ご遠慮くださいとは、「禁止している」事をかなり遠回しに案内していることである。
概要
元々、「遠慮」は、 遠い将来のことを思慮に入れるの意味があり、これに丁寧な御をつけて「御遠慮」「ご遠慮」と表現し、美術館や展示場などでは、相手に対して謙って「遠慮しなさい」を表現している。
美術館などで
写真撮影はご遠慮ください。
と表現されている場合、
ここで写真撮影された場合、遠い将来見られなくなったり、その写真を元に法的な手続きが行われるのを思慮に入れて考えて行動してください。
ぐらいの意味があり、このまま解釈すると
ああ、裁判沙汰とかになると、自分の面倒ことほか増えることになるから写真撮影はやめよう。(=禁止されてる)
となる。よって、文章表現における「遠慮しておきます。」というのは、明確に「否定」である。
ただし、世の中ここまで深いことを考える人間はおらず、「あの人は遠慮してるけど自分は遠慮しない!」という人間も増えてきており、結果、命令調の「禁止」「厳禁」といった言葉に置き換えているところもある。人類は愚か。
関連項目
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