ビラ貼り闘争とは、労働運動に関する言葉である。
概要
定義
ビラ貼り闘争とは労働組合が行う団体行動の1つであり、労働組合に所属する労働者が使用者の有形財産に対して使用者の許可を得ずに労働組合の要求などを記したビラを貼り付けることをいう。
塗料などで文言を書き込むこともビラ貼り闘争の一部と見なされる。
アジ電車(スローガン電車)
1970年代の国鉄の車両には、労働組合に所属する労働者がビラを貼り付けたり塗料などで文言を書き殴ったりするアジ電車(スローガン電車)があった(画像検索例1、画像検索例2)。これはビラ貼り闘争の典型例である。詳しくは当該記事を参照のこと。
状況により争議行為になったり組合活動になったりする
ビラ貼り闘争は、状況により、争議行為になったり組合活動になったりする。組合活動というのは、労働組合が行う行動のなかで争議行為以外のものをすべて含む概念である。
顧客に外見を見られる電車でビラ貼り闘争を行ったら、業務の正常な運営を阻害する水準であると判断されて争議行為になる可能性がある。
顧客に外見を見られないことがほとんどの工作機械でビラ貼り闘争を行ったら、業務の正常な運営を阻害する水準ではないと判断されて組合活動になる可能性がある。
ビラ貼り闘争についての判例
国鉄札幌運転区事件について、最高裁は「ビラ貼り闘争は不当な組合活動である」と認定した。
関連項目
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