もっきり屋の少女とは、つげ義春の漫画作品である。1968年(昭和43年)8月に『ガロ』(青林堂)に発表された。
概要
16ページからなる短編だが、つげ義春の旅から得たインスピレーションに満ちたきわめて抒情的な小品。おかっぱ頭の少女が登場する作品の一つで、この作品が最も好きだというつげ義春ファンも多い。つげが得意とする「旅もの」の一つで『沼』、『紅い花』とともに高く評価された。大人になる前特有の少女のエロスと、何事も起こらない日常性がそれゆえにリアルに、抒情的に描かれている。つげが友人の立石慎太郎と旅をした途中で立ち寄った大多喜の宿「寿恵比楼」に実際にいた娘さんがモデルとされ、娘が発した「どてらを着て寝ると切ない」という言葉をそのまま引用した。
もらわれてきたというもっきり屋で酌の相手をする少女と下品な客とのたわいのないやり取りが描かれ、客が少女の乳首をまさぐり、快感に耐えられるかどうかの賭けをし、少女はいつも負けている。
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