うるしの日とは (ウルシノヒとは) [単語記事]

うるしの日とは、日本の記念日である。

概要

　1985年に香川県漆器工業協同組合と高松商工会議所によって制定された。

　漆自体は遠い昔から使われてたものだが、漆の製法や漆器の製造法自体は発展途上であり完全と言えるものではなかった。そこで文徳天皇の第一皇子である惟喬親王が京都嵐山法輪寺に参篭し、本尊虚空蔵菩薩より御伝授、御教示を受けて完成させた後に日本国中に広めたものと伝えられている。
塗りに用いる継ぎ漆を「コクソ」と呼ぶのは、虚空蔵から転化したものだと言う。

　親王はこの霊験を深く感謝し、
「我が法輪寺盛んなれば、漆業もまた盛んになるべし、若し我が寺衰うるときは漆業も衰うべし、ゆめおろそかにすべからず」
という遺戒を伝えた。

　漆関係者は親王が参篭した満願の日である11月13日に法恩講（俗に”漆まつり””焚火祭”）を設けて供養するのが習わしとなっている。

　上記言い伝えにより、この由緒ある11月13日が「うるしの日」として定められた。