ニコニコ動画めもりある ニコニコ大会議編とは、2011年にアスキームックで発売された本である。
概要
書き手こそ週刊アスキーの中の人だが、監修:ドワンゴ、協力:ニワンゴなので実際のところ公式本である。これもドワンゴと角川グループの提携が始まったおかげだろうか。
「ニコニコ大会議編」と銘打っているので表紙やグラビアページもその客層を主眼としたつくりだが、冒頭の「ニコニコ歴史年表」はよくまとまっていて大会議以外の興味から手に取った人でも一見の価値はあるだろう。ニコニコ関連のムックはこれまでも多数あるが、公式なだけあって情報の正確さや網羅性では引けを取らないと感じられる。(ただ、ニコニコ動画(原宿)を10番目のバージョンと位置づけるなど、運営寄りの部分が多い。)
ライブイベントとしての大会議にスポットをあてた記事が中心ではあるが、本来の新サービス発表会としての大会議にも目を向けられている。曲目だけでなくその作詞・作曲者および出演者も表にまとまっている。
巻末の「運営さんに聞いてみた」では小林宏(ドワンゴ代表取締役社長)、夏野剛(ドワンゴ取締役)、ひろゆき(ニワンゴ取締役)、杉本誠司(ニワンゴ社長)、齋藤P(大会議プロデューサー)、ひらD(生放送ディレクター)、Fooさん(舞台演出)、山形龍司(舞台プロデューサー)、川上量生(ドワンゴ会長)の各氏のインタビューが掲載されている。中々のボリュームで、各氏のスタンスの違いや大会議への評価がバラバラで興味深い。ひろゆきの「ニコ動の名前を付けて主催する以上は、他と違うことをやらないと意味が無い」、川上氏の「MADを許す文化をつくっていくというのはニコ動の社会的使命」などの発言も気になるところ。
巻末にはニコニコ超会議の告知も掲載されていて、大会議にひと区切りをつけて次のステップに進もうとしているニコニコに期待をさせるための本と総括できるかもしれない。
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