オメガマン・アリステラとは、漫画『キン肉マン』に登場するキャラクターである。
オメガ・ケンタウルス星団に住まう「オメガの民」の当主。「オメガ・ケンタウリの六鎗客」を率いる。
弟にジ・オメガマンことオメガマン・ディクシアがいる。
言動は高圧的で苛烈であるが、言葉は厳しいものの、行動から伺える彼の内心は仲間たちへの友情や弟への思いが溢れている。周囲からもその事は認識されており、フェニックスからは弟との仲をさんざん煽られて怒りを露わにしている。冷静沈着で無表情な人物だが、怒りで昂ぶった時はマスクの口元が大きく変形し、もはや変顔レベルまで表情豊かになる。
口癖は弟と同じく「フォーフォフォフォ」。風貌は委員長やキン肉マンが初見で見間違えたように弟のディクシアと瓜二つ。ただ弟と比べて険しい表情のマスクを着用しており、常に鋭い目付きをしているような印象を受ける。また、背中のオメガハンドがディクシアのものが右手だったのに対し、アリステラのは左手になっている。ちなみにアリステラとは、ギリシャ語で「左」を意味している。
滅亡の危機に瀕したオメガの星を救うために、地球の超人たちが持つ友情パワーとマグネット・パワーが必要だと分析。力を手に入れるため地球に来襲する。この時に大魔王サタンと結託したかのような印象で登場、さらに来襲の理由を具体的に告げず「地球の超人を皆殺しにするためだ」と発言したため、地球を守る超人達との戦いになる。
実際にはサタンは情報源としてしか考えておらず、六鎗客はサタンの部下では無かった。
しかしオメガの星を滅亡から救う事と同時に、手に入れた力を利用してザ・マンや超人の神々を滅ぼそうと計画しており、その点に関してキン肉マンと対立する状況にある。すでに超人墓場に侵攻するための秘密通路まで建造されており、その計画はほとんど完成しつつあった。
自分より強い超人と戦う事で超人強度を増していくことができ、神の力をも超える事を画策している。生誕時はオメガの民としては異常に低い95万パワーであったが、強い者と戦うと力を上げられることに気づいた後は次々に強豪超人と対戦し、ついには弟と同じ8600万パワーにまで成長を遂げた。さらに友情パワーを得た事で、神を超える実現性は大きく高まった。
彼らの行動は、かつてキン肉マンの王位継承を妨害した五大邪悪神から危険視されており、キン肉マンスーパー・フェニックスら運命の王子たちを差し向けられて戦闘になる。アリステラは友情パワーを得るためキン肉マンとの戦いを望んでいたが、くじ引き抽選の結果フェニックスとの対戦が決まり、地下から安土城を復活させて戦いに臨む。弟ディクシアの因縁もあり、フェニックスとの対戦にも熱意が入っている。
今でこそオメガの最後の希望として崇められ、オメガ宗家の当主に君臨する立場だが、前述したようにかつては95万パワーしかなかった。そのため、宗家の跡取りという立場でありながら冷遇され、ダメ超人としてバカにされ続けていた。だが、超人強度は生まれながらにして不変という常識を覆した存在であることが判明し、同時に、オメガ一族を背負う強い使命感にも目覚め、一族の希望となった。そのため、同じような境遇を持つキン肉マンに対して強いシンパシーを持っている。
サクラダ・ファミリアの地下に眠るサイコマンの研究所にあるお宝を狙い、オメガ・ケンタウリの六鎗客を率いて突如スペインのサクラダ・ファミリアに襲来。狼藉を止めようとした若手超人たちを一瞬で惨殺してしまうと、ウルフマンたち「正義の五本槍」と交戦に入る。アリステラは他の5人に抹殺命令を出すと、自身は戦いに参加せず試合を見ることに。
最初は正義超人たちを見下していたが、ベンキマンが試合中友情パワーを発動させてギヤマスターを苦戦させたことから友情パワーに興味を持ち、残ったマリキータマンとルナイトに友情パワーを相手に発動させるよう命令を下す。結果、六鎗客が4勝を挙げたが、ウルフマンに敗れた後自害したルナイトを失うこととなった。また、五本槍の応援に駆け付けたキン肉マンにも強い興味を持つが、そのとき邪悪の神から六鎗客殲滅の使命を受けたキン肉マンソルジャーを除く運命の王子たちが登場。地球上に存在するオメガの民と関わりの深い5つの城において第2ラウンドを戦うことになる。
キン肉マンとの戦いを熱望していたアリステラだったが、綱引きによる抽選の結果、滋賀県に突如復元された安土城天守閣特設リングにおいて、弟ディクシアとの因縁が深いキン肉マンスーパー・フェニックスと戦うこととなる。
他の4か所の戦いが終わり、残るは安土城の戦いのみとなった中、序盤はほぼ互角の展開を見せるが、フェニックスに弟のことを煽られて激高。背中の巨大指「オメガハンド」が弟と左右逆である事を活かし、弟とのスパーリング経験があるフェニックスの癖を見抜いて攻勢をかける。これに対し、フェニックスは知性的な防御技術で対抗し、有効打を与えさせない。
しかしフェニックスは知性の神から超人強度1億パワーを授かっておらず、95万パワーのみのフェニックスの攻撃も決定力を欠く状態。超人強度に大きな差がある事を悟ったアリステラは強気に攻めかかり、マッスル・リベンジャーをも破ってみせる。
追い詰められたフェニックスの前に、知性の神が再び現れ、力を受け入れるよう促す。フェニックスは思案の末に、不安を抱きつつも知性の神の力を借り、1億パワーを再び手にして一気に勝負をかける。しかし完璧に決まったマッスル・リベンジャーを、オメガハンドに宿ったルナイト、ヘイルマン、ギヤマスターの魂が防ぎ、危機を脱したアリステラは友情パワーを自らのものとする。これで完全に優勢となり、Ωハルマゲドン・アベンジャーを炸裂させ、フェニックスをKO。神への復讐のための神が持つ超人強度1億パワー越えを達成する。
試合後、瀕死のフェニックスからかつてオメガの民を虐殺したザ・マンは、今はオメガの味方であると告げられ動揺、さらにキン肉マンに敗れたパイレートマンの心境の変化にも驚きを隠せなかった。それでも目的の遂行を辞めるつもりはないアリステラは、安土城のリング下にあったワームホールを見せ、ザ・マンのいる超人墓場への侵攻の意思を誇示する。そのとき、一足早くワームホールの通路を塞いだキン肉マンソルジャーが姿を見せる。
アリステラは姿をあらわしたキン肉マンソルジャー(キン肉アタル)へ、キン肉マン&キン肉マンソルジャーvs自分と唯一勝ち残ったマリキータマンのタッグ戦を要求したが、ソルジャーはキン肉マンのダメージが大きいことを理由に拒否。
ソルジャーは残虐の神の力を借りブロッケンJr.を召喚、ソルジャー組とオメガ勢のタッグ戦を逆提案する。一同はかつて王位争奪戦で使用された関ヶ原の立方体リングで対決することで同意した。
関ヶ原に到着し、ソルジャー組のフルメタルジャケッツというタッグ名を聞いたアリステラは、自身とマリキータマンのタッグを「オメガ・グロリアス」と名付け、試合が始まった。先発はマリキータマンに譲ったが、ソルジャーからの挑発にあえて乗っかる形でリングインし、ソルジャーとの大将同士の直接対決となる。肉のカーテンや肉の制圧、肉の豪雨といったキン肉王家特有の力で戦おうとするソルジャーに対し、あくまで目的は火事場のクソ力を手にすることであるアリステラは、マリキータマンとのツープラトンでダメージを与え、ソルジャーのかつての古傷である左腕を攻め立てる。さらに、今度は変わって入ったブロッケンJr.を標的にし、アセンションギブレットで攻撃。これをブロッケンが見事に防ぐと、再びアリステラとソルジャーの一騎討ちに移行。
ソルジャーが業火のクソ力を発動すると、その力を吸収すべくソルジャーの猛攻を受けに回る。ソルジャーは試合を長引かせぬため、ナパーム・ストレッチで勝負を懸ける。自らの身を犠牲にしてでもアリステラを助けようとするマリキータマンの姿を目にすると、これ以上仲間を犠牲にできないという思いから自らのオメガハンドの指を引きちぎることで技から脱出。そしてついに業火のクソ力をその身に宿すことになる。だが、ソルジャーは防戦一方に追い込まれダメージを受けながらも余裕の姿勢を崩さず、アリステラが手にしたパワー(呪い)はキン肉マンの持つ火事場のクソ力(祈り)とは違うものであることを指摘。アリステラは力を発揮できなくなってしまい、逆にブロッケンにまでグロリアスエヴァンタイユを破られてしまう。フルメタルジャケッツのツープラトン、ナパームコンビネゾンでマリキータマンが倒され、ブロッケンも力尽きてダウンし、ソルジャーと一対一の戦いに。マリキータマンの敵を取るべくΩハルマゲドンアベンジャーを繰り出すが、業火のクソ力によって脱出され、アタル版マッスル・スパークを受けて倒された。
戦いの最中、自分がクソ力を自由に発揮できないことを嘆いて涙しており、その純粋な心はソルジャーからも認められ、スグルに匹敵する力を手にできると告げられる。さらに、パイレートマンがモニター越しから熱い思いをぶつけたことで、散っていった仲間たちのためにも悪しき伝統を正し、真のオメガの救世主としての道を歩もうとする。ところが、そのとき諸悪の根源である大魔王サタンが出現。サタンは神のパワーを手にする可能性を持つアリステラの才能に目をつけ、自らの”依り代”としたうえでザ・マンを抹殺するつもりだった。真実を知り、怒りを見せるが、自らの期待を裏切ったアリステラに対し、サタンは制裁を与えようと口から槍を放つ。絶対絶命かと思われたそのとき、KOされたはずのマリキータマンが自らを犠牲にして庇い、槍に胸を貫かれてしまう。自ら制裁を加えようと実体化しリングに降り立ったサタンに対し、マリキータマンの仇を取ろうと挑むものの、すでに戦える体ではないため簡単にいなされてしまう。絶体絶命の危機を迎えたそのときジャスティスマンが出現。ジャスティスマンがサタンの相手をする間にソルジャーに抱えられて立方体リングから脱出する。
ジャスティスマンがサタンを撃破した後、彼に導かれて超人墓場に赴きザ・マンと対面。先祖が調和の神たちに危険視されていた時期、ザ・マンが粛正に見せかけて宗家の者たちは地球外に脱出を許していた事を伝えられ、苦難の歴史を辿らざるを得なかった事に対して詫びの言葉を受ける。アリステラはその言葉に涙を流して受け入れ、オメガの民の復讐の歴史は完全に解消された。そして今や友情パワーを使いこなせる心境になっている事をキン肉マンに諭され、ザ・マンからは超人パワーを星の力へ変換できる「禁断の石臼」を授けられ、オメガの星を救う手段を手に入れた。
オメガの星を再生した暁には、真の敵である調和の神との戦いに参戦する事を誓い、ひとまず母星への帰還を優先する事になる。だが、調和の神の軍勢は今まさに地球へと降臨していた……。
掲示板
168 ななしのよっしん
2024/01/30(火) 20:56:35 ID: kVh8tAdMEJ
今までのアリステラは超人強度上昇・火事場のクソ力・故郷の救済・ザ・マンへの復讐と、
多くのものを抱え込みすぎて、戦いの中でも心ここにあらずな感が強く、本来の実力を発揮できていなかったと思っている。
次の戦いではパイレートマンたちに真っ向から打ち勝った実力+友情パワーを見せてもらいたいものだ。
169 ななしのよっしん
2025/02/28(金) 18:21:56 ID: guWbrEgQ83
味方側で参戦した時は基本の超人強度が95万に戻ってそう
170 ななしのよっしん
2025/03/13(木) 21:54:27 ID: OdGHUITX0G
五大刻や超神クラスの相手と戦えば一気に以前の超人強度を超える可能性が出るがコピー能力を使うかどうか
超人強度が急激に増えると星に負荷がかかると分かってしまったからね
ただ石臼を使えば戻せるからやらないと決まったわけじゃないが
個人的には1億パワーからの火事場のクソ力を見てみたい
前回のは一時的な不完全なものだったし
提供: b.Charley
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最終更新:2025/03/21(金) 21:00
最終更新:2025/03/21(金) 21:00
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