生IDとは、ニコニコ動画のアカウントを取得した際に発行される数字の連番によるユーザーIDの通称である。
概要
ユーザーIDとはいってもニコニコ動画ログイン時に必要となるのは登録メールアドレスとパスワードであり、ユーザーIDを入力する機会等は無い。
184コメントでコメントを書き込むとユーザーIDが暗号化されて表示される。その状態の対の意味として、「暗号化というフィルターを通さない、生の状態のユーザーID」を指す呼称で使われる。
生IDの歴史とこれから
初期のニコニコ動画はユーザーIDの暗号化等されていなかった。また普通に再生ページを見ている限りではコメント者のユーザーIDが表示されるということもなかった。しかしオミトロン等のツールを使うことによりコメント者のユーザーIDが表示可能であり、これが自演発覚祭りへと繋がった。
これに対して運営側が即座にとった措置がコメントに付加されるユーザーIDの暗号化である。この時から「暗号化していないユーザーID=生ID」となったわけである。
このユーザーIDの件以外でも、ニコニコ動画はサービス開始から長らく動画投稿者はニックネームしかわからなかったり、プロフィールを完全非公開に出来たりと、ユーザーの匿名性を過度に重視する傾向だった。
ニックネームと生IDを結びつけるのも、ニコニコ大百科の編集記録がある場合と、ニコニコミュニティのオーナーでプロフィール設定を公開状態にしている場合だけであった。
しかしその後、運営は徐々に匿名性に対する姿勢を変えていくことになる。
2009年10月29日にサービスインしたニコニコ動画(9)での改編によりニックネームと生IDの結びつきは完全公開に変更、各ユーザーのプロフィールページが大幅強化となり、それに伴ない投稿動画からはプロフィールページへのリンクが常設されるようになった。
各ユーザーのプロフィールページには所属コミュニティや生放送履歴、マイリスト追加の履歴等が表示されるようになり、サービス全体としては過度な匿名性を止め、SNS色をより強められた。
この流れは2010年10月29日にサービスインしたニコニコ動画(原宿)でさらに加速され、動画再生画面右上の目立つ場所にニックネームやプロフィール画像が表示されるようになった。また、他のユーザーをフレンドとして登録可能になった。
将来はユーザーIDの暗号化によるコメント者の匿名化も規模を縮小または廃止され、生IDが当たり前となるような日が来るのかもしれない。
ユーザー生放送と生ID
ユーザー生放送でもリスナーは生IDと184コメントが選択できるが、生放送主によっては184コメントを禁止もしくは生IDを推奨している人がいる。これは外部ツールによりリスナーの生IDを記録しコテハンを記憶させ、後で再来した時にコメント者が誰なのかを判別しているためである。
また、生IDなら悪質なリスナーをNG設定した場合に永久にNG状態に出来、生放送主側の負担を軽減出来るため使われている。
関連項目
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