ．
(仲間入りの経緯や最期は違うし，ストーリー上その違いは極めて重要だが，
「特別なアイテム・頼れる仲間・悪を倒す」構造そのものが変化しないというレベルで考えた場合．
もうちょっと詳細に「アイテムは仲間を募る為に使われる」ことも構造に取り込むと破綻するけど．)

ゆゆ式のポリアネスもマクガフィンかな？
ありそうで無い言葉が必要だけど、ポリアネスでなくても良いわけで。

マクガフィンの典型といえばゲットバッカーズのメロンだよな
重要なものを取り返す過程が重要であって、その重要なものが金塊だろうが現金だろうがメロンだろうが話の大筋には関係ない

この、今までなんて言えばいいのか分からなかった概念に名前が与えられた感覚！！！

全自動卵割り機を見たとき、これはマクガフィンだと感じた。
あの話は新しい何かが磯野家に現れて、
それを通して家族各々の様子を描いた物語だから、
家族の反応の良いものなら何でも良いはず。

波平が買ってくる、マスオがよいしょする、母さんが困惑する、
カツオがいたずらを思いついて、イクラちゃんが壊す。
このストーリーに乗っかっていれば、他のもので代用が可能となる。
例えばスマホとかだろうか。

ただ、全自動卵割り機はシュール過ぎて、
マクガフィン自体がネタになってしまい、
マクガフィンとしては目立ちすぎる存在になってしまった。

何故アニメの外国人はステレオタイプばかりなのかという疑問に対してステレオタイプでないならその国籍である意義が薄いと返答されててこういうのがマクガフィンだと理解した

>>1-101
こんなに話してても　　
マクガフィンが結局何なのか出てなくてワロタｗｗ

マクガフィンという概念自体がマクガフィンなのだ。スレで話をするネタの「何か」は、別にマクガフィンでなくてもなんでもいい。


……それはともかく、マクガフィンの例は大量に出てたと思うが。

最近流行りの異世界転生ものだと転生トラックとか現世での死もマクガフィンになるのかな
作劇上現世が重要でないなら異世界への転生方法は魔法とかゲートでもいいわけで
ただ現世との断絶が自然で分かりやすいのが死で同様に死因も自然なのがトラックによる事故死だからテンプレとして多用されているわけでマクガフィンの趣旨としては正しいのかな

ゼノシリーズに登場するゾハルなんかもこれだな
とにかく物凄い現象を起こす事件の発端となる物体ならなんでもいい

軽く見た限りは>>93が分かりやすいかな。
「苦難があったけどそれを乗り越えて成長する」というストーリーを書きたい場合、その苦難やそれを解決するための何かは物語の人物にとっては重要なことであれど「ストーリーの語り手」にとってはなんでもいいわけで、苦難であればいじめでも失恋でもなんでもいい。
「正体不明なモノ」とか「明かされない謎」は解釈を狭くしすぎているので間違い。
ほとんど物語にマクガフィンはあるんだよ。

置き換えられるか否か ではなく 劇中の人物たちにとっての重要度と受け手にとっての重要度が近しいか と言った方がいいのかな

桃太郎の桃は道教思想などがルーツであり、イザナギイザナミ神話でも役割を果たす霊的な果実だから
安易に置き換えちゃダメだし、犬猿雉も不仲な動物たちをまとめ上げチームにする、というテーゼを読み取れる
というか「登場人物にとっての動機となるファクター」なんだから鬼の財宝がまさにそれだろう
さらわれたピーチ姫でもいいんだから桃だけに
ドラゴンボールもただ皆が欲しがるのではなく、願いをかなえる機能が最重要なんだから
ブウ編もドラゴンボールだからこそ最後逆転できたわけだしね
ボールそのものよりも、悪党の願いの内容の方がマクガフィンなんじゃない？
どうせ主人公に防がれるし読者にとっては悪事ならなんでもいいわけで
ピラフさまなんかは部下に世界征服して何するか聞かれて何も答えられない、まさに詳しく描写する意味がない動機と明言されてるようなもんだ

そして関連項目にズンドコベロンチョが欲しいぞ

2番目のイラク戦争の話は「方広寺鐘銘事件」と言って戦国時代の終焉を告げる大阪の陣開戦のきっかけと通ずるものがあるな

豊臣家所縁の方広寺に奉ぜられた鐘の銘文中にある「国家安康」「君臣豊楽」の句が徳川家康の家と康を分断し豊臣を君主とし、家康及び徳川家を冒瀆するものと一方的に見なされた事が発端となったんだが

その結果勃発した大阪の陣で豊臣家は滅びの一途を辿り、目の上のたんこぶが取れた徳川家は260年以上もの繁栄を享受する事になる。
要するに戦を起こす理由なんてどうでもよくって、方広寺の鐘銘はマクガフィンだったんだろうな

この話を初めて知った時はさすが天下人家康、イチャモンの付け方も天才的だと感心したもんだわ

ニュートンのりんごの話のりんごもマクガフィンなんだね
ニュートンが万有引力の法則に気づければりんごじゃなくても、梨でもオレンジでも落ちてきたミノムシでもいいわけで
向こうではりんご＝聖書に出てくる果実、果物といえばりんごだから
みたいな理由でりんごなんだろうか

創作活動のあり方という文脈で極めて重要な概念だと思う。クリエイターはややもすると道を踏み外すアホな消費者を導かないといけないわけだから、これはマクガフィンなのか、マクガフィンとして消費者が受け入れられるかをきっちりコントロールできないと創作が成り立たなくなる

ワンピースとかがまさにこれだよね。少なくとも現時点では。

>>104
トラック以外の方法で死んでもいいけど
死なないと転生じゃなく転移になって元の世界に戻れる可能性が残ってしまうから魔法やゲートは代用にならないと思う

>>113
間に死をはさんでいて、肉体の連続性こそ途切れているとはいえ意識データ/魂は転移している訳だから
転生後世界側の技術を使って肉体ごと前世世界に転移できる可能性は否定できない気がするし
逆に異世界転移だとしても元の世界に戻れない理屈を着けてやれば結果は同じになる気がする

「魔法で(比喩的に)高い位置にある世界から引っ張って落としたから落とせても上げるのは無理」とか
単純な「死>転生」よりも分かりづらくなるから使いにくいってのはあるけどさ

>>102
そもそもマクガフィンは作品の登場人物や読者から見た場合は重要だが、物語を書く側からすれば設定上別に重要ではないもの事を指すから、読者である俺達が具体的に例を出す事は不可能だよ。

例えばガンダムの例えが何度も出てたけど、俺達は既に宇宙世紀やガンダムやＭＳやアムロ・レイやニュータイプの存在を重要な舞台装置だと認識してるけど、原作者である富野由悠季が全部置き換え可能なものって思ってるなら、それは立派なマクガフィン。

だから、幾ら議論しようが意味なんて無いし、それは作者しか知りえないんだよ。

ヒッチコックも
「つまり、冒険小説や活劇の用語で、密書とか重要書類を盗み出すことを言うんだ。それ以上の意味は無い」
「だから、ヘンに理屈っぽいやつが＜マクガフィン＞の内容や真相を解明しようとしたところで、何もありはしないんだよ」
「わたしのやりかたに慣れていないシナリオライターと仕事するときには、きまって＜マクガフィン＞のことでもめるんだよ。相手は＜マクガフィン＞とは何かということにどうしても執着する。なんでもないんだ、とわたしは言うんだよ」
とかと言っているそうだし、作劇者以外が後から意味を考えてもしょうがない言葉だよ。置き換えられれば何でもマクガフィンというわけでもなし。

「願いを叶えてくれるものを奪い合う話」がやりたいなら、それがボールでもランプでも美少女でもアリで。
「美少女を奪い合う話」がやりたいなら、その美少女が願いを叶えてくれてもいいし、王家の末裔でもいいし、各陣営が好き勝手に思い込んでてもいいかもしれない。

んで話が出来上がった後に受け取り手が「願いを叶えてくれる美少女の、このへんの背景設定が話の重要なポイントに違いない！」って盛り上がっても、作者的にはそこは実はどうでもよかった、というオチですな。

桃太郎のきび団子の例が一番しっくり来たな。
桃太郎をテーマにシナリオ書くとき、きび団子の作り方とか料理シーンとかを事細かに説明するのは愚策ということやね。
無くてもいいけど、無いと困る微妙な立ち位置だから扱い方に腕が出る。

「桐島部活やめるってよ」の桐島とかゴリラーマンが、いわゆる「空虚な中心」として中身を全く持たないまま登場人物に影響を与えるのに対して、マクガフィンはこれにゴールテープの役割を持たせた「空虚な到達点」なのが原義なんじゃないかな。
ここから、「空虚」の意味になったり「到達点（目標物）」の意味になったりしてるからうまく説明できなくなってるんだけど。

>>114
その作者が何も教えてくれねぇんだよ()
>>sm35064328

fateの聖杯かな