着順掲示板とは、競馬において、着順などの情報を表示するための装置である。
概要
表示する事項は、以下の通りである。
- 競馬場
- レース番号
- 審議中・確定
- 着順番号
- 当該着順の馬番号
- 着差
- 馬場状態(芝・ダートの別があればそれぞれ)
- レースのタイム
- 上がり800m/600mのタイム(800mのことを4F、600mのことを3Fと呼ぶが、これは日本では慣用的に1ハロンを200mとして扱うためである)
まず、レース開始時に表示されているのは、
の3つであり、これは常時表示される。レースが始まってしばらくすると1・2・3着の位置にいる馬の馬番号が点滅表示される。そしてゴール直前で馬番号の点滅表示が消灯する。しばらくすると、5着入線までの馬番号が点滅表示されるが、写真判定が絡むところは着差表示部分に「写真」と表示し消灯したままになる。また、審議が行われる場合、「審議」の文字が青背景で出てくる。なお、ゴールと同時にゴールタイムも表示される。レコードタイムの場合、タイムの上の部分に「レコード」の文字が赤く出てくる。
また、このレコードと表示される部分は別の表示も行うことが可能で、例えばジャパンカップ等でパートナーシップとなっているLONGINES(ロンジン)のロゴを表示するといったこともあったりする。
そして、レースが確定すると点滅が点灯となり、「確定」の文字が赤背景で出てくる。
よく、馬が「掲示板に入る」ということがあるが、これは、5着以内に入るということである。中央競馬の場合、
- 1着から5着までには賞金が出るが、6着以下には賞金が出ない(ただし9着ないし10着までは出走奨励金が出るため、0ということはない)
- 未勝利戦・3(4)歳以上1勝クラス・同2勝クラスに関しては、5着以内に入ると成績対象期間(直近4週間)内にそのレースがあれば優先的に出ることができる(つまり中3週以内なら、レースに出やすくなる)
といった恩恵があるし、地方競馬でも基本的に賞金が出るのが5着までで、賞金が手に入ることで昇格することから、5着以内に入ることが大事になるためである。
ただ、「掲示板に入る」というニュアンスには4着・5着であることを指し示すことが多い。というのも、3着以内なら基本的に馬券に絡むため、「馬券内になる」などの言い回しをするからである。確かに馬主や一口馬主の出資者にとってはうれしいのだが、一般の馬券購入者にとってははずれであり、あまりうれしくなかったりする。
なお、近年はLED式の着順掲示板がほとんどだが、昔は野球のスコアボードなどと同様に数字などが書かれた板を使って表示していた。
同様の役割の掲示板は競輪や競艇などでもみられるが、そちらは「確定板」と呼ばれることが多い。「着順掲示板」は主に競馬のものを指して使われる。
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関連項目
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