写真とは、フィルムや撮影素子によって、三次元の物体に反射した光を二次元の像として焼き付けたもの。
概要
初期のダゲレオタイプ、カロタイプや湿板コロジオン法、ジョージ・イーストマンによるフィルムの使用、映画用フィルムを写真用に転用したライカから、近年のオートフォーカス一眼レフに至るまで、金属板、ガラス乾板、フィルムといったベースの違いこそあれ、化学的な反応により像を得るという基本的な原理に違いはなかった。
その状況が大きく変わるのは21世紀に入ってからのことであり、現在のデジタルカメラの隆盛はご存知の通りである。
しかしながら発明当初から唯一変わっていないのは、写真は、現実に存在した光を焼き付けているということである。
写真が「真を写す」とは良く言われることであり、それもまた一つの側面であるが、また同様に、人々が気付かなかった面を人々に見せるのも写真なのである。最初期の写真集、タルボットの「自然の鉛筆」(1844-1846)は、自然が生み出した予想も付かないフォルムを切り出し、当時の人々に新鮮な驚きを与えた。また報道写真には一定の意図が含まれていることは、この大百科を閲覧するようなインターネット利用者にとって自明のことであろう。
フォトモンタージュを利用した美術作品やデザインは古くから作られ、また雑誌の図版として写真を用いることも写真製版が可能となって以来、当たり前に行われてきた。アートとしての写真や、写真を主題とした写真集も存在する一方で、それよりも広く、様々なメディアの素材として写真が生活に浸透していることは、現代人にとって当然のことである。
そのように写真を素材として用いることは、当然のごとくインターネット上でも行われている。ニコニコ動画においても、ニコニコムービーメーカーを用いたスライドショーはもとより、切り出して動画に使われる写真も、また写真の一形態なのである。
現代社会の進展とともに写真は広く普及してきた、とは余りにも陳腐な、分析でもなんでもない文であるが、現状においてはその通り、各人が簡便な方法で写真を撮影し、それを公開するまでは以前から可能であったことであるが、それを素材として利用することが今までになく広く行われているのである。それは逆に、写真とその他のメディアとの境界が曖昧になっているということでもあるが、写真は今後、どのように変遷していくのだろうか。
ちなみに
中国語圏で「写真」といえば、エロ画像のことを指す。日本の18禁雑誌や写真集が輸出されていく中で、「写真」というのはそのような画像のみを指し示す言葉だと思われてしまったらしい(なお中国語で写真は照片と書く)。
関連動画
関連項目
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